夏はお好きですか？

今朝、５時４１分、近くの公園で蝉が鳴き出した。
２９分に鳴き出したときもあったが、だいたいこのくらいに一斉に鳴き出している。シャンシャンシャンと大合唱だ。
カミさんは蝉の声は暑さを募らせるので嫌いだと言う。わたしは力強い生命力が感じられて大好きだ。車で走らせているとき、突然蝉の大合唱に出遭うことがある。心が躍る。今すぐ車を降りて蝉の大合唱の中に飛び込んでいって、シャワーのように全身に浴びたいと思う。
１７年蝉というのがいる。１７年もの長い間地中のなかで幼虫として過ごすが、地上に出るのはわずか一週間ぐらい。その儚さに哀れさを誘われるが、ハイデガー（古東哲明）が言うには「一瞬であろうが、１０００年であろうが存在の神秘の味に変わりはない」というから、蝉もその身を悔やんではいないだろう。精一杯の生命の絶叫にせめてわたしだけでも耳を傾けてあげよう。

カミさんは夏も嫌いだ。汗をかくのが嫌らしい。彼女は１０月の下旬の生まれである。そういえば祖母も夏が嫌だと言っていた。「汗、だらだらすしが、ふしがらん（汗がだらだらとながれでるのが我慢できない）」と、働き者の祖母がタオルを首に巻いてよく愚痴をこぼしていた。その祖母は１２月始めの生まれ。
長女は１月生まれである。寒い方が好きなようである。ただ寒いより雪でも降ってくれると子犬のようにはしゃいでいる。夏は好きかどうか聞いていない。（コメントしてくるかも）
長男はカミさんと同じ１０月生まれ。夏は嫌いとは聞いていないが、すぐクーラーをつけるし、この沖縄で恥ずかしげもなく暖房を入れる。暑がりの寒がりはカミさんと一緒だ。
わたしは７月生まれである。夏は嫌いではない。むしろ大好きと言っていい。汗をかくのも不快とは思わない。身体の中の不純物が抜けていくようでむしろ爽快である。シャワーを浴びた後のキュッと冷えたビールは最高。（発泡酒だけどね）

生まれ月によって暑さ寒さの得て不得手ができるというのがわたしの仮説である。
みなさん、心当たりはありませんか？