にゃんこの置き文

行く川の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず

腹腔鏡下胆のう摘出手術顛末記

2021年10月09日 | 健康
さて、この病気ブログ(違うってば)もいよいよ佳境に入り、本命の胆のう摘出手術と相成りました。

この前の内視鏡手術があまりにも楽ちんだったので、今回も「開腹にさえならなきゃ楽勝」気分で気軽に入院したものの、はっきり言って全身麻酔を舐めてた。

総胆管結石の手術の時は静脈麻酔。
スコンと意識がなくなるのは全身麻酔と同じ。違うのは目が覚めた時。
静脈麻酔の時はほどんと普段の目覚めと同じで、「あー、よく寝た」って感じで意識が戻る。点滴以外身体には何もつながってないし、だいたい起きた時ベッド周りに誰もいなかった。
ところが全身麻酔だと目覚めは朦朧。顔には酸素マスク、耳元で心電図の音が鳴り響き、ベッドの周りを4,5人の医師や看護師が取り囲んでいるという物々しさ。
気管挿管の管はすでに抜去されてて、巷よく聞く抜去時の痛みも喉の違和感もなかったが、とにかく息苦しくて吐き気がひどい。
本当に酸素がきてるのかよ、と思うくらい空気が薄く感じられ、酸素マスクがむしろ煩わしく感じられる。
「気分はどうですか」と聞かれたので、「息が苦しいです」と訴えたものの、酸素濃度に問題はないらしく真剣に受け止めてもらえなかった。
あの息苦しさは、私がヘビースモーカーである故か。
でも事前の肺機能検査では問題なかったし、トライボールとやらで呼吸訓練もしっかりやっていた。
やはり喫煙の有無以前に、いったん肺の動きを止めてしまうことからくる、避けられない症状なのかもしれない。(この内臓の動きを止めるという機序のせいで、麻酔から覚めた後も苦労は続いた。特に腸とかね)

手術室に向かったのが12時半。この時点で15時半。
ここから翌朝までが特に地獄だった。
眠ってやり過ごそうとしても、血栓予防で装着されたフットポンプのせいで眠れない。
ウトウトとしかけたところで叩き起こされるので、まるで拷問。
不眠症になったことがないので、眠れない夜があれほど長いものとは、この歳になるまで知らんかった。
朝の7時かと思ってよく見ると1時35分だったり、6時15分かと思うとまだ3時だったり。開けない夜はないというけど、もしかしたら私は実は死んでいて、時間が止まっているのではないかと思ったほど。
睡眠は術後の回復の為にも大切だと思う。
あのフットポンプは絶対に改良の余地ありだ。もっと静かでなだらかな動きにすることくらいできる筈。
もしこの先また全身麻酔を必要とする手術を受けなければならない事態になった時は、先にフットポンプを見せてもらって、その種類次第で病院を選ぼうとすら思ってる。

というわけで、手術自体は腹腔鏡で無事に終わった。
水曜日に手術。
その夜は回復室で地獄の一夜。
そして、(続く)


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