京都滞在の最終日、帰りの新幹線に合わせて出るいつもの時刻よりは、
2時間ほど早めに、京都の拙宅を出て、
美術館「えき」KYOTOで開催されている、ピサロ展を観にいく。
印象派のうちで、モネやルノワールほど知名度があるわけではないが、
印象派という絵画革命のなかに、常に在り、
セザンヌやゴッホといった後期印象派の画家の人生の遠景にも、
見え隠れする、
このピサロという画家には、以前から興味があった。
オルセーやMOMAなどで、何点も、何十点も、観ているハズなのに、
あまり自覚的に観た記憶にないので、いい機会だと思ってでかけた。
ピサロには、田園風景や農村風景が多い。
今回は、それら、ピサロの風景画を、フランス絵画史の中で、系譜的に位置づけようとしたのか、コローやミレーの作品も何点か、あった。
また、今回の企画展の正式タイトルが、「印象派の巨匠ピサロ~家族と仲間たち~」であることから分かるように、
画家になったピサロの子供や孫の作品や、
友人の画家の作品も展示されている。
京都の美術館にしては珍しく、夜遅く(午後8時)まで開館している(ただし、入館締切は、その30分前)から、
他府県から京都に戻った際に、あるいは、
京都観光の帰りに、立寄ることもできる。
会期は10月5日(日)まで。