自分が自分を好きでなくてどうする? . . . 本文を読む
「オペラは非常に高級な性欲のはけ口」「スポーツが擬似戦争だとしたら、芸術は擬似セックスである」。著者は、のっけからこう断言してはばからない。オペラの歴史や、オペラを彩ってきた作曲家の伝記には忠実でありながら、オペラにまつわるおもしろくて大胆な話が盛りだくさんだ。 ユニークなのは、ページの左右にある、まるでスポーツ新聞のような見出し。「ヴェルサイユ宮殿内外で巻き起こった正妻対愛妾の代理戦争とは?」「ロマンティシズム発生は、男の『振られ』が原因?」などといった、センセーショナルな言葉が踊る。避けては通れない音楽史、ヨーロッパ史に関する専門用語については、ページ上部にしっかりと解説があるから、オペラ初心者でも安心。たくさんの写真や絵画、また池田理代子の挿画などを楽しんでいるうちに、オペラの発祥から20世紀のオペラに至るまでの流れが理解できるようになっている。また、ギリシャ悲劇の流れをくんだ「正統派」から軽いオペレッタに至るまで、網羅している範囲も幅広い。読みやすく書かれてはいるが、オペラファンにもおすすめできる内容である。
モーツァルトやロッシーニ、ヴェルディ、プッチーニの作品といった有名どころのツボはもちろん、あまり上演されることのない作品までも押さえてあるので、うんちくを語るための参考書としても最適。この本で下準備をしてからオペラに挑めば、恐れるモノはなにもない…かもしれない。(朝倉真弓)
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小雨振る中、アーノンクールの振るモーツァルト34番を聴きながら帰ってきた今夜は節分・・・ということでスーパーの戦略にも乗っかって、恵方巻きと鰯を買って帰宅。
カミさんの買い物と見事にダブってしまった。まあ、縁起物だからいいか。
で、食後には母が「さあ、豆撒きしなっ」とか言ってきて(そのような風習は、ここ15年以上我が家には無い)、控え目に執り行った。
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