日日の幻燈

歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと

【note】従兄弟の死に思うこと

2016-02-29 | 日日の幻燈

従兄弟が亡くなった。50歳だった。

自宅で突然倒れて、そのまま意識は戻らなかったという。
棺の中の彼の顔は、若々しく、張りがあって、声をかければ起き上がりそうな感じだった。


親しい人の死に触れるたびに思うのは、朝から夜遅くまであくせく働き、時には休日さえも仕事に充てる人生って、果たして正しいのだろうか?という疑問。
周りから見れば、仕事に一生懸命でカッコよく見えるのかもしれない。
でも、今日、突然倒れてしまったら、いったい誰が責任をとってくれるのだろう?
仕事は、いくらでも代わりの人がこなしてくれるだろう。
でも、明日にまわした自分の楽しみが、永遠に叶えられなくなったとき、そのことに対して誰がその責任を?


甘っちょろいこと言っているなよ!と嗤われるかもしれない。


でも、自分の人生なのだ。しかも、たった一度きりの。

そんなとりとめのない思いが、また、頭の中をグルグルまわっている。
もちろん自分としては答えは出ているのだが、それを実行するのには、それなりの勇気と覚悟が必要。

わかっているんだけどね。


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【note】文明開化の夢の跡、上野精養軒で洋食を

2016-02-22 | 日日の幻燈



日曜日、上野に行ったついでに食べてきました。

上野公園内の「上野精養軒」。

初体験です。その名は聞いていましたが、ここが洋食の発祥の地のひとつか…と、感動。いつか来てみたいと思っていましたが、ようやく念願が叶いました。

創業は明治9年。
世はまさに文明開化を迎え、西洋に追いつけと懸命になり始めた時代です。岩倉具視など政府の重鎮の援助を受けての開店だったそうです。そう思うと、大げさに言えば、この店も明治という時代の近代遺産でしょうか(当然、建物は当時と変わっていますけどね)。
海軍大臣の西郷従道(さいごうつぐみち)は、「海軍士官は努めて精養軒で西洋料理をとるように」とのお達しを出したとか。



日曜のお昼時ということもあり混んでいました。40分くらい待ったでしょうか。小さい子供を連れた家族が多かったです。そうか、すぐそこに動物園がありましたね。

さすがに老舗だけあって、値段も少々高め。それでも、明治時代の貴顕たちがここで洋食を食べたのか…と、感慨に浸りつつ食することができ、個人的にはたいへん贅沢なランチでした。



ご馳走さまでした。


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【note】「ボッティチェリ展」、観てきました

2016-02-21 | 日日の幻燈



上野の東京都美術館で開かれている「ボッティチェリ展」、観てきました。
ボッティチェリはルネサンス期のイタリア・フィレンツェの画家。「ビーナス誕生」「春」は、誰でも一度は目にしたことがあると思います。
行ってみたいなぁ~とは思っていたものの、たぶん、日程的に無理だろうとあきらめていたので超ラッキー。本当は、科学博物館の「ワイン展」に行く予定だったのですが、諸事情あって、こちらに変更となったのでした。



実は、東京都美術館は初めて。1926(大正15)年にオープンしたそうですから、今年で90周年。戦前というと、なにか暗いイメージがありますが、そのころから美術に親しむ人がいたのですね。



日曜日ということもあって、館内はそこそこの混雑ぶり。じっくり見ようとすると、列が詰まってしまって気が引ける…程度には混んでいました。代表作「ビーナス誕生」や「春」は出展されていなかったので、この程度で済んだのでしょうね。
展示されていた作品の中では、パンフレットにもなっている「書物の聖母」(上の1枚目のパンフレット)と、「美しきシモネッタの肖像」(2枚目のパンフレット)がやはり目を惹きました。

ボッティチェリの師匠であるフィリッポ・リッピの作品と、フィリッポの息子でボッティチェリの弟子となるフィリッピーノ・リッピの作品も展示されていて、ボッティチェリをめぐる制作環境を追えるのも興味深かったです。

本当は、途中で挫折している、ボッティチェリを主人公とした辻邦生の「春の戴冠」を読み終えてから来たかったのですが、贅沢は言えない。
ならば、今日からさっそく読み返してみよう。そして、今度こそ最後まで行きつこう…!と、あらたな読書熱にも火がついたのでした。



美術館には、新聞の号外が置いてありました。結構な力の入れ具合…と思ったら、今年はイタリアとの国交樹立150周年記念なのだとか。

納得。



もちろん図録も買いました。なかなか豪華な作りです。ボッティチェリの作品が好きなら、2400円出す価値ありだと思います。


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【music】「大人になったアリス」 by 黒色すみれ

2016-02-20 | jukebox



可憐でコミカルだけど、どこかダークな雰囲気の黒色すみれ。最新作は映画「Alice in Dreamland」より。
一時期、黒色すみれにハマっていました。久しぶりに聴きましたが、独特な世界観は健在でした。


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【DTM】「逝きし黄金の夏-Days of Gone Summer」

2016-02-18 | original musix



久しぶりに曲をつくってみました。インスト・ロック。
もっと抒情的な作品を目指したのに、あ~ら、不思議。こんな感じになりました。ま、開けてビックリ玉手箱的な音づくりは毎度のこと。ド素人以下の私なのでした。




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