「助左衛門、よう戻った」
1978年の大河ドラマ「黄金の日日」でのワンシーン。堺に戻った助左衛門を、石田三成が迎える場面です。
「黄金の日日」で一躍有名になった助左衛門ですが、ルソンとの貿易により一代で巨万の富を築いたということ以外は謎に包まれた人物です。
この大河ドラマについては、想いの丈を何度もブログで書いていますが、自分史上最高の大河なのです!
あれから38年。
まさに感無量。
大河ドラマに助左衛門が戻ってきました。
松本幸四郎演じる納屋(呂宋)助左衛門が「真田丸」第28回に登場。時間的には僅かでしたが、登場直前の夕日のアップ、あれはまさに「黄金の日日」のオープニングシーンそのもの。
脚本の三谷幸喜さんは、「黄金の日日」からの影響をかなり受けているとのこと。それが今回のサプライズに繋がったのは間違いないでしょう。当時、小学生だった私も毎週日曜日を楽しみにしていたひとりでした。
7月17日放映の「真田丸」第28回、ストーリー的にも三谷さんの「黄金の日日」へのオマージュで溢れていました。
「真田丸」第28回【受難】
関白豊臣秀次が切腹
秀吉は秀次の妻妾・子供たちを処刑
秀次の娘・たかは難を逃れ信繁が保護
信繁は助左衛門に、たかをルソンに逃がすよう依頼、たかは、助左衛門の交易船でルソンへ向かう
「黄金の日日」第44話【呂宋遠征計画】
関白豊臣秀次が切腹
秀吉は秀次の妻妾・子供たちを処刑
秀次の側女・桔梗は堺の豪商今井家の奥方・美緒に直前に救出され難を逃れる
美緒は助左衛門の盟友(という設定の)石川五右衛門に桔梗をルソンに送り届けさせる
ここのくだりは、ほぼ一緒。
これこそ本当のオマージュだよなぁ…って思うのです。
「黄金の日日」の桔梗は、ルソンに逃れた後、恋い慕う助左衛門に嫁ぐことになりますが、最後に悲劇がふたりを襲います。
さて、たかはどうなるのでしょうか?NHKのホームページによると、これで終わりではないようです。異国で成長した彼女に再会する日を、楽しみに待つことにしましょう。
そんなわけで、久々に「黄金の日日」を観てしまう私でした。
あのオープニングテーマを聴くと、いまだに胸がつまり息苦しささえも覚えるほどなのです…。