オヤジのひとり言

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「 屋形 」???

2009年11月10日 | Weblog
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屋形

屋形(やかた)は子方屋(こかたや)とも呼ばれますが、

置屋(おきや)といえば分かりやすいかもしれませんね。

芸・舞妓の所属する、まあプロダクションとでも言いますか。

(今でいう、コンパニオン派遣会社みたいなものですね)

現在、

祇園に何軒の屋形があるのかは知りませんが、

パッと思いつく屋形の名前を数えるに7・8軒はある様です。

屋形は、

芸妓を志す少女の全てを受け持ちます。

今は義務教育があるので、

中学校を卒業してから屋形へ入ります。

中には屋形から中学校へ通う少女もいます。

そして、

一人前の芸妓になるまでを屋形で生活します。

勿論、

その間にかかる莫大な費用は屋形が負担します。

食事、着物、お稽古代、おこずかいなどの全てです。

その代り、

一人前の芸妓になるまでは無給となります。

屋形では、

舞妓になるまでの仕込みと呼ばれる期間に、

言葉や立ち振舞いなどの躾、舞などの芸事の習得をさせます。

これらが及第点に達し、お許しがでて、

やっと舞妓になれる訳です。

あまりの厳しさに、

お仕込み期間の途中で挫折してしまう少女も多いと聞き及びます。

今では舞妓になる為に

全国からの希望者が殺到するそうですが、

その昔は、

口減らしや借金のかたに、

祇園へ身売りされてくる少女もあった様です。

しかし、

以前、

かなり大きい(かなり年配の)お姐さんが、

「ウチが祇園に売られてきた最後の子どす」

と言われていましたので、

年齢から逆算すると

少なくとも戦後になってからは

身売りで祇園に来た少女はいないはずです。

失礼ですので年齢を聞くことは出来ませんでした、が

恐らく○○歳以上と憶測されます。

「 祇をん 」・豆知識

2009年11月10日 | Weblog
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「祇をん」の豆知識

お茶屋

現在、

祇園にはお茶屋が約90軒ほどあるようです。

名前だけで開店休業状態のところもありますから、

実働しているのはもっと少ないはずです。

お茶屋は貸し座敷業と言えば分かりやすいのかもしれません。

お客に対して、

遊ぶ場所を提供し、

心地よく過ごしてもらえる様、

気をくばるのが仕事です。

「お茶屋遊び」という言葉を聞いた事があるかもしれませんが、

イメージとしては、

料理を頂きながら踊る舞妓を鑑賞する、

といったところでしょうか。

そして、

大部分の人が、

「そんな事して、何が面白いんだ?」と

思っているはずです。

それは間違いではありませんが、

それでは表面しか見えていません。

お茶屋の座敷に上がる(宴会を催す)お客は、

何らかの目的を持っています。

例えば、

お祝い事や、接待、会合などです。

つまり、

飲食や芸・舞妓といった外から見える部分は、

その目的を達成する為の演出にすぎない訳です。

お茶屋はお客の宴を

全力でサポートしてくれる心強い味方なのです。

しかし、

その宴の場所も、

最近ではお茶屋から料亭などへ移行しつつあるようです。

つまり、

お茶屋の主要業務が、

貸し座敷業から、

お酒を提供する事へ変わりつつあるのです。

そういったニーズの変化をとらえて、

最近のお茶屋では、

座敷の他にホームバーを持つところが多くなりました。

遊びのスタイルも時代とともに変わり、

サービスの形態もそれに迎合せざるを得ないのが実情のようです。