カスタママーレビューを読んでみた。
《『国民所得(実質賃金)のためではなく、
グローバル資本のための政策を実施させるために、
各国の政策担当者に着せられた呪い』
上記の『呪い』という言葉は、『思想』という言葉に置き換えることが可能であろう。
安倍政権の行動実績を見てみれば、
現実主義者である三橋氏の怒りに共感せずにはいられない。
1. TPP (4月に妥結が濃厚という報道あり)
2. 消費税増税に代表される緊縮財政
3. GPIF改革
4. ゆうちょ・かんぽの上場
5. 労働規制の緩和、経済特区
6. 農協改革
上記の6つを眺めて、小泉政権と何が違うのか?という話である。
しかもそれぞれが、国体を決定的に変質させるほどに、過激なものばかりである。
確かに安倍首相は、高度国家論的な側面では、保守的な行動実績が多く見られる。
しかし、その経済観は、完全に新自由主義者そのものである。
高度国家論は保守的で、経済観は新自由主義者でグローバリスト。
これは、戦後保守に多く見られる特徴である。
エドマンド・バークなどが想定していた、
「本来の保守の在り方」とは、全く異質なものだ。
上記の1〜6は、安倍首相が当初に提示した「瑞穂の国の資本主義」とは、全く真逆の行動実績だ。
口でどんなに詭弁や誤魔化しを言おうが関係ない。行動実績が上記の通りなのである。
人は、言葉では嘘をつけるが、行動では嘘のつけない生き物である。
上記の政策は、国民の実質賃金を切り下げるものであり、
グローバル金融資本の枠組みの中に、日本経済をビルドインするものである。
日本の社会システムの多くが、株価(金融)に連動することになれば、
常に株価を意識した国家運営、政治を強要されることになる。
これで誰が得をするのか。言うまでもなく、グローバル金融資本である。
誰が苦しむのか。言うまでもなく、普通の日本国民である。
ピケティの「21世紀の資本」がついに翻訳され、
経済思想においても、時代の転換が予感される昨今。
EUの崩壊、イスラム問題、ロシア問題、中国問題 etc.
これらは、グローバリズムの矛盾、弱体化が顕在化したことに端を発しており、
その根底思想(理想主義)に対する反発として生じている現象である。
安倍政権の時代錯誤ぶりには、国民一同、頭をかかえていることだろう。
少なくとも僕は、頭をかかえている。
なぜ、こうなってしまうのか。
そこには、思想という名の呪縛があるのである。
これに各国の政策担当者や政治家が完全に洗脳され、
国民経済やナショナリズムに基いた政策が実行できないでいる。》
なるほど。
元衆議院議員の畑こうじさんも、「公共事業は必要なんです。緊縮緊縮と言っていると経済が回らないんです。」とつねづね言っていた。
知ってる人は知っている。グローバルばかり気にかけて、国民を気にかけるのを忘れてしまった結果か。 しかし、国民にすれば、国会議員や官僚は超アタマがよくて、すべてぬかりなく計画しているものだと思ってしまう。違うんですなぁ++;
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます