ひんしゅくを買うかも知れませんが
議員の仕事は
議会として「5」やるとすれば
その後の「10」までをやるかどうかは個人の勝手です。
「5」までやっていれば恰好つきます。
なりたての頃、議会や委員会のほか、顔を出すだけの催しなど
意外と多く、本業との調整に四苦八苦しました。
イメージしていたこととは大分違いました。
できない理由と不満のオンパレードだったような気がします。
しかし、だんだん言っている自分に矛盾があることがわかってきます。
恥ずかしいことですが現実です。
やってんだから、グダグダ言ってんじゃないよということですね。
「できなかったら辞めろよ」。その通りなんです。
無理すればなんとかなることなのですが
慣れないうちは、本業に頻繁にかぶってきたりすると
腹をくくっていない分、文句を言いたくなるものです。
冷静に、議員に当選させてもらったのは何故なんだ?
と自分に問う事も玉には必要なんです。
私のように、兼業の議員は優先順位を勘違いしたりします。
この間、若い人が「来年は立候補する」と宣言してくれました。
是非出てくださいと握手を交わしました。
好ましいことではありますが、一抹の不安もあります。
事業家ですので、影響なくできればと思います。
議員のなり手不足は、報酬だけでもないし、人口減少というだけでもない。
1つの要因だけではない複合的なことです。
それが何かは喉元まで出てくるようでいて出てこない。
景気というか、世の中の環境もあると思います。
おおかたの人は自分のことで目いっぱいです。
社会保障は削減いっぽうで、将来不安は増す一方です。
復興関連以外は、地方ほど経済は大変です。
そんな影響は否定できません。
新聞には「生活給を保障すれば子育て世代が・・」との意見もありますが
仕事も辞め、次の選挙で落選すれば、次は離婚ものです。
今どきは、普通の職業でもなかなか募集に応募がないといいます。
ましてリスクの多い村議に積極的になりたいと思う人は貴重です。
30年以上前(いやもっと前かも?)の村の議員と今の議員では
環境も、議員としての見方も、なる人の種類も違います。
しかし、世間の基準、風当たりは変わらないというより
昔よりさらに厳しくなっています。
昔ながらの慣習でやっていた議会議員が逮捕されているのがいい例です。
議員定数10人でも多いという声も結構聞きます。
最近どこだったか、8人の定数にした自治体もあります。
まあ、10人も8人も変わりません。
10人定数は既に少ないです。それだったら8人もありです。
実際普代村議会は前々期、今期とほぼ9人でやってます。
町村議員という人口の少ない自治体の議員のあり方は
これまでと同じでは立ちいかなくなるのでは?
議員定数が少なくなればなるほど責任と仕事量が増します。
昔と違い住民ニーズが多様化してきて、対応が難しくなっています。
住民からの負託に応える体制ができるのかどうか?
本業にもよりますが兼業であれば、いち個人の限界を超えてきます。
議員それぞれがどっちを優先する議員なのかです。
それによって議会力が違ってきます。
つい先日の久慈法人会理事会での税務署長の講話が気になりました。
全国の法人の黒字割合がH28年37.4%。
(前年より?)4.2ポイントアップしたそうです。
岩手県は黒字企業が39.2%。全国割合より上です。
6年連続アップとのことです。
考えたら震災から7年。重なります。公共事業の威力です。
復興事業が終わればどうなるのでしょう?
公共投資は大幅に減らされるかも知れません。
さらに官僚の好きな「緊縮財政」路線となれば悲惨です。
そんなことも、なり手不足の要因の一つになっていきます。
中小企業の声は中々表に出ませんが、「売り上げは上がらないのに、毎年最低賃金は上げられる。利益を削られる一方だ。」との声はよく聞きます。
勤める人はいいのですが、中小の雇う側が今度はヒーヒーします。
そんなことも議員のなり手不足の要因になりえると思います。
余裕がないと、人のことは考えません。
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