老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「小林秀雄と人生を読む」(Audible版)

2021年02月26日 | アマゾンの Audible 版

「 新潮社の元編集者で、

小林秀雄氏の本の担当者として「本居宣長」

「小林秀雄全集」などを造った池田雅延氏が、

小林氏の作品を月々1作取り上げ、

その奥深い世界をご案内します。

お聞きいただく音声は、

東京神楽坂に2014年秋にオープンした

〈la kagu〉のレクチャースペース〈soko〉で

池田氏が行っている連続講座

「小林秀雄と人生を味わう夕べ」からのものです。

 

ご 挨 拶

池 田 雅 延

 

小林秀雄先生が亡くなられてからもう30年にもなりますが、

先生の本はいまなお売れ続け、

年々新しい読者が生まれ続けています。

そして近年は、小林秀雄を読みたいがどこから読んだらよいか、

何と何を読んだらよいかといった質問も

たくさんいただくようになりました。

そこへ昨年の秋、

新潮社の倉庫をリニューアルしてオープンする〈soko〉で

小林先生のことを聞かせてほしいという相談が寄せられ、

それなら「小林秀雄作品案内」といった趣で、

私が先生から直接聞いた話も織りこみながら

進めていこうということになりました。

小林先生は、日本における近代批評の創始者・構築者として

大きな足跡を残しましたが、

高校時代・大学時代は小説家を志していました。

その小林青年が、小説家ではなく批評家となるに至った過程には、

今にして思えば宿命的といってよい岐路がありました。

2015年4月からの6ヶ月は、

「一ツの脳髄」「様々なる意匠」「志賀直哉」「Xへの手紙」

「アンドレ・ジイド」「故郷を失った文学」の6作を取り上げ、

〈批評家小林秀雄〉が誕生するまでの道筋をたどります。

もっとも、この講座は、

本格的な小林秀雄解説を行おうとするものではありません。

〈soko〉へ足を運んで下さった方々との、

いわば内輪の茶話会です。

そもそも私は、こういうお話をするについては素人です。

したがって、お聞き苦しいところも多々あることと思いますが、

そのあたりはどうかお赦し下さって、

ネットを通じて〈soko〉の茶話会にご参加下さり、

小林秀雄作品を読まれるに際しての

一助としていただければ幸いです。    」(内容)

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