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( kindle版あり )
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「 ★ 2019年日本建築学会著作賞を受賞
★「防災学の権威が、
あえて悪夢の図を掲げてみせたのは
南海トラフ地震への強い危機感ゆえだろう」
(日経新聞「春秋」)
★「例えば東京の都心部が
江戸時代まで海辺だった『ずぶずぶの』地盤だ
というのは、改めて解説されると
恐怖感を喚起させられる。
… 次の震災で命を落とさないために、
是非一読をお勧めしたい」(読売新聞書評)
2018年5月25日付 日刊工業新聞
【話題の本】で紹介されました
★「もう想定外とは呼ばせない――。
読者が1人でも多く防災に対する意識を変え、
1つでも多くの行動をしてほしい。
それが本書に込められた
福和教授の最大の『ホンネ』なのだ。
(東洋経済オンライン)
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南海トラフ地震は
「来るかもしれない」のではなく「必ず来る」!
日本人の2人に1人が被災者に ! ?
関東大震災の「火災」
阪神・淡路大震災の「家屋倒壊」
東日本大震災の「津波」
これらを同時に経験するかもしれない。
首都圏を襲う大地震も懸念される!
【次の震災の光景】
街は津波に襲われたところと、
火災で燃えているところと両方の惨状が広がる。
あまりたくさんの家が壊れているので、
避難所には入れない。
人々はヨレヨレの格好で郊外に歩いていく。
行き倒れになっている人を助けることもできない。
電気もガスも水道もすべてが途絶。
…衛生状態も悪化の一途。街には強烈な腐臭が漂う。
【危うい大都会】
入り江を埋め立てた東京・日比谷、
丸の内の地盤はズブズブ。
関東大震災では丸の内のほとんどのビルが倒壊した。
スイスの再保険会社が公表した
自然災害危険度が高い都市ランキングで
「東京・横浜」はワースト1。
大阪・中之島は高波や津波の時どう対処するのか。
名古屋駅前も軟弱地盤。
林立する超高層ビルの安全性は
十分には検証されていない。
【40年の空白】
戦後40年、高度成長期に大都市で大きな地震がなく、
日本は経済成長を遂げた。
この間、電気、燃料、水道、通信網が高度に発達し、
それを基盤にした社会に日本人は生きている。
次の巨大な地震はそれらをすべてストップさせて
容易に回復できないという、
過酷な事態をもたらす可能性がある。
東海・東南海地震が起きたら、
世界はその後に南海地震が続くと警戒し、
日本は売り叩かれる。世界恐慌につながる。
【見たくないものを見る】
こうした事態は多くの人にとって「見たくないもの」。
私たちは「誰かがうまくやってくれている」と、
見たくないことに目をつぶり、
人任せにして日々を過ごしている。
「見たくないもの」をあえて見ること
が最悪の事態を防ぐ。
【ホンネが問題を解決する】
本来、企業の事業継続計画(BCP)とは
「具合の悪いところを見つけて改善するためのもの」。
それなのに、「社長や株主に報告するため」
のきれいなものになっている。
組織の死命を制する防災は「ホンネ」で語らなければダメ。
名古屋の大手企業70社と「ホンネの会」を始めた。
「自分の組織の悪いところを正直に話すこと」
「嘘をつかないこと」が入会資格。
「実はうちも全然ダメ」などというやりとりが続き、
それぞれが持ち帰り自社の防災対策に生かしている。
ホンネがホンキの対策を生む !
【今すぐできること】
南海トラフ地震のような大規模災害では
公的な支援は不足する。
自助が基本。
家の耐震化は見栄えさえ気にしなければ安くできる。
進学、結婚で新しい土地に住む時は地盤と建物を選ぶ。
そんなのは無理という人も、
家具だけは止める。
みんなが家具を止めれば、
大震災の被害は圧倒的に減る。
まずは自助の基本、耐震化と家具固定を率先する。
今すぐできることはたくさんある !
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福和 伸夫(ふくわ のぶお)
【名古屋大学教授・減災連携研究センター長】
1957年生まれ、名古屋市出身。
名古屋大学教授・減災連携研究センター長、
あいち・なごや強靱化共創センター長、
工学博士、日本地震工学会会長、
中央防災会議作業部会委員、
地震調査研究推進本部政策委員長など。
81年3月名古屋大学大学院工学研究科修了。
同年大手建設会社入社。
91年名古屋大学に転じ、2012年1月より現職。
専門は、建築耐震工学、地震工学、地域防災。
早期の耐震化を強く訴え、
小泉純一郎政権時代には
防災の国民運動作りの原動力となった。
「自然災害は防ぐことは出来ないが、
その被害を減らすことはできる」という信念のもと、
研究のかたわら、耐震教材を多数開発し、
全国の小・中・高等学校などで
「減災講演」 を続けている。
巨大な建物を実際に揺らすことのできる
世界に類をみない研究・展示施設、
名古屋大学「減災館」はその結集とも言える。 」(内容)
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