余白のメモ

詩と短歌と好きな本
指の上で四季はほほえむ

ミミズ

2023-02-13 00:08:12 | 水声の詩
ミミズある
手の平ほどのミミズある
雨の日
みょうちくりんでエロチック
土に帰る
あるいは干乾びる
あるいは喰われ
あるいは食され
ミミズ千切れて
土に帰る
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月見る虎

2023-02-13 00:06:44 | 天秤の詩
ミステリーに雨が降る
実現のミステリー
ドアのノック、電話のベル
時計のアラーム
虎は月を見る
月は赤く
一息の咆哮のあと
虎は空を飛ぶ
そこに雨は降らなかった
いまここに雨は降る
春のいま
そそぐ光
光は明日と未来へと
雨は弱く優しく降っている
雨のおかげで眠気が訪れ眠れる
虎ふわりと鳴く
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にじむとき

2023-02-12 23:57:17 | レターの膜(短歌)
にじむとき
空を見ても
だめなときは
いたいのいたいの
とんでいけよ
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ボロ屋の春秋

2023-02-12 23:56:35 | マイブック(あ)
「ボロ屋の春秋」
      梅崎春生 著

突飛な話ではなく、胸に染み込んでくるような、
どの話も印象に残る。
黒い花は暗い話がだ、
その他の零子、拐帯者、猫と蟻と犬、
ボロ屋の春秋はどれも心に残る。
忘れられない人、拐帯とは持ち逃げのこと、
ゆうことをきかない犬、
ある男と一緒に住むことになってしまった絵描きの男。
ありふれた日常に、ふとあの時なんてことを
思ったことが虚から実へとなる。


覚書
虚に居て実をおこなう
松尾芭蕉
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深い穴に

2023-02-11 23:44:52 | レターの膜(短歌)
深い
穴におちてから
ウサギに会う
とてもとても
かわいいウサギに
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