老後は京都で !

京都の町中(堺町六角)と東京(青山)を気ままに行き来する二地域居住を実践中。 

小松左京さんの、「復活の日」

2020年02月13日 | 災害 &  サバイバル術

小松左京さんの「日本沈没」は

超ド級の巨大地震による日本滅亡を描いた小説だが、

冒頭に掲げた「復活の日」の方は、同じ小松左京さんの

細菌兵器の流出によるバイオハザード(生物災害)によって

人類が滅亡の淵に立たされるという小説。

折りしも、中国で唯一という高度細菌研究所が武漢にあるところから

今回の新型肺炎の原因がその細菌研究所の事故

(ないし、そこから逃げ出した動物)に起因するのではないか ?

という説がまことしやかに流されている。

事の真偽はともかく、この「復活の日」は

新型肺炎が収束の目途すらたたない状況下、

先日ご紹介したカミュの「ペスト」とならんで

読み返す価値のあるバイオハザード(生物災害)小説だ。

以下は、その内容の紹介。

「 人類の滅亡と復活を描いた、傑作SF小説!

生物化学兵器を積んだ小型機が、真冬のアルプス山中に墜落。

感染後5時間でハツカネズミの98%を死滅させる新種の細菌は、

雪解けと共に各地で猛威を振るう。

世界人口はわずか1万人にまで減ってしまい――  」

「 吹雪のアルプス山中で遭難機が発見された。

傍には引き裂かれたジュラルミン製トランクの破片。

中には、感染後70時間以内に生体の70%に急性心筋梗塞を引き起こし、

残りも全身マヒで死に至らしめるMM菌があった。

春になり雪が解け始めると、

ヨーロッパを走行中の俳優が心臓麻痺で突然死するなど、

各地で奇妙な死亡事故が報告され始める―。

人類滅亡の日を目前に、残された人間が選択する道とは。

著者渾身のSF長編。

著者について

小松 左京

1931年大阪生まれ。京都大学文学部卒。

SFマガジン掲載の「易仙逃里記」で商業誌デビュー。

以後「空中都市008」「復活の日」「アメリカの壁」など、

鋭い視点で時代を予知的に描き出した作品を次々と発表し、

今なお読み継がれるSFの名手。

「日本沈没」は上下巻あわせ400万部を超え、社会現象を巻き起こした。

74年『日本沈没』で第27回日本推理作家協会賞、

85年『首都消失』で第6回日本SF大賞を受賞。

2011年7月永眠   」

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