gooブログはじめました!

写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ

Night Gaunts

2009-10-27 11:59:50 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「『Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)』に仕え、「大地の神々」の秘密を守る、悪魔のような姿をした翼ある漆黒の魔物たち」


・「Night Gaunts(夜鬼)」は、山腹に「大地の神々」の顔容を彫りこまれた「Moutain Ngranek(ングラネク山)」をはじめ、「Dream Land(夢の国)」の各地に群れて棲息する痩せこけた黒い魔物である。


・油っぽく滑らかなゴム状の肌は黒々としていて、力強く羽ばたいても物音一つ立てない蝙蝠のような翼と、先端が尖った角と尻尾を持ち、さながらキリスト教で説く悪魔のようであり、顔があるべき場所には、のっぺりとした空白だけが存在する。


・彼らが崇拝する「Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)」より、神聖なる「Moutain Ngranek(ングラネク山)」を守護する役目を負っていて、侵入者を発見すると音もなく忍び寄って空高く連れ去ってしまう。


・侵入者が連れ去られる先は、ドール族の棲むナスの谷間である。「Night Gaunts(夜鬼)」は、捕らえた者を自ら殺傷することをせず、ドール族に始末を任せて不埒な侵入者を置き去りにしてしまうのだ。


・ただ、ナスの谷間には、「Ghoul(食屍鬼)」が食べかすを投げ捨てる場所があり、彼らとコミュニケーションをとる方法を知っていれば、ドール族に遭遇する前に谷から抜け出すことができるかもしれない。


・「Night Gaunts(夜鬼)」と「Ghoul(食屍鬼)」は、ある種の友好的な協定を結んでいるので、「Ghoul(食屍鬼)」の合言葉を知っていれば、「Night Gaunts(夜鬼)」に言うことを聞かせることも可能である。


・「Night Gaunts(夜鬼)」は、時に「Lord of the Great Abyss(偉大なる深淵の主)Nodens(ノーデンス)」の意思に従って「Outer Gods(外なる神)」や「Great Old One(旧支配者)」の意図を妨害する。そのためシャンタク鳥や忌まわしい狩人といった「Nyarlathotep(ニャルラトテップ)」に奉仕する種族は、彼らをひどく恐れている。


・「Dream Land(夢の国)」のクレドの森には、太古にイブ神として崇拝されていたイブ=スティトルが住まっているのだが、この「Outer Gods(外なる神)」に仕える「Night Gaunts(夜鬼)」の存在もあると報告されている。



Fungus-beings of Yuggoth

2009-10-26 14:33:00 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「地球上でしか採掘できないレアメタル(希少な鉱物)を求めて冥王星より飛来する人類の敵でも味方でもない、高度な知性を持った菌類生物」


・ヴァーモント州の山岳地帯やアンデス高原などの場所に地球上での活動拠点を築いている「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」は、冥王星から飛来した知的生物である。


・彼らが地球に訪れたのは、遥かジュラ紀にまで遡り、当時の地球を支配していた「Old Ones(古きもの)」と戦って、北半球から彼らを一掃させた。


・「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」の活拠点近くで目撃される姿は、身長5フィートほどの薄桃色した蟹に似た外見をしており、一見、甲殻類と思われがちだが、実は菌類に近い生物である。


・胴体には皮膜状態の翼と何対かの脚が付いていて、頭部には多数の短いアンテナ状の突起と、渦巻き型楕円体が付いている。


・ベナック族に伝わる神話によれば、大熊座から翼のある生物が飛来して他の場所では手に入らない鉱石を山中で採掘しているといわれている。


・彼らの採掘拠点は、南北アメリカだけではなく、ネパールにも存在し、甲殻類型のものとは異なる大型類人猿の姿をした「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」が、雪男、もしくは「ミ=ゴ」と呼ばれて現地人から恐れられている。


・驚異的な外科医学、機械工学といった技術を持ち、彼らの目的であるレアメタルの採掘に協力的な地球人には、その高度なテクノロジーの一端を伝授してくれることもある。


・逆に邪魔をする人間には、脳髄を取り出し、ユゴスで採掘された特殊な金属製の円筒に移植され、感覚装置に接続し生きたままユゴスへ連れ去られてしまう。


・1980年代後期に不治の病で亡くなったとされていた最先端工学の巨人サイモン・ライト教授が、金属製の容器に脳髄を移し変えられて現在も生きているとまことしやかに囁かれているが、これが事実だとすれば、「Fungus-beings of Yuggoth(ユゴスよりのもの)」の助力があったことは疑いようがない。



Hounds of Tindalos

2009-10-25 10:00:29 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「時空間の果てにある角度をゆっくりとよぎり、狙いを定めた獲物の匂いを何処までも飽くことなく追跡する貪欲な猟犬」


・「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」は、太古という言葉すら新しいと感じさせるほど過去の時空間の角に棲んでいる獰猛な怪物である。


・人間は、時空間の角ではなく曲線に沿って生きる存在であり、普通に暮らしている限りは、この怪物に遭遇する危険はないが、例えば、東洋の神秘的な仙人たちが調合した遼丹(リャオタン)や、「De Vermiis Mysteries(妖蛆の秘密)」に記された時間遡行効果を持つ薬を服用し、過去の時間を遡っていくようなことをすると、この獰猛な猟犬の尋常ならざる嗅覚に引っ掛かってしまうことがある。


・彼らは現実の肉体を備えておらず、生命活動に必要な酵素を青い膿汁のような原形質を構成している。


・「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」が、この空間に姿を現す前後には、名状しがたいほどの凄まじい悪臭が漂うが、その時には、既に手遅れであり、何ら慰めになっていない。


・「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」の住処を外宇宙とする文献も残っている。


・この怪物は、常に飢えており、一度捕捉した獲物は決して諦めることがない。しかし、彼らには、時空間の角度を通り抜けることでしか現実世界にやって来ることができないため、四隅の全てをセメントやパテなどで埋めて、角度をなくした空間に閉じこもり、この「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」が、別の獲物を見つけるまでやり過ごせば、生き残ることができるかもしれない。


・遼丹を手に入れ、時間を遡行する危険な実験の最中に「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」に察知された奇怪幻想作家ハルピン・チャーマズは、死を遂げる前にドールやサテュロスといった存在が、この怪物の追跡を手助けしていると書き残しているが、詳細については不明である。


・猶、この事件の際に残留していた「Hounds of Tindalos(ティンダロスの猟犬)」の体液を分析したジェームズ・モートン博士は、自らを被験者とする実験の結果、不死とこの怪物との融合を果たし、彼らの王であるムイスラを地球上に解き放とうと画策した。



Ghoul

2009-10-24 09:31:02 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「地の底に潜み、屍肉を喰らう忌まわしい鬼たち。彼らの多くは、人肉の味を覚え、堕落し尽くした人間の成れの果てである」


・「Ghoul(食屍鬼)」は、墓場を荒らして屍体を喰らう、文字通りの鬼のような存在である。


・ゴムのような弾力性のある厚い皮膚は、一見、腐乱死体のように爛れており、犬を思わせる顔立ちと、鉤爪を備えた手を持ち、常に前屈みで移動する。


・彼らは人間社会に寄生し、その残飯や排泄物、時には屍体を得て生活をしているため、常に人間の街に程近い場所に潜んでいる。


・古い時代には、墓所の納骨堂の奥などに潜んでいたものだが、20世紀に入って、こうした場所が失われていく中で、世界中の大都市の地下に張り巡らされた地下鉄トンネルに棲みつくようになった。


・時に列車事故を誘発させて、餌とする死体を狩る事件も起きている。大都市の地下鉄を運営している一部の企業は、彼らの存在に気が付いていて、私設警備隊を設置し、彼らとの間で地下の覇権を争っている。


・「Ghoul(食屍鬼)」の多くは、かつて人間であった頃の記憶を多少なりとも残しており、言葉を介してコミュニケーションをとることも可能である。


・「Ghoul(食屍鬼)」のコミュニティは、地球の「Dream Land(夢の国)」にも存在し、「Ghoul(食屍鬼)」たちが饗宴の残肴を投げ捨てるナスの谷間を登り続けると会うことができる。


・そこには、広大な墓地が広がっており、かつて「Richard Upton Pickman(リチャード・アプトン・ピックマン)」という名前を持っていた「Ghoul(食屍鬼)」もそこに棲んでいる。


・「Dream Land(夢の国)」では、顔面の上から下まで縦に裂けた口を持つガク族の屍体一つで1年間は「Ghoul(食屍鬼)」の社会全体を養うことができるといわれ、「Ghoul(食屍鬼)」たちは、時折り危険を冒してガク族の墓から屍体を掘り起こすという。


・猶、「Ghoul(食屍鬼)」たちは、モルティギアンという神を崇拝していると言われているが、この神性については余り多くのことが分かっていない。



Great Race of Yith

2009-10-23 19:23:38 | クトゥルフ神話

イメージ 1


「時間の秘密を解き明かした唯一の存在であるが故に『偉大な種族』と呼ばれる。
他の生物と精神交換しながら時の永劫を生き長らえる種族」


・「Pnakotic Manuscripts(ナコト写本)」や「Eltdown Shards(エルトダウン・シャーズ)」の記すところによれば、銀河宇宙のイスから、4億8千年前の地球に到来した「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」は、膨大な時間を過ごすことのできる環境と、長い肉体寿命を持つ生物を探し求める探求者である。


・平均寿命が5千年に及ぶ精神生命体である彼らは、現在オーストラリア大陸に相当する土地で栄えていた円錐状の生物の精神を乗っ取り、高度な科学技術文明の機械化都市「Pnakotas(ナコタス)」を建設した。


・「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」が肉体として選んだ、高さ10フィートほどの円錐状の生物は、底部に備わる粘着層を伸縮させて移動し、感覚器官は頂部から伸びる4本の肢の先に備わっている。2本の先端には巨大な鉤爪があり、これを噛み合わせたり、こすったりして会話を行なう。
3本目の先端には、漏斗状の付属器官で、残る1本の先に直径2フィートくらいの球体には3つの目がついている。


・「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」は、自分たちが穏やかに過ごせるようにと、時間を超越して過去や未来の知的生命体とで精神交換を行い、膨大な知識を集積し各都市の中央記録管理所で統括し続けている。


・残酷な狩人である空飛ぶポリプ状生物や「Old Ones(古きもの)」などの地球先住民族との散発的な戦争を繰り返しながら、最終的に空飛ぶポリプ状生物に滅ぼされることを知っており、中生代末期の頃には、人類が滅亡してから2万年後の地球上で繁栄している甲虫類の体へと精神移住する準備を進めている。


・そして、惑星として地球の寿命が尽きる頃には、水星の球根状植物へと精神移住するいわれている。
このように「Great Race of Yith(イスの偉大なる種族)」は、種としての命脈を永遠に保っていくのである。