標準和名:サギゴケ(鷺苔)
別名:ムラサキサギゴケ(紫鷺苔)
ゴマノハグサ科サギゴケ属
植物分類に準拠し標準和名をムラサキサギゴケからサギゴケに変更
日当たりが良く湿った田の畔、農道の路傍などに見られる草丈10~15㎝の野草です。
生育環境は「トキワハゼ」と酷似していますが、同定のポイントをいくつか挙げますと、①下唇弁の色=「サギゴケ」は紫ですが「トキワハゼ」は白に近いこと。②上の耳のような弁=「サギゴケ」はウサギの耳のように立っているのが確認できますが「トキワハゼ」は短いこと。③花の大きさ=「サギゴケ」の1.5㎝に対して「トキワハゼ」は8ミリから1㎝と小さいこと。④走出枝=「サギゴケ」は5月中旬になると根元近くから走出枝(匍匐枝)を出しますが「トキワハゼ」は出さないこと。⑤花期=「サギゴケ」の3~6月に対して「トキワハゼ」は3~10月まで咲いてることです。
なお、「シロバナサギゴケ(別名サギシバ)」という花全体が白いものがありますが、花色以外は「サギゴケ」と同じです。
2019.3.25撮影 房総丘陵にて