知的障害(IQ68)を持つ主人公が手術(研究、実験?)によって天才となり、権威ある学者たちを片っ端からコケにしてしまうが、その得た知能はやがて急速に失われていく、その過程で主人公は、やがて訪れる自分の行く末を見つめ受け入れる努力をする・・・というお話。
「SF小説」の枠組みの中で、その心理描写は極めて綿密で具体的である。
文字や言葉での自己表現が「健常者」に比べて(表面上)少ない彼らの . . . 本文を読む
今、昨年8月以来の入院中ですが、例によっていろいろ持ち込んでいます。
CDは箱もの5つ、バラで10数枚。家族が着替え等を持ってきてくれる時に適宜入れ換えることにしています。
家の机上に、持ってきて欲しい順にCDを並べて置いてあります。かさばるので、いろんな箱ものから数枚ずつ抜いて並べてきました。
にしても、今回持ってきたバラCD、クレンペラーとフルトヴェングラーの、ほとんどベートーヴェン . . . 本文を読む
ベームのベートーヴェンは、クラシックを聴き始めた1970年の終わり頃から、特にFM放送でのライヴ音源でおなじみでした。私が憶えている限り、第2番から第7番までがいくつかのオーケストラと複数回あり、第9番はウィーン交響楽団とのライヴがありました。 来日公演でも2番~7番を振っていますが・・・・・ . . . 本文を読む
【ノルドグレン/左手のためのピアノと室内オーケストラのための協奏曲】 何も知らずに聴いてたら「えらい不気味で執拗な繰り返しが印象的な、救いのない曲」などと思うかも知れないでしょうが、解説を読むといろいろと書いてあって、読んでしまっては、もう、そうとしか思えない曲・・・です。 小泉八雲の「死骸にまたがった男」から強くインスパイアされた楽曲です。ーーー強烈な恋愛感情は肉体の死によっても滅ぶことはな . . . 本文を読む