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第無夜 怪談 コーヒーブレイク 其の四

2009-08-29 11:59:58 | 不思議夜話
 おはようございます


 今回は、箸休めの記事。


 基本的にヴィクターはいたずら好きで、ホラー絡みでお茶目ないたずらをした話をします。


 誰でも一度は、やった事があるかもしれませんが、先ずホラーDVD(ビデオとか)を用意します。
DVDの選択には注意が必要で、僕の知っているのでは、ちょっと古いですが「東海道 四谷怪談」とか、「キャリー」辺りにします。


 後は簡単、みんなで(もしくは彼女)DVDを観るだけ、そしてタイミングを見計らって、髪の毛や手を掴むだけです。


 ただし、タイミングが重要「四谷怪談」なら、お岩さんが伊右衛門からもらった毒薬を飲んで醜い顔になってしまい、その姿を鏡に映して自分の髪を櫛で梳くシーン(バサリと髪が抜ける場面)で、髪を引っ張る(そーっと、引っ張るのがコツ)のが効果的です。


 「キャリー」の場合は、ラスト・シーンのキャリーの墓に友人が訪れるシーンで墓から友人お手を掴むところで、相手の腕を掴む(これはガッシと掴むのがコツ)のが効果的です。


 もう1つは、「着信アリ」です。
これは少し前準備が必要で、DVDはもちろんですが、出来れば携帯が2台あればベスト。(無ければ、家の固定電話とか、家族や友人から借りるとかしてください)


 1方の携帯の着信メロに「I LOVE MOM」(「着信アリ」の死のメロディでも可)を設定しておきます。


 タイミングを見計らって(トイレでも行くなどと称して)席を外し、(この時、例の携帯をさりげなく置いておくことが大事です)離れた場所から、その携帯にTELもしくはメールすればOKです。
 後は素知らぬ顔して戻ってこれば、出来上がりです。


 「四谷怪談」の場合は、効果絶大でした(後で喧嘩になってしまった)。
「キャリー」ではタイミングが難しかった(あのシーンで自分がビックリしてタイミングがずれた)。
「着信アリ」は、いまいち盛り上がりに欠けた(席を外すタイミングが難しい。さりげなくという演技を上手くしないと気付かれる)。



第二十夜 怪談 訪れる者

2009-08-28 09:13:06 | 不思議夜話
 おはようございます。


 この「不思議夜話」も20話目になります。どこまで書けるのか、判りませんが、いけるところまで書いてみましょう。


 今回の話は、僕の友人H君が体験したものです。


 実はH君は、「車で待つ女」に登場したJさんの弟です。


 僕たちが高校生だった頃、H君の一家がお盆休みに2泊3日の予定で実家へ帰省することになった。
しかし、高校生ともなると家族と一緒に行動するなど稀で、彼はひとり家に残ることにしたのだった。


 目的は1つ。僕と夜通しTVゲームをすることだった。


 彼の家と僕の家は、極めて近く100メートルも離れていない。
僕は夜の8時頃、近くのコンビニでエネルギー充填物質(お菓子、ジュースといった類)を買い込んでH君の家へ上がりこんだ。


 楽しい時間というのは過ぎるのが早い。
気がつくと、深夜2時をまわっていた。
「そろそろお暇を…」
ということで、僕は帰宅した。
今にしてみれば、そのまま泊まってやれば良かったのだが、後の祭りである。


 H君は、さすがに疲れて就寝するため、2階の自分の部屋に入った。
部屋の中に入ると、いつもと部屋の空気が違うことに気がついた。
「何か、変だな。ムッとする」
とても蒸し暑かった。しかし、部屋を閉め切っていたので
「こんなものか」
と、部屋のエアコンにスイッチを入れてベットに入った。


 とても寝苦しかった。エアコンを入れたにもかかわらず、一向に部屋の中が涼しくならない。
部屋の空気が澱んでいる気がしていたが、そのうちウトウトしだしたのだった。


 とその時、いきなり金縛りになった。
体が動かせない。目だけが動かせた。動く目だけで部屋の中を見渡すと入り口のドアに誰か立っている。
こちらに背を向けているので、誰だか分からない。


 はじめ、それが僕だと思ったそうだ。引き返してきたと思った。(もちろん、僕ではありません)
しかし、違う。よく見ると着物を着ているようで女の人みたいだった。


 H君は金縛りにあった状態で、後ろ向きに立っている女の人を見ていると、その人が徐々にこちらへ向き直ってくるのが分かった。その向き直り方がパラパラマンガのようだったというのだ。
「誰だ!」
と叫ぼうとしたが、声がでない。
すると、辺りから音楽が聞こえてきたという。その音楽は、お正月に昔の宮中のようなところで演奏される雅楽のようだった。


 女の人が、完全にH君の方を向いた時、その女の人が、1ヶ月前に亡くなったはずの叔母さんであることが分かったのだった。
下を向いて、今度は、徐々にこちらに歩いてくる。歩くというよりパラパラマンガみたいに移動してくるのだ。


 あまりの怖さにH君は目をつぶったのだが、気配で分かる。どんどん近づいてきていた。
やがてベットの脇まで来ると、H君のベットの中へ掛け布団をめくって入ってきたのだ。
「!!」
彼は、気絶した。


 気がつくと朝というより昼頃だったという。


 そこで早速、僕のところへ電話がかかってきたのだった。
「早く来てくれ」


 ことの次第を聞いた僕は、彼の家へ行き、その日は二人で泊まったのだが、何事もなかった。
もちろん、朝までTVゲームをしたのはいうまでないことである。


 そんな不思議な話でした。



第十九夜 怪談 異次元からの音

2009-08-27 09:17:22 | 不思議夜話
 おはようございます。


 今回も子供の頃の体験話です。


 小学生にとって夏休み夜の最大イベントは、花火である。
近所の友達と連れ添って、近くの公園で行う。


 ある年の夏も友達5~6人で花火を始めたのだが……


 どのくらい経ったのか、花火に夢中で時間の過ぎるのも忘れて熱中していた。
すると、何処からともなく音がする。


 #%&■※?!○★ #%&■※?!○★


 生まれてこの方、というよりも、後にも先にも聞いたことのない音がする。
しかも文字できない、言葉に出来ない音である。


 花火をする手を止めて、みんなで顔を見合わせ
「変な音がする。何の音だ」
ということになった。


 はじめは、オンボロ自転車の油の切れたペタルをこぐ音かと思ったが、どうも違う。


 ギ~ゴ ギ~ゴ ギ~ゴ ギ~ゴ


 ペタルをこぐ音なら規則性があるはずだ。
ブレーキの音か? でも違う。
短い時間ならありえるかもしれないが、ずっとブレーキをかけながら、ペタルをこぐことなどありえない。


 #%&■※?!○★ #%&■※?!○★


 その不気味な音がだんだん大きくなってくるので、近づいて来ているのが分かるのだが、辺りを見渡してもそれらしいモノがない。


 「だんだん近づいている。気味悪~!」


 鳥か、何かの生き物の鳴き声とも思ったが、今や辺りに鳴り響くサイレンみたいだ。
夜に、そんな大きな声で鳴く鳥など出合ったことないし、犬や猫とも違う。
鳥にしても、犬猫にしても、どれも一度は聞いたことがある。普通、聞けば分かるはず……


 もし、その音が生き物だったとしても、音から察して尋常じゃない声。
事態は切迫していると感じるほどだった。


 #%&■※?!○★ #%&■※?!○★


 「わ~!!」
さらに近づいてくる音に耐え切れず、ひとりが悲鳴を上げて逃げ出すと、後の残りもそれに続いて逃げ出したのだった。


 今もって、あの音が何だったのか?不明な音です。


 そんな不思議な話でした。



第十八夜 怪談 禁断の地

2009-08-26 07:20:57 | 不思議夜話
 おはようございます。


 第18話をお贈りします。


 行ってはいけない場所、踏み入れてはならない場所(禁足地)についての話。


 僕が小学生だった頃、近所の仲間たちとよく外で遊んだ。(まだそういう時代だったですネ)
学校の帰り道に寄り道をすることなど、日常茶飯事だった。(よい子は真似をしてはいけません)


 ある日、学校の帰り道の途中に近くの神社で遊んでいくことになった。(計画していたわけじゃない。その場のノリ、いわゆる思いつきだった。基本的に子供の思考論理の中で「計画性」という文字は、ほとんど存在しないのだ)


 ランドセルを放り投げて無邪気に遊んでいると、仲間の誰かが
「この奥に行ってみようぜ」
という言葉が飛んで、その場のノリで行くことになったのだが……


 その神社の境内はかなり広くてちょっとした公園並みで、子供たちはここでよく遊んでいた。
しかし、社には表社と奥社があって、奥社は奥ばった林の中にある。通常、そこには誰も入らない。



いや、入ってはいけないのだ。


 奥社自体は表社に比べ、小さいのだが、社を取り囲むように木の板塀で覆われていて中が見えないようになっている。
さらに林には、紙垂(しで)を貼ったしめ縄が張り巡らされてあり、侵入者を拒んでいた。


 こともあろうか、僕たちは、その場所に入ってしまった。


 林の中は言葉で言い表せない異様な雰囲気があったが、何せ恐れを知らぬ子供ですから、そのまま遊んでしまったのだった。


 そして時間も過ぎて太陽も傾きかけた頃、皆は家路についた。別に何事もなかった。


 それまでは――


 お腹ペコペコで食卓についた僕は、「いただきます」してご飯を食べようとする。
しかし、食べられない。


 ご飯茶碗を持って、箸でご飯をすくって口まで運ぶのだが、ご飯を口に入れようとした瞬間、強烈な吐き気が襲う。


 そのまま箸を茶碗に戻すと吐き気もケロリと治る。再び口元に運ぶと吐き気を催す。ご飯だけでなくおかずやお茶、水もダメだった。何かを食べようとすると吐き気がするのだ。


 でも、基本的には、空腹状態なので、その繰り返しを延々としていたのだが、僕の異常を感じた母親
「どうしたの?」
と問いただしたので、僕は事情を全て話そうとしたのだが、話すことが出来ない。
「はっ、じ・・・。うっ・う~」
他のことは、難なく話せるのに、神社の話をしようとすると、言葉が出なかった。


 その様子を見ていた母親は
「仏壇の前に行って拝んできなさい」
というので、その通りにしたら、嘘のように、その現象が収まったのだった。


 それ以来
「あのような場所には、決して近づかないようにしよう」
と固く決めた僕(よって心霊スポットには行かないようにしている)でした。


 そんな不思議な話でした。 



「ハムレット」 舞台設定 倫理観

2009-08-25 17:04:39 | 「ハムレット」

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「ハムレット」は、シェークスピアの四大悲劇の1つである。
シェークスピアの作品は、主に劇文学であるから役者の台詞が殆どであり、場面の説明が最小限に抑えられている。
よって役者の台詞にて状況説明等をおこなっている為、膨大な台詞量になっている。
読者は、この膨大な台詞を読んで理解し、場面状況、人物の心情・意図などを把握するのはかなりの努力を要する。
しかるにシェークスピアの劇文学をよく理解するには、その作品の背景(いわゆる間テクスト)の理解が必要不可欠なのだ。


そこで「ハムレット」を取り上げるに当たり、その舞台であるデンマークについて(あくまでも舞台におけるデンマークのことで、実際のものとは違う)を自分なりに考察してみたい。


劇中におけるデンマークは、道徳観念、倫理観が低下している。
王妃が夫である先王の死後、1ヶ月あまりで先王の弟と結婚し、その弟が王位についているのだ。
現在であっても夫の死後、1ヶ月で再婚するのは、なかなか勇気がいるものだ。しかも王妃という立場であるからして、注目度が高い。


さらにいえば、当時のキリスト権社会にあって、例え義理の弟(血の繋がりがない)であっても親族とされて、これら同士が婚姻を結ぶことは不義理とされた。いわんや王族(ロイヤルファミリー)は聖家族とされており、なお更、厳しかったはずである。


よって世間(民衆、教会等の)といった世論が黙っていないと思うが、なんと、このデンマークでは大いに歓迎されてしまったのだ。つまり世論が認めてしまったことを意味する。


それだけデンマーク社会全体が、モラルハザードを起していて退廃していた。


一方、近隣諸国との情勢は、有力であった。
イギリスに対して、かなりの融通が利くようだし、隣国のノルウェーにおいても優勢であったと思われるのである。
これも偏に先王のハムレットの勇猛果敢さであった。


本来であれば、この先王の死を悲しむはずであるが、概ねデンマーク全体は新王クローディアスを歓迎されており、その実情をハムレットが目の当たりを見て違和感を感じたに違い。
国中の雰囲気を感じ取ったハムレットは、言い表わせない不信を抱いたのは容易に想像できるのだ。