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Great Cthulhu

2009-09-30 13:53:37 | クトゥルフ神話

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「そは永久に横たわる死者にあらねど測り知らざる永劫のもと死を凌駕しゆるもの」


・人類が誕生する遥か以前から地球に君臨する「Great Old One(旧支配者)」と呼ばれる神々にあって、人間に最も恐怖を与える存在が「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」である。


・その体は鱗あるいはゴム状の瘤に覆われ、章魚(たこ)を思わせる頭、蛇に似た触手のような髭状のものを蓄えている。
 鉤爪をもった手、蝙蝠のような翼を持つが、実はどんな形にも変化できるアメーバー状の無定形な塊で、悪意に満ちた目と、蠢く度に神経を逆撫ぜる嫌らしい音、オーボエに似た声色を発する。


・太古の昔、自らの眷属と共にゾス星系を旅立ち、地球に飛来した。
 そして地球で「Elder Thing(古のもの)」との激しい戦いの中でムー大陸を支配する。
 しかし、星々の位置が変化することよって起きた地殻変動で力を失い、ムー大陸の海底都市ルルイエと共に沈み、石造りの神殿の棺で深い眠りについた。


・「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」は、「Dagon(海神ダゴン)」や、その眷属たる「Deep Ones(深きものども)」によって崇拝されている。


・クトォルフの狂信者たちは、星々の位置が正しく復帰したとき、永き眠りより、「Great Cthulhu(大いなるクトゥルフ)」が目醒めることを信じ、彼らが知る禁断の知識を守っている。



「オセロー」 舞台内容 二幕三場 (2)

2009-09-30 11:23:14 | 「オセロー」

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 イアーゴーは、次にオセローへの復讐を開始する。
彼を激しい嫉妬心を起させて破滅させることが最終目的なのである。


 先ず、免職になったキャシオーに味方のフリをして、彼を信用させ、復職のための入れ知恵をするのだった。
それは、デズデモーナからオセローへとりなしを求めることで、人のいいデズデモーナは、快く引き受けてしまった。


 このあと、ひとりになったイアーゴーは、自身の意図を独白する。
 'And what's he then that says I play the villain ?
   When this advice is free I give and honest,
   Probal to thinking and indeed the course
   To win the Moor again ? For 'tis most easy
   The inclining Desdemona to subdue
   In any honest suit: she's framrd as fruitful
   As the free elements. And then for her
   To win the Moor――were't to renounce his baptism,
   All seals and symbols of redeemed sin,
   His soul is so enfetter'd to her love,
   That she may make, unmake, do what she list,
   Even as her appetite shall play the god
   With his weak function. How am I then a villain
   To counsel Cassio to his parallel course
   Directly to his goog ?
 (俺が悪党の役を演じているという奴は誰だ?
  俺の忠告はまさに誠実で、好意をがこもっている、
  理にも適っているし、実際ムーアを説き伏せるのに
  相手は人のいいデズデモーナ、口説き落とすなら
  手間はかからん。さながら水や空気のごとく
  恵み深くできているからな。あの女がムーアを
  説得するならば――、仮に罪のあがないしるしの
  洗礼を取消すことがあっても、身も心も
  あの女の虜になっている奴のことだ、
  女の言いなり、思いのままになるに決まっている。
  女が今は奴の神さまなのさ、いかれたあいつはひたすらに
  女におつかい申しているのだから。直接キャシオーの
  利益になる道を教えてやったんだぜ! 
  どうして俺が悪党なんだ?)


  キャシオーにデズデモーナへ近づく機会を与えておいて、その隙にオセローの耳に、デズデモーナがキャシオーと不倫をしていると吹き込もうとしている。


                       'Divinity of hell !
   When devils with the blackest sins put on,
   They do suggest at first with heavenly shows,
   As I do now: for whiles this honest fool
   Plies Desdemona to repair his fortunes
   And she for him pleads strongly to the Moor,
   I'll pour this pestilence into his ear,
   That she repeals him for her body's lust;
   And by how much she strives to do him good,
   She shall undo her credit with the Moor.
   So will I turn her virture into pitch,
   And out of her own googness make the net
   That shall enmesh them all.'
         (悪魔の道とはこのことさ!
  悪魔がいちばん腹黒い罪をそそのかす時には、
  最初は先ず天使の姿を借りて誘いをかける、
  今の俺がそれだ。見ていろ、正直な阿呆が
  デズデモーナに泣きついて、助けてもらおうとする
  女は奴のためにムーアにうるさくせがむ。
  そこで、俺がムーアの耳に毒を注ぎこんでやるのさ。
  奥方が、奴を呼び戻そうとしているのは、自分の肉体の
  欲望を満たさんがためでありますってな。
  そうすれば、あの女が奴のためにムキになればなるほど、
  ムーアの信用を落とすことになる。
  そうしてあの女の貞節を不貞に変え、あの女の善良から
  奴等を捕らえる網を作ってやろう)


 これが、イアーゴーの計画だった。
すべてイアーゴーの計画通りに進んでしまうことが、まさに悲劇なのだ。
誰も彼を止めることが出来ないのだ。




 そして二幕は閉じる。
  



「オセロー」 舞台内容 二幕二場~三場 (1)

2009-09-29 09:56:09 | 「オセロー」

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・二幕二場
 街中で伝令官が、声を張りあげている。
内容は、嵐でトルコ艦隊が全滅し、またオセロー将軍の結婚の祝宴が催されることになったので、それを祝するために宴に参加せよ、と伝令官が告げる。



・二幕三場 (1)
 城内の広間において、乱闘は始まる。キャシオーとロダリーゴーだ。
キャシオーは、酒に弱い。それを承知でイアーゴーは、彼に無理やり呑ませたのだ。
 というよりも、酒癖が悪く、そのことを自覚しており、呑まないようにしていたのだが、イアーゴーの巧みな言葉に絆されて呑んでしまう。


 そういう状態のときに、イアーゴーの筋書き通りに、ロダリーゴーから喧嘩を吹っかけられたのだ。
そして、キャシオーは、その場の仲裁に入った前総督モンターノを傷つけてしまった。


 喧嘩の騒ぎを聞きつけたオセローがやって来て、キャシオーを免職にする。
イアーゴーは、キャシオーを庇うフリをしながら、この騒ぎの責任をすべて彼に擦り付けた。
 'I had rather have this tongue cut from my mouth
   Than it should do offence to Michael Cassio;
   Yet, I persuade myself, to speak the truth
   Shall nothing wrong him. Thus it is, general.
   Montano and myself being in speech,
   There comes a fellow crying out for help;
   And Cassio following him with determind sword,
   To execute him.'
 (マイケル・キャシオー殿のことを悪く言うくらいであれば、
  この舌を抜かれた方がましであります。
  しかし、真実を語ることは、彼を傷つけることなりえません。
  実はこうなのです。将軍。
  モンターノ様と私とが話をしておりますと、一人の男が助けを
  求めながら駆け込んできたのであります。
  そして、その直ぐ後から、キャシオー殿が血相をかえて
  追いかけてきました)


 ここは鮮とい! イアーゴーは、「一人の男」がロダリーゴーあることを明かしていないのだ。


               'Sir, this genteman
   Steps in to Cassio, and entreats his pause:
   Myself the crying fellow did pursue.'
 (このお方(モンターノ)が割って入り、
  キャシオー殿に止めるようとなさった。
  私は喚いている男の後を追いました)


 イアーゴーが、後を追ったのは、この騒ぎで街の人々が気がつき、騒ぎ出すといけないと言っているが、実は、ロダリーゴーに街の人々に、この騒ぎをふれまわることを指図するためだった。
 イアーゴーのやり口は、一見、傍観者には、彼の言うことが、いちいち事実であるように見えるということだ。
だた、一人、それが嘘であることを知っている者が、ロダリーゴーなのだ。

 イアーゴーは、表向きキャシオーを庇い、彼の罪を軽くするように振舞うが、そのことでイアーゴーは、思いやりの深い男であるという印象をオセローにもたせることに成功したのだ。
なんと狡賢い奴なんだ。オセローの性格を見抜いていて、それにまんまとつけ込んだ。悪魔的とさえいえる。




 そしてオセローは、イアーゴーの狡猾さに騙されたのだった。
                           'I know, Iago,
   Thy honsety and love doth mince this matter,
   Making it light to Cassio, I love thee;
   But never more be officer of mine.'
            (イアーゴー、
  君が誠実と友情から、事をつくろって、
  キャシオーの罪を軽くしようとしているのだな。
  キャシオー、私はお前を快く思っているが、
  今後、二度と君を部下とはしない)


 かくしてイアーゴーは、ライバルを蹴落としたのだった。



「オセロー」 舞台内容 二幕一場

2009-09-27 17:54:34 | 「オセロー」

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 場所は、キプロス島サイプラスの港。
埠頭に近い空き地にて、駐留軍がヴェニスの援軍を出迎えていた。


 はじめに到着したのが、キャシオーである。
彼は、オセローが間もなく来ることを告げ、駐留軍の総督モンターノの「オセローに奥方がおられるのか」という質問に答えるのだった。
 'Most fortunately: he has achieved maid
   That paragons description and wide fame;
   One that excels the quirks of blazoning pens,
   Does tire the ingener.'
 (それが、運よく、素晴らしい奥方を手に入れましてな。
  何ともたとえようのない、評判以上のご婦人です。
  月並みの形容をいくら並べ立てようとも足りぬ、
  その生まれながらの美しさは、画家の筆を投じて、
  ただ、溜息するばかりという女性です)


 何という褒めようなのだろうか? 歯が浮くというものだ。
それほど美しいのなら、一度、お目に罹って見たいほどだ。




 次に上陸したのは、デズデモーナとイアーゴー、それに妻のエミリアである。
そしてキャシオーは、デズデモーナに対して熱烈な歓迎の挨拶を述べた。
                'O, behold
   The richrs of the ship is come on shorel !
   Ye men of Cyprus, let her have your knees.
   Hail to thee, lady ! and the grace of heaven,
   Before, behind thee and on every hand,
   Enwheel thee round !'
               (おお、見たまえ、
  宝船の本体がご入来です。
  サイプラスの人々よ、彼女の前にひざまづけ。
  ようこそ、デズデモーナ様!天のご加護が、
  四方八方から、あなた様をとりまきますように!)


 そしてエミリアに対しては、親しみの接吻をするのだった。
 こんなことをするから誤解されるのだ。まあ、イタリア男は、こんなものかもしれない。




 ここでデズデモーナとイアーゴーが、世の女性について、押し問答するのだが、イアーゴーの毒舌には、誰も太刀打ちできない。
 Iago: She that was ever fair and never proud,
       Had tongue at will and yet was never loud,
       Never lack'd gold and yet went never gay,
       Fled from her wish, and yet said 'Now I may,'
       She that being anger'd her revenge being nigh,
       Bade her wrong stay and her displeasure fly.
       She that in wisdom never was so frail
       To change the cod's head for the salmon's tail,
       She that could think and ne'er disclose her mind,
       See suitors following and not look behind,
       She was a wight if ever such wight were,――
  Desdemona: To do what ?
  Iago: To suckle fools and chronicle small bear
 ( イアーゴー:器量がよいのに、高慢ではなく、
        舌は回るが、お喋り嫌い、
        金に事欠かないが、おしゃれせず、
       「今なら、何でもできる」といいながら、気ままにせず、
        腹を立てても、根に持たず、
        じっとこらえて、怒りを棄てる、
        不味い物と美味い物とを取り替えるほどの才があっても、
        思い立って直ぐべらべら喋らない、
        他所の男にゃ振り向かず、もしもそんな女があったら、
        そんな女は――
  デズデモーナ:どうなさいますの?
  イアーゴー:馬鹿な子供に乳を飲ませ、家事に追われて苦労しまさあ)


 つまり、女のおよぶ力は、子供部屋と台所だけだといっている。
よく嘘つきは、舌が二枚あるというが、イアーゴーは、百枚くらいありそうだ。




 そして、オセローが上陸する。
デズデモーナは、彼を迎えるのだが、オセローは、彼女に対する情熱が満ち溢れていて、周りの人の心に激しく嫉妬を抱かせるものだった。
         'If it were now to die,
   Twere now to be most happy; for, I fear,
   My soul hath her content so absolute
   That not another comfort like to this
   Succeeds in unknown fate.'
         (今この場で死ねたら、
  最高の幸せだ。そんな予感がする。
  こんなに心の底から満ち足りた想いは、
  なにが起こるかわからぬこれからの生涯に
  もう二度と味わうことはあるまい)


 オセローやデズデモーナ等が退場してしまうと、イアーゴーは、悪巧みの続きを話し出すのだった。
 他人の幸福を見ると激怒し、遠慮は消え、純粋な悪意に取って代わるのだ。
骨の髄まで、悪の塊のような奴。




 先ず、イアーゴーは、ロダリーゴーの愚鈍な頭を刺激して行動させること。
キャシオーに対する嫉妬や、オセローに対する憎悪や、デズデモーナを上手く操ることができるなどと吹き込んで、ロダリーゴーの心を悪巧みへと駆り立てるのだった。
 もちろんイアーゴーは、ロダリーゴーに全部を話はしない。所詮、彼も捨て駒に過ぎず、用がなくなれば、切り捨てるまでだと考えていたのだ。




 イアーゴーは、ロダリーゴーに番所の見張りつくように命じ、キャシオーが来たところを、ロダリーゴーが規則をわざと破り、彼を怒らせて喧嘩を仕掛けるというものだった。


 そうすれば、万事思い通りになるという計画だ。



「オセロー」 舞台内容 一幕三場 (2)

2009-09-26 20:15:42 | 「オセロー」

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 オセローたちと別れたロダリーゴーとイアーゴーが、道すがら話をしている。


 ロダリーゴーは、デズデモーナを盲目的に恋着していて、この決着に納得がいっておらず、さりとて、どうしようもない状況に手をこまねくしかできないのかと嘆いていたのだ。


 そして、イアーゴーは、この愚鈍なロダリーゴーを利用し、復讐の道具にすべく、丸め込んでしまうのだった。
 ロダリーゴーは、デズデモーナ命のストーカー。
お頭は弱いが、どこぞの金持ちのぼんぼんなので、金は持っている。
その金をイアーゴーは、当てにしていたのだ。
イアーゴーから、デズデモーナがオセローに飽きたら、ロダリーゴーのところへやって来るなどという他愛もない言葉を信じてしまう。




 イアーゴーは、ロダリーゴーにオセローたちを追ってキプロス島へ向かうことを勧め、ロダリーゴーも、それを了承し、彼らの後を追うため、この場を去り、イアーゴーがひとり取り残された。
 イアーゴーは、男の正直も、女の貞節も、これっぽちも信じていない。
人格における高貴さなど、全く理解できず、常に疑いの目で他人を見るのだ。

 そして、自身の妄想が事実であるかのように言いふらし、自分が信ずるところの良心は、如何に自身の悪事を言い逃れできるか、なのである。




 かくしてイアーゴーは、オセローが自分の妻のエミリアと不倫を働いたのではないかという妄想を、無理やり自身に信じ込ませ、自らの卑劣行為を正当化する。
 もちろん、二人の不倫など、根も葉もない偽りなのだ。




 そしてイアーゴーは、今後の計画を洗いざらい独白するのだった。
 'Thus do I ever make my fool my purse;
   For mine own gain'd  knowledge should profane,
   If I would time expend with such a snipe,
   But for my sport and profit. I hate the Moor;
   And it is thought abroad, that'twixt my sheets
   He has done my office: I know not if't be true;
   But I, for mere suspicion in that kind,
   Will do as if for surety. He holds me well;
   The better shall my purpose work on him.
   Cassio's a proper man: let me see now:
   To get his place and to plume up my will
   In double knavery――How, how ? ――Let's see: ――
   After some time, to abuse Othello's ear
   That he is too familiar with his wife.
   He hath a person and a smooth dispose
   To be suspected, framed to make women false.
   The Moor is of a free and open nature,
   That thinks men honest that but seem to be so,
   And will as tenderly be led by the nose
   As asses are.
   I have't. It is engender'd. Hell and night
   Must bring this monstrous birth to the world's light.'
 (かくのごとく、いつも阿呆が俺の財布となる。
  あんな馬鹿と時間をつぶすには、こっちの気晴らしや
  儲けにならなければ、俺の知恵を汚すことになっちまう。
  俺はムーアが憎い。世間の噂じゃ、奴は俺の寝床に這いこんで、
  俺の代わりを務めたという。嘘か真実か知らんが、
  俺って奴は、そんな疑いがあるだけで、確かな証拠を握ったかのように
  ハッキリしなけりゃ気がすまぬ。奴は俺を信用している。
  それだけに、こっちは仕事がやりやすい。
  キャシオーの奴は男前。ええと…… そこでだ。
  あいつの地位を取り上げて、俺の仕返しをまんまと遂げる、となりゃ、
  一石二鳥となるが、―― どうして、どうして?――
  しばらく後で、キャシオーが、あんたの奥さんと親しすぎると、
  オセローの耳に吹き込んでやる。
  あいつは見てくれがいいし、お人好しで、疑いが掛けられるように
  できている。女たらしにゃ、はまり役。
  ムーアの方は実直な性格で、見かけが、高潔そうにしていれば、
  芯までそうだと思い込む。ロバのように鼻面を引き回せば、
  やすやすとどこまでもついてくるぜ。
  よし、これだ。計画はできたぜ。あとは地獄と闇の力で
  この怪物に日の目を見せてやるばかりだ)


 可哀相なのはオセローだよ。露も知らずにこんな酷い悪巧みの餌食になろうとしている。
どうしたら、逃れることができるかだけど、これは悲劇、逃れられない。




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