「『Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)』に仕え、「大地の神々」の秘密を守る、悪魔のような姿をした翼ある漆黒の魔物たち」
・「Night Gaunts(夜鬼)」は、山腹に「大地の神々」の顔容を彫りこまれた「Moutain Ngranek(ングラネク山)」をはじめ、「Dream Land(夢の国)」の各地に群れて棲息する痩せこけた黒い魔物である。
・油っぽく滑らかなゴム状の肌は黒々としていて、力強く羽ばたいても物音一つ立てない蝙蝠のような翼と、先端が尖った角と尻尾を持ち、さながらキリスト教で説く悪魔のようであり、顔があるべき場所には、のっぺりとした空白だけが存在する。
・彼らが崇拝する「Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)」より、神聖なる「Moutain Ngranek(ングラネク山)」を守護する役目を負っていて、侵入者を発見すると音もなく忍び寄って空高く連れ去ってしまう。
・侵入者が連れ去られる先は、ドール族の棲むナスの谷間である。「Night Gaunts(夜鬼)」は、捕らえた者を自ら殺傷することをせず、ドール族に始末を任せて不埒な侵入者を置き去りにしてしまうのだ。
・ただ、ナスの谷間には、「Ghoul(食屍鬼)」が食べかすを投げ捨てる場所があり、彼らとコミュニケーションをとる方法を知っていれば、ドール族に遭遇する前に谷から抜け出すことができるかもしれない。
・「Night Gaunts(夜鬼)」と「Ghoul(食屍鬼)」は、ある種の友好的な協定を結んでいるので、「Ghoul(食屍鬼)」の合言葉を知っていれば、「Night Gaunts(夜鬼)」に言うことを聞かせることも可能である。
・「Night Gaunts(夜鬼)」は、時に「Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)」の意思に従って「Outer Gods(外なる神)」や「Great Old One(旧支配者)」の意図を妨害する。そのためシャンタク鳥や忌まわしい狩人といった「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」に奉仕する種族は、彼らをひどく恐れている。
・「Dream Land(夢の国)」のクレドの森には、太古にイブ神として崇拝されていたイブ=スティトルが住まっているのだが、この「Outer Gods(外なる神)」に仕える「Night Gaunts(夜鬼)」の存在もあると報告されている。