歴史・音楽・過ぎゆく日常のこと
日日の幻燈






MEIKO V3によるオリジナル楽曲です。
10年程前、アメリカの作家・スタインベックの「怒りの葡萄」を読んだ後に、詞だけ作ってありました。2作品あって、今回の曲は映画だったらオープニングテーマ的なイメージです。
ハドソン(Hudson)はアメ車。車種は違いますが、確かディズニーの映画「カーズ」にも登場しているはずです。ハドソン社は、すでに他社に吸収されてなくなっていますが、曲ではフォードとか、ポルシェとか、フェラーリとか…そんな感じで使っています。ちなみにMV(↑)に出てくる車もハドソンですが、小説の頃より20年から30年後のものだと思われます。

砂嵐に襲われオクラホマでの生活が破綻した主人公たちは、夢と希望を抱いて乳と蜜が流れる地、豊かなカリフォルニアを目指します。その時に乗って行ったのが、ボロボロのハドソン。
主人公の希望を、古いロックンロール調の曲にして作ってみました。
「怒りの葡萄」はそれほど明るい感じではありませんが、カリフォルニアを目指す主人公たちには、ロックンロール(ロックではなく、ロックンロール←個人的にはちょっとこだわりです)が似合うような気がしました。


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アメリカのスチームパンク・バンド、Marquis Of VaudevilleのMVです。
またまたアリス。以前にイベント告知用に作ったPV(↓)の完成形としての作品になっているようです。




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八王子市夢美術館で開催されている「銅版画家・清原啓子」展を観てきました。
31歳でこの世を去るまでの10年程度の活動期間で、彼女が残した作品数は僅かに30点ほどだそうです。久生十蘭や三島由紀夫に傾倒したという彼女の作品は、幻想的で耽美的。そして緻密で物語性を重視したものばかり。確かにひとつひとつの作品の中から、いろんな場面が浮かび上がってくるようです。だまし絵のような技法も使っているように思われました。
作品ノートや鉛筆での下絵デッサンも展示され、まさに彼女の創作すべてをここに集めたといった感じ。そういったデッサンや創作ノートを見ながら、銅版画家って、そもそも絵の才能がないとやっぱりダメなんだなぁ…と。ほんと、鉛筆のデッサンなんて、これ下絵なの?というほどに細かく描き込まれています。
あと根気と情熱。熱しやすく冷めやすい私のような性格では、芸術家には絶対なれないのだ。

八王子出身の彼女、全国的にはあまり名が知られていないようなのが残念。ポスターでもいいから、部屋に飾っておきたいものです。


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