歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと
日日の幻燈




やっぱり。
雨でした。
でも風がない分、よしとしよう。

最終日、金沢市内をぶらぶらしました。


■尾山神社
尾山神社は明治になって建立された神社で、前田利家をはじめ前田家歴代藩主をお祀りしているそうです。

【楼門】

以前、住んでいた時から気になっていたこの建物。神社とは聞いていたけど、前を素通りするだけでした。
ちなみにこの楼門、国の重要文化座に登録されています。

【楼門・境内より】

はめ込まれているギヤマンがすごく斬新です。これが神社?って不思議に思っていました。

【拝殿】

この写真は前日(6月27日)の早朝に撮ったものです。悪しからず。

【前田利家像】

やはり加賀藩といえば藩祖・前田利家ははずせないでしょう。でも、江戸時代を通じて100万石を守り通したのですから、歴代藩主もそれなりの人物がそろっていたということですよね。
ちなみに、ここ数年にできた「まつ(利家の正室)」の記念レリーフは、まつが加賀藩にとって重要な人物なのはわかってはいるけど、いかにも「大河」便乗…という気がしないでもないような。

【茅の輪くぐり】

夕方、金沢城から抜けて拝殿前を通りかかったら「茅の輪くぐり」をやっていました。もちろん私も。


■泉鏡花記念館

泉鏡花って、名前はよく聞くけど作品はあまり読んだことがなかったのです。「高野聖」くらいだったかと。やはりこういうゆかりの地へ来ると、帰ったら読んでみようという気になります。


■金沢蓄音器館
泉鏡花記念館のすぐそばです。その名の通り、古い蓄音器がズラリ。定時になると、蓄音器を使った演奏も聴けるようでしたが、残念ながらお昼の予約に間に合わないので断念。
お土産として、蓄音器での演奏を録音したCDを買いました。このCD、かなりシリーズが並んでいましたが、その中から私が選んだのは、お気に入りのクラシック「シェヘラザード」。


■ひがし茶屋街





兼六園と並ぶ金沢観光の目玉的存在のようです。観光客がわんさか。昼食はここの町屋で予約しておいたのですが、予約なしだと結構な時間待つようです。行列があちこちにできていました。
メインストリートは、かなりがやがやと混雑しているので、静かな雰囲気を味わいたいなら路地へ入った方がよさそうです。
私がいた20年位前、ひがし茶屋街ってあったかなぁ?長町武家屋敷の方が観光のメインだった気がするけど、どちらにしろ当時はあんまり興味なかったので…。


■寺島蔵人邸

加賀藩の中級武士・寺島蔵人の邸宅が公開されています。さすが加賀百万石。敷地面積は約1179㎡=約356坪。中級武士と言いながらなかなかの邸宅…と思ったら、もともとは今の倍あったのだとか。大豪邸並!現代の中級サラリーマンの家と比べたら失礼でしょうかね。
ここで豪雨に遭遇。
雨が止むまでと思い、茶室で抹茶をいたださきました(拝観料とは別料金です)。


■兼六園




金沢と言えば兼六園。観光に来てここを外す人はまずいないでしょう。
日本三大名園のひとつ。前田家の歴代当主が手塩にかけて育て上げた壮大な庭園です。
6月は季節的にはアピールするものがないためか、見に来た人たちのイメージも、こんなもの?だったかもしれません。
やっぱり兼六園というと冬の雪吊りのイメージが強いのですが、私も見たことはありません。地元に住んでいるとわざわざ見に行かない…というのはよくある話で。


■金沢城


加賀百万石の居城。きれいに整備されています。
兼六園から石川門を入り、そこから城内を横切って庭園を見ながら尾山神社の方へ抜けました。
「ブラタモリ」で金沢城を取り上げていましたが、残念ながらそれを確認する時間もなく、いろんな石垣の種類があるなぁ…程度で通り過ぎたのでした。


そんな感じで3日間の金沢旅行も無事終了。
北陸新幹線の開業効果はかなりのものですね。町全体も私がいた頃よりもきれいになった感じです。観光バスもひっきりなしに駐車場に出入りしていました。そして東京ほどではないにしろ外国の方も。

バスには乗りませんでしたが、観光客ですし詰め状態の路線バスはなんとかならないのかな…というのは見ていて感じました。京都と同じですね。でも、金沢市内の観光なら、駅からぶらぶら歩いてもじゅうぶん回れる範囲に集中しているので、バスでイライラするくらいなら、運動も兼ねて歩いてみるのもいいかもしれませんね。


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雨雨雨雨雨雨雨雨雨雨…。
風風風風風風風風風風…。
人呼んで、暴風雨。

持ってきた折り畳み傘は、まともに役立つ前に複雑骨折で早々と退場。
そんな感じで2日目はスタートです。

この日は、石川県小松市の知人に車であちこちと案内してもらいました。


■日本自動車博物館(小松市)
小松駅から車で30分くらい。金沢からだと1時間くらいかかってしまいそうなのが難点ですが、ここはスゴイ!
お洒落な洋館、広い3階建てのフロアに車、車、またまた車。古今東西、日本車、外車、あの名車から懐かしの大衆車までズラリ。いったい何台あるんだろう?1000台くらい?
車好きはもちろん、男ならロマンとノスタルジックに浸っていまう空間です。
いちばん新しい車でも平成初期のころのようです。確かにこんな車走っていたぞって、記憶をたどりながら興奮してしまう私でした。

【日野ルノーPA61(1959年)】

日野と言えばトラック・バスですが、その昔は乗用車も生産していました。こちらはルノーとの提携での生産車。

【ロータス・ヨーロッパ(1974年)】

小学生のころのスーパーカーブームを経験した世代には、お馴染みの車。この車、モデルカーを探しているのですが、なかなか見当たらない…(ネットではなくて直接店頭で探し歩いています)。

【不明1】

ナウシカに出てきたオームを髣髴とさせるフロントパネル。こんな車でドライブしてみたいぞ。

【不明2】

自宅にガレージがあって、こんな車が止まっていたら…って憧れてしまいます。

本来なら1日でもここにいたいのですが、そうもいかず。でも2時間はいたでしょうか。ざっと見ただけです。1台ずつきっちり見ていったら1日でも終わるかどうか。
ちなみにトイレは「世界のトイレ」と銘打って、いろんなお国のトイレが使用できます。遊び心ですね。


■丸岡城(福井県)
自動車博物館をあとにして、さてどこへ行こう?
ここからだったら金沢へ戻るよりも福井の方が近いですぜ…
という案内人の言葉に甘えて、一路、福井県へ。目指すは丸岡城。

【天守閣】

丸岡城は学生の頃に来たことがあります。その時の記憶だと、山の上に建っていたような気がしたのですが、堂々、町の中心にそびえていたのですね。
天守閣は現存するものの中で最も古いもの、とパンフレットに記されています。

【天守閣からの眺め】

あいにくの雨模様のため、視界はイマイチ。晴れていたら、さぞ遠くまで見渡せることでしょう。
ただし天守閣の2階、3階へのぼる階段はかなり急なので、ご注意のほどを。階段よりも梯子に近い?上り下りするための太い綱につかまって安全に!



■東尋坊(福井県)
丸岡まで来たなら、いっそのこと東尋坊まで行きましょうか?
という案内人の言葉にまたまた甘えた私は、初めての東尋坊へ。
現地に近づくにつれ、あれほど激しく降っていた雨が止んだのは、日ごろの行いの良さの賜物でしょうか?

【東尋坊1】

雨は止んでも風は収まる気配はなく、日ごろの行いの良さも、まだ天には届いていないのだな…と思わせるのでした。

【東尋坊2】

噂に聞く断崖絶壁に近づくと、風に煽られて非常に危険。荒れ狂う海と低い灰色の空。まさに演歌の世界です。

【東尋坊3】

この崖の下に遊覧船乗り場があるらしい。降りる道が続いていたけど、この道を行くだけでもスリル満点だと思う。この日は荒天のためかオフシーズンのためか、入口は閉鎖されていました。

風が冷たいのと、夕方遅くなってきたので、東尋坊終了。
我々が出発するの待っていたかのように、またまた雨が降ってきました。


アメニモマケズ、カゼニモマケズ。


まさに、そんな2日目だったのでした。
最終日こそ晴れてほしいよなぁ…と思うものの、天気予報は相変わらずの雨マークなのでした。


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6月26日~28日にかけて、金沢旅行に行ってきました。
実は私、20年くらい前に2年ほど、金沢近郊の某町に住んでいたことがあるのですが、金沢をじっくりと歩いたのはそのとき以来です(仕事の途中で「通過」したことはありますが)。
あいにくの雨でしたが、ただでさえ「弁当忘れても傘忘れるな」と言われる金沢。しかも梅雨。仕方ないでしょう。
それにしても、20年前とは随分と変わりましたね。


■金沢駅
【兼六園口】

新幹線開通でオシャレに変わりましたね~。百万石の表玄関にふさわしい。私が住んでいたころは、あまりパッとしない駅だったのに…。


■妙立寺(忍者寺)
【山門】

日蓮宗のお寺で、加賀藩3代の前田利常がこの地に移転建立しました。
隠し階段、落とし穴、隠れ部屋、金沢城まで続く抜け穴があるといわれている井戸…。そんなところから「忍者寺」と呼ばれています。でも、忍者とはまったく関係なし。これだけの「カラクリ」を施した理由は、この寺がいざというときの戦闘指令所の役割を担うことになっていたから、と言われています。いざというときとは…もちろん幕府との関係が決裂した場合のことです。

【本堂】

本堂の屋根上に突き出た部分は物見台だったそうです。幸いにも加賀藩と幕府の間に戦争は起きず、このお寺が指揮所になることはありませんでした。
以前住んでいた時にはついに行くことがなかったので、今回初めての参拝です。見学には事前に予約が必要です。ガイドさんが同時刻に予約した見学者を引き連れて案内してくれます。もちろんいろんなカラクリを見せてくれます。見学者からは、おお~!という声が何度もあがっていました。思わず私も。


■寺町界隈
【寺町界隈1】

金沢駅からバスで10分~15分程度で寺院が密集する寺町に着きます。さきほどの忍者寺もこの一画。
前田氏はここに寺院を集めて、ある意味砦的な地区にしようとしたのでしょう。

【寺町界隈2】

個々のお寺にはそれぞれ由緒があるようですが、そこまで調べてこなかったのが残念。松尾芭蕉ゆかりのお寺とか、思い入れがある人にはたまらないことと思います。


■にし茶屋街
【にし茶屋街界隈】

昔の花街です。寺町から歩いてすぐのところです。平日、しかも雨模様とあって観光客はほとんど見かけず、ひっそりと静まり返っていました。それがまたいい感じだったのです。

ここで西茶屋資料館に寄りました。この資料館では、金沢出身の明治の小説家・島田清次郎に関する資料を展示しています。
島田清次郎って誰?
弱冠20歳そこそこでベストセラー作家になったものの、その後は紆余曲折あり、最後は心を病んだとして病院に収監、30代で亡くなったのだとか。まったく知りませんでしたが、ちょっと興味があるなぁ…。この人の本、今でも出版されているのだろうか?
ちなみにこの資料館のある場所は、清次郎の祖父が経営していた妓楼のあった場所なんだそうです。


そんなところで、1日前は終了です。
あと2日、まだまだ旅行は続きます。


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ドイツのメタルバンド、POWERWOLFの新作MV。
あ、彼ららしいと思わせる旋律と音。
どちらかというと高音が響くメタルが好きな私ですが、彼らの中低音は心地よく、聴きやすい。
まさに王道というか、正統派メタル。


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