京都の歳時記

東福寺、伏見稲荷大社等の神社仏閣と祇園の舞妓、芸妓を中心に黒柴の小ざさが京都の美しい四季を紹介する 京都の歳時記

■『若冲ゆかりの石峰寺』 ♪

2007-02-09 14:00:58 | まち歩き

《伊藤若冲の五百羅漢》

「初午」も終わり立春も過ぎたこの日…

「伏見稲荷大社」から南へ200mの『石峰寺』で

梅の開花をみつけました。

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ここ『百丈山 石峰寺 』は 黄檗宗 6世 千呆(せんがい)

が開いた禅道場です。

ここは、訪れる人も少なく私の好きな場所です。

ここの、「五百羅漢」が素朴で「深草の竹林」と

見事に調和していて、静けさの中での石仏の

個々がまたいい表情して 心落ち着く空間です。

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この「五百羅漢・石仏」はいまや脚光をあびている

『伊藤若冲(江戸時代の画家)』が下絵を画いた

作品なんです。…

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黄檗宗の
寺の雰囲気

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中門

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《個別の羅漢さんの表情いかがですか?》

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「若冲のお墓と筆塚」が境内にあり、晩年

ここに 草庵を結び、「五百羅漢」は若冲が

下絵を画き 石工に彫らせたもので10年の

歳月を費やしたという。

ここで 注目したいのは、『伊藤若冲』のあの

独創的な色使いと奇抜な企画力 詳細な描写

からすると少し異なるのかなあ…。

この辺をお寺の説明によると、〈若冲は青物

問屋に生れ裕福であったが、晩年大火に合い

貧しくなり 素朴な筆使いに変化して行ったと…〉

確かに「プライスコレクションによる『若冲』」の

イメージとは異なるが、この草庵での「五百羅漢」

は60歳過ぎた晩年であり、素朴な作風のような気

もするのだが…。このように思うのは私だけかな…。

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この絵は本当に魅力がありますね。
「プライスコレクション・若冲と江戸絵画展」
パンフレットより。


●『デイヴィッド・リーチ』…英国陶芸界の重鎮

2007-02-07 16:28:31 | 陶芸

「ナイス・チャップ(いいお爺さん)」…「敬愛される陶芸家」

今回は『京都の歳時記』を少しはなれて私の好きな『陶芸』を案内します。

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《 soul to soul 》  

DARTINGTON

CIDER PRESS CENTER 2000

これは Mr.Sakurai 氏を中心に イギリス デボン州
Dartington Cide Press Centre にて 日英10名の
陶芸家による 展覧会が 2000年 10月に行われた
時のカードです。

三つの作品のなかでいちばん奥の壷が 今日お話
する。英国陶芸界の重鎮である
「David Leach」
出展された作品です。

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写真中央が在りし日の「ナイス・チャップ」
のデヴィッド・リーチ氏です 左は奥様の
エリザベス 右はプロデュ-スした櫻井氏
です (ボビートレーシーの自宅邸にて)

デヴィッド氏はほんとうに「いいお爺さん」という感じ

で私と、櫻井氏と自宅に訪問しても 暖かく迎えて

くれて 自ら紅茶をいれて運んでくれたのです。

ものすごく愛妻家で、日本で生れ9歳まで東京で

暮らしたのだそうですが、残念ながら日本語は

話さなかったのですが 大の親日家でした。

彼がかの「 デービット・リーチ」の長男でこの時

90歳でしたが、大変お元気でした。

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上の写真は其の時譲り受けた「デヴィッド・リーチ」
コーヒーカップ等です。
毎朝愛用してます。

これから、少しづつ『陶芸』をテーマに 書こうと思ってます。

浜田晋作さんとか…。

またよろしくお願いいたします。


■『都をどり』 ♪ ♪

2007-02-06 16:20:26 | 祇をん

《待ち遠しい~『都をどり』 》

四月一日から始まる 祇園甲部の『都をどり』

今年は明治五年の第一回から数えて第百三十五回目

にあたります。それまで「祇をん」をテーマに少しづつ

紹介したいとおもいます。

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上の写真は何かと思いますか?
…… ム ム ム
ムッ。
「都をどり」のお点前の時の「おまん」を
のせる お皿です。これはお持ち帰り
自由なのですが、お皿の図案は
「祇園甲部」のシンボル「つなぎ団子」
です。 (つなぎ団子の八つの丸は祇園甲部
地域の八ヶ町を意味しているそうです。)


このお皿、歌舞練場の売店で一枚
四千円で売っているんです。

茶券付特等観覧券(指定席)が四千三百円
ですからその価値を思えば、妥当?
いやいや、たかいおすわー。

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上の写真はいつもお世話になっている

お茶屋 「松八重」からの賀状です。

ここのお母さんには大変お世話になって

いるのですが…。「松八重」はかの、

「白洲次郎」さんがこよなく愛したお茶屋

さんなのです。またおいおい、ご紹介し

いと思います。

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第百三十一回 都をどりのお点前をする。
「豆福」さん。


■『初午』 ♪其の二

2007-02-05 22:40:24 | 伏見稲荷大社

《神様は奥が深いデスネ。》

『初午』はさすが、「福参り」のひとで賑わっています。
(平成19年2月5日・初午・午後1時30分)

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「大鳥居」

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「楼門」

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「拝殿」

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「本殿」

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「神楽殿」

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「福かさね」

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「奥宮」への
鳥居

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「裏参道」

「初午大祭」は午前八時からですが、やはり人出は

午後からですね。

「伏見稲荷大社」で感動したのは、お神楽が神楽殿

で奉納するのですがご祈祷を受ける人だけが観える

のではなく一般の人も観えるのです。巫女さん4名が

舞を奉納していただけるのですが、もちろん雅楽も実

際に生演奏なのですが、それを、本殿横から観えるの

です。ただし、写真撮影は厳禁で、取締る護衛の方が

常に注意しているのです。お神楽はピーク時は5分毎に

奉納しているんです。巫女さんも大変ですね。

ところで、全国に8万社の神社がある中で3万社は稲荷神社で 「伏見稲荷大社」

は全国の「お稲荷さん」の頂点にあるのものだと、思っていましたが、「神様」も

派閥と言うかお寺の宗派みたいなものがあるのですね。シラナカッタ!

「日本三大稲荷」というのがあるそうです。京都の「伏見稲荷」だんとつで必ず三大の中に

入るのですが、後の二つは地域によって異なるんだそうです。あとは愛知県の「豊川稲荷」

茨城県の「笠間稲荷」、岐阜県の「千代保稲荷」、佐賀県の「祐徳稲荷」、宮城県の「竹駒稲荷」

がそれぞれ三大稲荷を称しているそうです。これも地域によって、異なるそうです。

そして、これらが、勧請つまり分霊して、伏見系稲荷とか豊川系稲荷とかが全国に分布している

そうな。京都の伏見稲荷は京都の東寺と関係していますが、伏見稲荷を神道系というなら

創建以来寺と不可分の関係にある豊川稲荷は仏教系といえますね。 知らなかった。

愛知県生れ、育ちの にわか京都人としては、豊川稲荷も お千代保稲荷も慣れ親しんで

いましたが、いずれも お稲荷さんですから「伏見稲荷」のもとに いるものと思っていました。

下の写真は稲荷山にある「豊川稲荷」なのですが、大阪別院の分霊で、

伏見稲荷大社の末社ではないそうです。

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「初午」の日お火焚き祭をしていました。

なにはともあれ、賑やかな「初午」も終わりました。


■『初午』 ♪

2007-02-05 14:59:02 | 伏見稲荷大社

《「初午」 えろう はや おますなあ~。》

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「初午」 平成19年は快晴で迎えました。

これは 荒神峰のお勧めスポットからの写真です。
午前9時過ぎですが、大阪方面は少しモヤッテいる。

「伏見稲荷大社」の大鳥居へ行くともう車はいっぱい!

人出も もうかなりの人・人・人 です。

「初午大祭」は ウムッム!! 午前八時からなんだ!!

警護の人によると 七時には けっこう人出があるそうな。

「初午」は朝早いんですね。

そういえば、清少納言も「枕草子」のなかで「初午詣で」は

暁に出でて詣でた…とありましたね。  なっとく!

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「大鳥居」
表参道

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「拝殿」

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「本殿」「拝殿」

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「本殿」

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「しるしの杉」
「福かさね」

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「千本鳥居」の前

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「裏参道」

京洛中の新春の最初の大祭だけあって、午前10時前で

この人出確かに賑わいますね。

この続きは「其の二」で紹介します。