静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

まど・みちおさん100歳(NHK週間ブックレビュー)

2009年11月22日 00時14分30秒 | 
今日(21日)は、夕方前にちょっと子ども達を連れてドライヴに出かけた以外は家でのんびりしていました。入院が決まり、仕事も引き継ぎに向けて「荷物を降ろす」毎日ですが、おかげでだんだんとヒマが出てきました。もちろん、手術に向けてプライヴェートな準備は諸々ありますが、通常の仕事の忙しさの比ではありません。ということで、今日もけっこうたくさんCD鑑賞できました。ブレンデルのショパンは初めて聴きましたが、なんか、とっても独特のショパンって感じでした。いかにもブレンデルらしいと言うか・・・。前記事のカラヤンのコレルリは、ここのところ何度か聴き返しています。一種の「幼児返り」なのかも知れません。ミヒァエル・エンドレスの弾くシューベルト6枚セット、今日から聴き始めました。彼の音、いいです。と言うよりも、シューベルトの音楽がとてもいいです。

で、今夜は、また、いろいろ聴こうと思っていたのですが、たまたまBSハイビジョンでやっていた週間ブックレビューを見ていたら、まど・みちおさんが出るというのでテレビの前で待つこと30分弱。

ついに、画面にまどさんが登場しました。
先日100歳の誕生日を迎えられたばかりです。
そして、先ごろ、新しい詩集を相次いで2冊出版されたそうです。
私は不覚にも知りませんでした。

画面のまど・みちおさんは・・・・・それはもう、語る言葉、お顔の表情、すべてが「詩」と思えました。
そして、100歳とはとても思えない柔軟な語り口とユーモアと自己分析。
新刊を出すにあたって「たとえわずかであっても『新発見』があらねばならない」と書かれたそうですが、まどさんの「新発見」とは「自分のインチキを見つけること」とも言われました。
私も持っている「まど・みちお全詩集」には、ご本人の希望もあって、戦時中に書いた(書かされた)戦争協力詩も掲載されています。
そのあたりのことも、「都合の悪いことも、自分のことは全部出す」というような意味のことを仰られていました。
あの、シビアな自己批判、弛まぬ自己の振り返りが彼を老いさせていない理由のひとつかも知れません。
一時期、何度もページを繰った全詩集ですが、最近は本棚の重しみたいになっています。
退院したら、じっくりと読み返してみたいと思いました。

1月早々にNHKで、まどさんの特番をするとのことで楽しみです。

以前に、逆から読んでもおもしろい、まどさんのカバはこいよを無断で載せました。
まどさん、ごめんなさい。

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2 コメント

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Unknown (ナニワ)
2009-11-22 20:55:51
まど みちおさんといえば、「ぞうさん」ですよね・・・。確か。
まどさん、といえばあったかくてやさしい、という印象があります。
100歳を迎えられたのですね。

親父りゅうさん、ご入院されて手術されるとか。ご家族の事とか、色々ご心配なこともあろうかとは存じますが、ご快癒されることを祈っております。
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ナニワさん (親父りゅう)
2009-11-22 22:53:47
まどさんの詩はやさしいのもあり、するどいのもあり、いろいろですね。音楽もいいですが、詩の持つ「言葉の力」にもまた、魅せられるものがあります。

>入院

はい。そういうことになりました。
ご心配頂き、かたじけなく思います。
仕方ありませぬなぁ、こういうこともあるのだと、受容しております。子ども達も、近頃はちょっと元気で、それが何よりです。すぐに戻りますからご心配なく。
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