今も盛んな地蔵盆
24日は町内の地蔵盆、
京の町を歩いていると必ず出会うお地蔵さん。
その数数えてみてもキリが無い。
各町内ごとどころではない、住宅地の真ん中に普通に在ったり・・
細い裏通りの路地に在ったり、おやっ・と思う場所にも祀られている。
なんでこんなにお地蔵さんが多いのか??
これは・江戸時代には京の町は
町内ごとに大きな木戸門で仕切られていたことに由来するらしい。
地蔵菩薩はこの町組ごとに根付いた民間信仰だそうです。
毎年8月23.24日には京の各町内で行なわれている地蔵盆の原点は、
この地蔵菩薩の縁日なのです。
でも、
今のように子供のための行事になったのは明治以降のことだという。
明治初期の廃仏毀釈令で、お盆の送り火や盆踊り、地蔵盆も禁止された。
お上から出された「地蔵取除令」で、町中の地蔵さんは集められ処分された。
京にはあちこちの石垣や基礎石などに使われている石仏などはその名残だそうです。
現存のお地蔵さんは、大正・昭和になってから安置されたお地蔵さんが多いそうです。
この廃仏毀釈の10年間以降、
地蔵盆は徐々に子供達の成長と幸せを願う行事に変化したようです。
地蔵盆の当日は、
子供の名前入りの提灯で飾り付けられ、
お地蔵さんも綺麗に化粧され、
真新しいよだれかけに着飾って、
か~ん・か~んと地蔵盆の始まりを告げる鐘を打ち鳴らす。
人々が車座になって大きな大数珠を回す「百万遍」。
くじ引きの景品を2階の窓から空中ケーブルで降ろす「ふごおろし」、
「紙芝居」、
「人形劇」や「マジックショウ」
「金魚すくい」、「ヨーヨーつり」などなど。
ウチの町内では「スイカ割り」や「宝探し」もします。
ですから、
今の地蔵盆は土着の風習で大人も子供も一体となって楽しめる地域のコミュニティ・イベント。
最後の打ち上げは近所のお好み焼き屋で役員や大人中心の懇親会
飲み放題・食い放題とあって大盛り上がりなのです。
必要ですよねぇ町内一同が集まってのノミニケーション
「お酒はオトナの潤滑油」・・・