連勝「20」も鉄腕、稲尾の記録に並んだ。・・凄い!!
おまえなら30勝できる!
マー君がプロ野球新記録の開幕16連勝を果たした。
8月9日、Kスタ宮城で行われた、対ソフトバンク戦に先発した田中マー君が
92球で4安打無失点のまま7回で降板すると、
8、9回を小山伸、青山、金刃、斎藤隆の4人が決死のリレー。
マー君の勝ち投手の権利を守った。
打線の援護に完封リレー。
楽天のチーム一丸ムードを象徴するような記録達成ゲームとなった。
昨年から続いている連勝「20」も鉄腕、稲尾の記録に並んだ。・・凄い!!
ひとつの歴史が動いた。
一つのエピソードがある??
マー君が、夏以降、肉体的な不調もあって勝てなくなった時期。
星野監督は、珍しくピッチングコーチと2人で、
ブルペンに出向いてマー君をつかまえ。
田中を一人前と認め、ほぼ放任主義を貫いてきた星野監督が、
そのエースと、直接対話を持つことは異例の出来事。
「もし今のおまえのボールがオレにあれば30勝できる」
そういう謎かけのような問いかけから説教は始まったという。
「おまえが兄と慕うダルビッシュを見てみろ。
アメリカに行って大きく変わった。
進化したと言っていい。
ストレートだけでは通用しないと知ると、
頭を使ってピッチングをやっとるやないか。
稲尾さん、杉浦さんの中4日、中3日という時代と違って、
今は中6日も余裕がある。
ピッチャーとしての環境は、はるかに恵まれている。
確かにバッティングマシンや練習量が増えたことで、
バッターのバッティング技術は向上している。
1、2番もブンブンと振ってくる。
昔のように下位打線に対して楽にピッチングのできるという時代ではない。
しかし、
おまえのボールがあって、頭を使えば、もっと勝てる」
マー君は神妙な顔をして、その話に耳を傾けていたという。
「つまり配球とリズムや。今のおまえに足りないものは」
そして星野監督は、もう一度、念を押した。
「言うとくぞ。おまえならば20勝、30勝を現代野球においてやれるんや」
今シーズンのマー君のピッチングは、まさに配球とリズム。
球威に溢れる直球を軸に、
今シーズンは、
ドロンと大きな緩急を使うカーブを覚えた。
他球団のスコアラーに聞くと、このカーブが今季のマー君のミソだとも言う。
そこに伝家の宝刀のスライダーに、
タテにヒュンと落ちる140キロ台のスプリット。
一人ひとりに考えた配球に加えて素晴らしいのが、
ゲームトータルのリズムというかマネジメント。
つまり走者のいない場面、点差、打順などを考慮しながら、
メリハリを利かしている。
まさに星野監督が“説教した一日”が、
そのまま、マー君にピッチングになっているわけなのです。
残り11、12試合を投げると推測すれば、
星野監督が予告した20勝投手は見えてきた。
もし20勝を成し遂げれば、
パでは2003年の斎藤和巳(当時ダイエーホークス)に並ぶ
セでは同年の井川慶=当時阪神)。
21勝に届けば2008年の岩隈(当時楽天、現マリナーズ)、
1985年の佐藤義楽天ピッチングコーチに並ぶ快挙となる。
その佐藤義コーチは、そういう実体験を踏まえた上で、
“説教をした日”に「オレもおまえのボールがあれば、今でも20勝してみせる」、と笑っていたという。
これに対し星野監督は、
「言った通りでしょう。配球とリズム。考えて投げるようになった。
でもまだまだよくなりますよ。
それとね。彼は性格がいい。
威張ったようなところがないから、みんなに好かれる。
彼が投げると打線が打つでしょう。
逆転劇や、連勝が打線に救われた場面も何度かありました。
不敗神話とか言われているけれど、そういう信頼感も無関係じゃない」
星野監督に、マー君の記録の勢いで、このまま優勝へ突っ走れますかな?
そう聞くと、「何言ってんの?
野球界は何が起こるかわからん。
まだまだ試合数は残っている。
毎日、必死だよ」と、逆に叱られた。
でも??・・・
この勢いならパリーグは東北楽天イーグルスが優勝濃厚なのですが・・
我阪神タイガースが不甲斐無い!!
えっ!!
ライバル読売新聞野球部にマジック39が点いたって・
これはえらいことですよ・・・