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Shoggoth

2009-10-22 16:35:54 | クトゥルフ神話

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「地球上における全ての生物進化の出発点となった、地球外生命体に創造された原初のアメーバー状生物。力強く、狡知に長けた原形質の塊」


・「Shoggoth(ショゴス)」とは、「Old Ones(古きもの)」が地球に飛来した後、様々な用途に供するために、最初に作ら出された奉仕種族である。


・「Shoggoth(ショゴス)」の姿は、1980年代頃に流行した「スライム」という玩具を思い浮かべればよい。
「スライム」にそっくりで粘着性の原形質の塊であり、「Old Ones(古きもの)」に代わって主に海での重労働をこなす奴隷として、催眠暗示によりコントロールされていた。


・「Shoggoth(ショゴス)」の無定形な体を構成する細胞の一つひとつには自己進化能力ともいうべき特殊な性質が備わっていて、泡立つような細胞を瞬時に再構築し、あらゆる形態、あらゆる器官を模擬的に生成することができた。


・「Old Ones(古きもの)」は、この「Shoggoth(ショゴス)」の細胞から、地球上の様々な生物を作り出したと考えられている。


・分裂繁殖を繰り返すことで、徐々に「Old Ones(古きもの)」の支配に対抗する力を身につけた「Shoggoth(ショゴス)」は、2億5千年前に最初の叛乱を起こしている。


・この叛乱は、鎮圧されるが、その後何度も繰り返された闘争を経て、「Shoggoth(ショゴス)」は、陸上に上がって生存する能力を獲得する。そして、さらに優れた能力を次々と身に付けていった。


・中でも、主人である「Old Ones(古きもの)」の行動を模倣することで高い知性を身につけた個体は、驚くべきほどの適応能力を持ち、人間の姿をとることさえ可能であるという。


・「Shoggoth(ショゴス)」は、「テケリ・リ! テケリ・リ!」という鳴き声をあげることで知られているが、1830年代、数奇に満ちた経緯から南極へ向けて航海することなったマサチューセッツ州ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ビムが、南極海においてこの声を耳にしており、「Shoggoth(ショゴス)」の叛乱と地殻変動において「Old Ones(古きもの)」の文明が滅び去った今でも、生存しているのではないかと窺われる。



Old Ones

2009-10-20 09:24:45 | クトゥルフ神話

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「人類が誕生する遥か以前の地球に飛来し、高度な文明を築き上げた樽状知的生命体。
原形質の細胞から地球上の全ての生命を生み出した」


・「Old Ones(古きもの)」は、約10億年前のカンブリア紀より、更に5億年遡った地球上に外宇宙から飛来し、現在の南極大陸に位置する場所へ、石造りの巨大都市を建設した高度な文明を持つ知的生物である。


・国家体制は、社会主義に近く、五芒星形の通貨を流通させ、世界各地に都市国家を建設していった。


・高さ6フィート、直径3フィートの樽によく似たずんぐりした胴体の上に繊毛の生えた海星型の頭部がついており、ガラス質の赤い光彩の目、白く鋭い歯に似た突起物の並ぶ鈴の形をした口がついている。


・胴体からはウミユリの触覚のような5本の腕が伸びており、扇のように折りたたむことができる膜状の翼は、広げると7フィートにも達し、これで空中や海中をかなりのスピードで移動できる。


・都市造営を始めとする地球上での労働力として、「Shoggoth(ショゴス)」をはじめとする様々な生物を造りだしたが、この「Shoggoth(ショゴス)」の生命細胞が、やがて人類に進化していったと考えられている。


・新大陸の隆起と時を同じくして、宇宙より飛来した「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」と、その眷属との間で激しい戦いを繰り広げ、一時は陸上から駆逐されたが、後に和平が結ばれて、太平洋の大陸を「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」が、海洋と以前から存在した大陸を「Old Ones(古きもの)」が、分割統治することになった。


・星々の位置が変化することにより引き起こされた地殻変動で太平洋の大陸が沈み、「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」が、「R'lyeh(ルルイエ)」で瞑(ねむ)りにつくと、再び「Old Ones(古きもの)」が地球を支配したが、ジュラ紀の頃に冥王星から飛来した「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」との戦いの末、北半球から追いやられてしまう。


・その後、種としての限界と退廃期、氷河期の到来や「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」をはじめとする多種族との戦い、度重なる「Shoggoth(ショゴス)」の叛乱を経て徐々に衰退していき、現在は南極の巨大都市の遺構に数少ない生き残りが確認できるのみである。



Deep Ones

2009-10-17 13:09:51 | クトゥルフ神話

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「人間社会に深く静かに潜伏し、人間と交配して、その数を増やしながらGreat Cthulhu(大いなるクトゥルフ)の復活の日を待ち望み、準備を進める人類の敵対者」


・「Deep Ones(深きものども)」は、種族の最高長者である父なる「Dagon(海神ダゴン)」と、その妻母なる「Hydra(ハイドラ)」、そして水棲生物の支配者である「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」を崇拝し、仕え、どのような用向きにも応じられるように海底に棲んでいる。


・マルケサス諸島において、お守りとして身に付けられているティキの偶像は、両生類の頭部を備えた人間の形をしており、ニュージーランドのマオリ族が用いている彫刻入りの天井石などと共に「Deep Ones(深きものども)」の姿を象ったものと考えられている。


・「Dr. Laban Shrewsbury(ラバン・シュリュズベイリイ博士)」の助手となり、「Deep Ones(深きものども)」との闘争に身を投じたアンドルー・フェランは、初めて目にした「Deep Ones(深きものども)」の印象について、ジョン・テニエルの描く「不思議の国のアリス」の蛙男の挿絵を思い描いたと述懐している。


・「Deep Ones(深きものども)」の血を引いている者は、生れてからある程度の年齢まで普通の人間と変わらない容姿であるが、同族との接触や極度のストレスなどにより、「Innsmouth(インスマス )」面と呼ばれる 「Deep Ones(深きものども)」特有の蛙めいた容貌へと急激に変容し、その後は年経るに従って人間離れした姿形へとなる。


・盛り上がった眼は決して閉じられることがなくなり、灰緑色に変じた肌は冷たく湿っぽくなって、表面に鱗が生じ、指の間に水かきができる。皺の寄った首には、鰓が刻まれるなど、両生類そのものの容姿となるのにそう長い時間は掛からない。


・吼えるような声で会話し、地上で移動する際は、蛙のように跳びはねて移動する。


・「Deep Ones(深きものども)」は、老化によって死ぬことはなく、事件・事故等による外的な要因よらずして死ぬことはない。


・サイクロプス式の巨大な円柱が列をなす彼らの海底都市が、世界中の海に点在しており、そのうちの一つが「Innsmouth(インスマス )」の沖合い、悪魔の暗礁先にあるイハ=ントレイである。



Nodens

2009-10-13 19:11:36 | クトゥルフ神話

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「全てのNight Gaunts(夜鬼)が傅く大いなる深淵の大帝。
三叉の矛を手に戦車に跨ってGreat Old One(旧支配者)の手下どもを狩り立てる偉大なる狩人」


・「Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)」と称される「Nodens(ノーデンス)」は、白髪をいただいて灰色の髭をたくわえた老人の姿をとる「Elder Gods(旧神)」である。


・その声は深淵から轟き渡るような響きを持ち、その怒りは恐ろしい雷光となって敵対者を滅ぼし去る。


・銀の腕を持つとされることから、ケルト神話のフォモールの王バロールと戦うダーナ神族の王「銀の手のナウダ」との関わりがあると、イギリスの言語学者にして妖精物語の大家J・R・R・トールキンによって指摘されているが、むしろ「Dream Land(夢の国)」において、その存在を知られている神である。


・「Moutain Ngranek(ングラネク山)」を守護する顔のない「Night Gaunts(夜鬼)」たちが「Nodens(ノーデンス)」を崇拝していることは良く知られており、彼が常に騎乗している戦車を牽引してる獣は、「Night Gaunts(夜鬼)」が姿を変えたものなのだという。


・人類に対して比較的友好である「Nodens(ノーデンス)」は、一説によれば「Great Old One(旧支配者)」でも「Outer Gods(外なる神)」でもなく、むしろ敵対することの多い「Elder Gods(旧神)」と呼ばれる謎めいた神性の最高神であるといわれている。


・「Outer Gods(外なる神)」の使者である「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」と「Nodens(ノーデンス)」とは、対立関係にあるようで、時に、その対立は人間を介した代理戦争にまで発展してしまうことが少なくない。


・「Nodens(ノーデンス)」が、その一柱であるとされる「Elder Gods(旧神)」は、クトゥルフ神話の中でも特に謎めいた存在であり、「Necronmicon(死霊秘法)」などの魔道書の中にも殆ど言及がなく、「Elder Gods(旧神)」の存在そのものを否定し、「Nodens(ノーデンス)」を穏健な「大地の神」の一柱であると考える学者もいる。


・ただ、「Nodens(ノーデンス)」が人間に示す好意は、ただの気まぐれでしかないのかも知れない。



Tsathogggua

2009-10-12 13:53:51 | クトゥルフ神話

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「外宇宙より飛来せし太古の神。Hyperborea(ハイパーボリア)をはじめ、地上の各地で崇拝されていたが、その伝説の大半が忘れ去られたGreat Old One(旧支配者)」


・地球が誕生してから間もなく、「Hyperborea(ハイパーボリア)」のムー・トゥーラン半島においてサイクラノーシュの名で知られる土星から飛来したものと伝えられている。


・地球上では、蝙蝠に似た風貌と、ナマケモノを思わせる胴体を持ち、蹲踞(そんきょ)の姿勢をとる毛むくじゃらの黒い蟇蛙のような姿で顕現するが、本質的には無定形の神である。


・盲目にして白痴の神「Azathoth(アザトース)」の両性具有の子孫クグサクスクルスの生み出したギズグズを父とし、暗黒星ゾスから飛来した分裂生殖するイクナグンニスススズより生み出されたズストゥルゼームグニを母として生れたとされている。


・クグサクスクルスは、その一族を引き連れ、後に冥王星という名で知られるユゴスへと到来したが、「Tsathogggua(ツァトゥグァ)」の伯父であるフジウルクォイグムンズハーは、クグサクスクルスの人肉嗜食の習慣を嫌って海王星に移り住み、さらには土星へと渡っている。


・「Tsathogggua(ツァトゥグァ)」自身は両親と共にユゴスに残っていたが、クグサクスクルスによる破壊が惑星上を吹き荒れたため、サイクラノーシュを経て地球に飛来し、ンカイの地下世界に落ち着いた。


・その後、しばらくの間「Hyperborea(ハイパーボリア)」大陸のヴーアミタドレス山の地下の洞窟世界に移り棲み、崇拝の対象となっていたが、氷河期により大陸が滅んだ後は再びンカイに戻り、北極のロマール王国、地下世界「K'n-yan(クン・ヤン)」で広く崇拝されていた。


・ヒューペルボリア時代の「Tsathogggua(ツァトゥグァ)」信仰については「The Book of Eibon(エイボンの書)」に詳しく記載されている。


・「Tsathogggua(ツァトゥグァ)」は、熱心な帰依者には貴重な知識や魔法のかかった物品を授けることもあり、生贄や崇拝における密儀において血生臭いこともあったが、「Great Old One(旧支配者)」としては穏やかな部類に入り、奇妙なまでに家族的な出自とも相まって時にユーモラスさえ感じさせる。