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老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

修繕積立金が一気に 2.5倍に ! ~ タワマン・積み上がる不都合な真実 

2021年10月17日 | 京都 &  東京の不動産

冒頭に掲げたのは、

9月に出版された

エコノミスト誌の

マンション特集号

中の記事だが、

タワーマンションの修繕積立金不足を

論じたその記事の中で

修繕積立金を一気に 2.5倍に

引き上げたという

武蔵小杉のタワマンの事例

が紹介されている。

当初の修繕積立金を

低く設定し

月々の負担を小さく見せて

安易に売りさばく、、、、

というのは

タワマンに限らず

どの新築マンションでも

多かれ少なかれ

行われていることだが、

通常のマンションの場合

すでに大規模修繕の歴史も古く

統計的に予測可能なところから

(そして、購入者側にも

ある程度予見があるから)

修繕積立金の不足というのは

それほど起こらないし

起こりようもない

(たとえ生じても大した額にはならない)

と言われている。

これに対し、

大手ゼネコンですら

入札を辞退するほどの

難工事といわれる

タワマンの大規模修繕

( → サクラダファミリア

と呼ぶ業界人もいる )

の場合、

事例の積み上げはこれからで

そもそも素人には

当初の修繕積立金が

過小見積りに基づくものかどうか

判断のしようもない。

まさに、そこが

タワマン業者の

つけ入るスキ、、、、

というわけだが、

それにしても

( 修繕積立金が不足するのは必至で

その不足額は天文学的、、、、

とは従来から言われてきた

こととはいえ )

2.5倍 とは !

下に掲げたのは、

 タワーマンションの悲惨な未来 

を予言して

出版以来話題騒然の

「限界のタワーマンション 」

とその内容紹介。

第2章で、タワマンの

大規模修繕の問題(点)が

詳しく書かれている。

限界のタワーマンション (集英社新書)
榊 淳司
集英社

( kindle版あり )

「 大規模修繕は ?

災害リスクは ?

子育て環境は ?

健康影響は ?

資産価値は ?

――あらゆる意味で、タワマンは限界にきている !

◆ 迷惑施設化するタワマン

武蔵小杉や湾岸エリアのタワマンなど、

地元の自治体や住民を取材。

実際の暮らしぶりや、

タワマン住民と非タワマン住民の間の溝、

交通・保育園・学校の整備状況などを調査。

果たして、タワマンは

人間の住み家としてふさわしいのか ?

◆「タワマンの子どもは成績が伸びない」!?

教育熱心な住民が多いと言われるタワーマンション。

しかしタワマンで子育てをすることに警鐘を鳴らす専門家もいる。

その真意は――?

◆ 2037年、いくつかのタワマンが廃墟化する

多額の費用と、合意形成の難しさで、

大規模修繕は困難を極める

なぜ、2037年なのか ?

その理由は本書で!

◆タワマン居住で失うもの

眺望の良さや豪華な共用施設に目を奪われるが、

災害時のリスクや、

子どもや健康への影響など、

見落とされている点があまりにも多すぎる !

【目次】

(抜粋) 序章 タワーマンションが大好きな日本人

イギリス人はタワーマンションをどう考えるか/

高層住宅は主に低所得者向けの住まい /

成功してタワーマンションを買う人々/

「タワマン購入者は見栄っ張り」

第1章 迷惑施設化するタワーマンション

タワマン銀座・武蔵小杉の悲惨な状況/

「繰り返される ”痛勤地獄” 」/

寒空や炎天下の中を歩かされる園児たち/

なぜ番町にはタワマンがないのか? /

「タワマン」に”NO”を突き付けた神戸市/ 

住宅の業界人は

タワーマンションに住んでいない

第2章 タワーマンション大規模修繕時代

2回目の大規模修繕はさらにハードルが上がる/ 

スーパーゼネコン5社が見積もりを辞退 /

2037年、いくつかのタワーマンションが廃墟化する /

タワマンだからこその問題点/

投資目的で購入されたタワマンの末路

第3章 災害に弱いタワーマンション

長周期地震動という新たな脅威 / 

長周期パルスでタワマンが倒壊する可能性も /

電力供給が途絶えると、水も出ないのがタワマン /

不動産価値も下落する/

タワマン住民で避難所が溢れる

第4章 タワーマンションで子育てをするリスク

タワマンに住むと心身の健康に支障をきたす?/

「25階以上で生存率ゼロ」 /

「タワマンの子どもは成績が伸びない」/

子どもが高層居住によって失うもの/

子どもの心を蝕む階層意識/

タワマンは「人間の業」を象徴

終章 それでもタワーマンションに住みますか ?

少なくとも、女性と子どもはタワーマンションを避けるべき/

すでにタワーマンションは必要とされていない

【著者プロフィール】

榊 淳司(さかきあつし)

住宅ジャーナリスト。

1962年、京都府生まれ。

1980年代後半から30年以上、

マンションの広告・販売戦略に携わる。

その経験を生かし、

購入者側の視点に立ちながら、

日々取材を重ねている。

著書に、『マンション格差』(講談社現代新書)他多数  」

◇ 

限界のタワーマンション (集英社新書)
榊 淳司
集英社

( kindle版あり )

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