彷徨う普代村民

普代村の一村民、
彷徨う村からの貧民の呻き声

「無意識の文化」健在

2018年08月21日 | Weblog

ついに8/21甲子園も決勝です。

<日刊ゲンダイ 記事>

創志・西投手のガッツポーズなぜ禁止に?高野連に聞いた

15日、創志学園(岡山)の最速1 50キ口右腕・西純矢(2年)が下関国際(山口)戦で179球の完投負け。  

「試合の序盤にベンチに帰るとき、球審から「必要以上にガッツポーズはしないように」と結構、強い口調で言われました。自然と出てしまうんですが..….」

ガッツポーズは高校野球の規則で禁止されているわけではない。相手ベンチに向かって挑発行為を取っているわけでもない。声を出したり、気合を前面に出したりして自分を鼓舞しなければ、  こんな酷暑下でやっていられないだろう。』


 記事によれば、県大会でも注意がされていたようです。

これって、高校生本人というより監督に注意した方がよかったのではないかと思いました。審判だししょうがないですが。

記事にもありますが、問題とすれば「マナー」と言う事だと思います。

 極真では、大山先生の教えでガッツポーズは厳に戒めています。「負けた相手」の心情に追い討ちをかけることであり、武道の精神に反することだというように記憶しています。

相手への思いやりということだと思います。 相手はすでに敗れて心情的には落ち込んだり、悔しい思いを抱いている。すでに自分は優位にあるのに、さらにアピールして相手の気持ちに追い討ちをかける。(こんな場面は社会ではけっこうあります。) 

そんな相手への気使いができるのは勝った側の余裕でもあります。

負けた相手の心情を察する。それが「マナー」であると思います。

マナーは、指導者が教えるもので、本人が大舞台へ出て注意されるまで教えておかなかった指導者の責任だと思います。

本人は「自然と出てしまうんですが・・・」と言っています。本人にすれば、「えっ?なんで?」と言う感じだったのでしょう。今までは黙認されていたのでかわいそうです。

記事の最後「・・自分を鼓舞しなければ、こんな酷暑下でやっていられないだろう」は、そんな問題じゃないだろう。です。


聞いた話ですが、ある店舗に来たお客様が、物だけ持っていきたい、支払いは明日また来ると言ったそうです。

不思議だったのは金額が「150円」だったため、勘違いしていると思ったようです。

「150円ですが」と確認したら、それでも「通帳から降ろさないと支払えない」と言う。「こいつおかしい」と思ったとか。

店舗ではそのような販売はしていないと断りました。 それでも、「数日前にもそうしてもらった」と食い下がるので、店員によって対応が違ってもまずいのでしぶしぶ確認書の記入をお願いしたといいます。

めんどくさくなり、最悪150円ぐらいかぶってもいいと思ったらしいです。

強く出れないお客様商売の悲しさです。過去に支払われなかった前例経験もあると言います。

勤め先を確認したら、ある役所の職員だったといいます。

普通に考えれば、個人としてはそんな買い方はこの職員もしないと思います。そのような買い方が役所では普通のために、当たり前のようにそんな要求をしたのでしょう。無意識に、ルールを忠実に守っているだけなんです。

店ではびっくりします。でも本人には普通のこと。しかし、マナーとしてよく考えれば異常です。

まさにお上意識「無意識の文化」ここにありです。


お客様が帰ってから、本人確認のため役所に電話したそうです。

上司の人に確認が終わった後、「契約等交わして身分が分かるような形にしないと誰だかわかりません。普通の店舗では身分も名のらない後払いの要求には余程親しい顔見知りでもない限り貸し売りしませんよねぇ」というような話をしたらしいです。

その上司曰く「役所は現金で払うという事はないです。私はあなたの言っている意味がよくわかりませんが。」と言われたそうです。

 聞いてびっくりしました。前提が「後払い」なので、「役所のルール」と違うルールは理解できない。分からないという事でしょう。

確かに役所ルールに反する言い方なわけです。「あんたはルールに反している」といったところでしょうか。


高校生のガッツポーズも「自然と・・」です。無意識にやっていた行為に対して限度を周りが教えて来なかった。結果を出せる選手だっただけに黙認して来たこともあるのでしょうか? それが甲子園の判断にはそぐわなかった。

その結果、本人が困る結果、「犠牲者」になったことも事実です。

指導者が「相手の気持ち・立場」ではなく、自分たちのルールがすべてだと思い込む「無意識の文化」を作り上げると怖いものです。 その先には「犠牲者」が存在します。

記事を読んでそんなことを思いました。


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