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ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番 Op.19
バッハ/ピアノ協奏曲第1番 BWV 1052
録音:1957年4月11,30日 ニューヨーク、コロムビア30番街スタジオ
グレン・グールド(ピアノ)
コロンビア交響楽団
レナード・バーンスタイン(指揮)
バーンスタインよりはグールドを聴く演奏なんだろな。
1957年・・・僕の生まれる年の春に録音された2曲は、今、聴いても、なんとも活き活きしていて新鮮。
ピアノの音の録り方も、ちょっと硬質で眼前風。
こういうのが好きだ。
グールドのタッチの冴え冴えしていることも気持ちイイことこの上ない。
オケがやや厚ぼったい感じだが、それとのコントラストで、ちょうどいい。
グールドのコンプリートBOXは、ゆっくりゆっくり聴いているのでまだ4枚しか通して聴いていない。
まあ、既に聴いている演奏もたくさん入っているので(バッハは全部持っていたから)、初聴きばかりではないけどね。
それにしても、同じコンプリートBOXと言っても、EMIカラヤンの安直(安上がり)な仕様とは違って、こっちは一枚一枚がオリジナルLP復刻で素晴らしいと思う。
製作者の心意気では、ソニーさんがEMIさんを圧倒していますね。
マイケル・ジャクソンは性的虐待・借金など、褒めたものではありませんでした。
グレン・グールドは長年の薬物依存、母親の死が原因で高血圧、ひいてはまた薬物の繰り返しでした。
薬物依存がたたって、50歳、心臓発作、脳卒中と言う形で悲惨な死を遂げました。哀れで痛ましいものです。
M.ジャクソンとは死亡年齢も同じでしたか!
天才と呼ぶにふさわしい人、あるいは超一流のエンタテイメントと言われる人は、それだけ、自らを殺ぎ落とし、消耗し失うものも多いのでしょうね。日常を生きていくために「何か」を求めないとバランスが崩れていくのでしょう。人に迷惑をかけない分(かけているか?)、自分への皺寄せが限りなく必要なのでしょうか?本当に、クリエイティブな仕事ってのは凄まじい面があるのですね。