老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

「絶対の探求者」小説に伝説の相場師・陳雅山を想う ~ 「推敲」

2021年10月18日 | 投資 &  国際情勢

バルザックに

絶対の美を追求した画家を

主人公にした

「絶対の探求」という小説

があるが、こちらは

完璧な論文を書くために

無限に推敲に次ぐ

推敲を重ねた挙句

遂には自殺して果てる

ロイトハマーという

狂気の科学者を描いた小説。

独り屋根裏部屋に籠り

数式や発想メモを

壁いっぱいに貼り付け、、、

といった暮しに

ある人は

哲学者のヴィトゲンシュタイン

を想い、ある人は

社会(大学)との関係をたって

証明不可能といわれていた

フェルマーの最終定理

に挑み続け

遂にはそれを解いた

アンドリュー・ワイルズを

連想するのだろう。

私の場合は、、、というと、

遺品を整理するなかで

はじめて

故人の巨大な足跡を知る、、、

といった点で

清朝末期の相場師

陳雅山を連想した。

ちなみに、

陳雅山というのは、

日清戦争の際に

清朝が日本に支払った賠償金

(当時の日本の国家予算の4倍

と言われている)

に匹敵する資産を相場で築いていた

という事実が

死後になってはじめて

人の知るところとなった、、、

という伝説の相場師。

陳雅山がどういう生活を

送っていたのか

知る由もないが、

まぁ、まぁ、

この小説の主人公のそれと

似たり寄ったりだったのではないか。

「 自殺した友人の遺稿

を整理するために

動物剥製師宅の屋根裏部屋

にこもった

主人公が見出したものはなにか。

三つの狂気が交錯し

交響する戦慄的なカオス。

ベルンハルト中期の長篇、

ついに邦訳。      」(内容)

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