バーンスタインに関しては、正規録音は全て手元に置いておきたいのは当然として、手元に残しておかなくてもいいけど一応「全部聴きたい」というアーティストも何人かいます。
その中の一人、カラヤンの音盤ですが、生誕100年の時に入手したEMIボックスの第1巻をワーナーから出たリマスター盤ボックスと買い替え、あれだけ「ほぼバラで持っているから要らん」と言っていたDGの箱4つ(60s、70s、80s、opera)も、いつの間にか鑑賞部屋に揃っているという体たらく(?)。
70sなどインターナショナル盤と韓国盤の2種そろえて、先日、片方を売りとばしたところです。
今の境遇から来る「心境の変化」というやつですね。
単に「聴ければいい」ということ以上の時間の過ごし方が大事になっているのですね。
国内盤、海外盤、廉価盤など入り混じって持っているのも別にいいけど、オリジナル・ジャケットで統一された箱ものは、その小さいジャケットを眺めつつ聴くだけでも(まあ、気分だけですけど)一味違いますね。
ましてや、「ブツ」のないダウンロード音源などには、今のところ食指が動きませぬ。
さて、EMI録音をリマスターしたワーナー盤のシリーズ、これは本当に音が良くなっていてうれしい限りです。
以前に聴いたときに「ああ、つまらん」って思ったワイセンベルクとのべートーヴェンを「ダメ元」で聴いてみたら、全然印象が違いました。
なかなかいいじゃないですか!
ワイセンベルクってほとんど持っていなくて(たぶん持っているのはカラヤン、バーンスタインとの協奏曲録音だけ)、どうも私とは相性よくないピアニストですが、リマスターで印象一新の見本みたいな経験でした。
で、それ以上に圧倒されたのが、そのあとに入っていたトリプル・コンチェルトです。
これは、ちょうど私がレコード芸術誌を初めて買った71年初頭くらいにレコードが出て、大変な話題になっていました。
当時は新世界レーベル(ビクター)から発売されていました。
カラヤンをけっこうけなしていた某評論家も、この演奏でのカラヤン=ベルリン・フィルを絶賛していたのを憶えています。
ワイセンベルクとのピアノ協奏曲第4番の後、引き続いて鳴り出したトリプル・コンチェルトの、そのオーケストラの響きは圧倒的。
さっきのピアノ協奏曲でのベルリン・フィルも、まあ悪くはなかったけど、こうして並べて聴くと、あっちは「通常運転」モードであったと感じます。
こっちの方は気合い入りまくってすごいことになっていました。
そんなに熱く燃える曲ではありませんが、オケの強奏部分のコクの深さ、殺気だったアインザッツなどに「表面張力」ギリギリの本気を感じました(なんのこっちゃ)。
3人のソリストも、リード役のチェロ(ロストロポーヴィチ)が張り切っているのは当然として、嫌々やっても、あまり分からないピアノ(リヒテル)とヴァイオリン(オイストラフ)も「無難」に巨匠を演じているようです。
しかし、誰が何と言おうと、この演奏の主役は指揮者とオーケストラであると、私は断言したいと思います。
素晴らしい演奏でした。
ワーナー盤はオリジナル・ジャケットではありませんが、リマスターによる音質刷新がいいから許す(?)。
その中の一人、カラヤンの音盤ですが、生誕100年の時に入手したEMIボックスの第1巻をワーナーから出たリマスター盤ボックスと買い替え、あれだけ「ほぼバラで持っているから要らん」と言っていたDGの箱4つ(60s、70s、80s、opera)も、いつの間にか鑑賞部屋に揃っているという体たらく(?)。
70sなどインターナショナル盤と韓国盤の2種そろえて、先日、片方を売りとばしたところです。
今の境遇から来る「心境の変化」というやつですね。
単に「聴ければいい」ということ以上の時間の過ごし方が大事になっているのですね。
国内盤、海外盤、廉価盤など入り混じって持っているのも別にいいけど、オリジナル・ジャケットで統一された箱ものは、その小さいジャケットを眺めつつ聴くだけでも(まあ、気分だけですけど)一味違いますね。
ましてや、「ブツ」のないダウンロード音源などには、今のところ食指が動きませぬ。
さて、EMI録音をリマスターしたワーナー盤のシリーズ、これは本当に音が良くなっていてうれしい限りです。
以前に聴いたときに「ああ、つまらん」って思ったワイセンベルクとのべートーヴェンを「ダメ元」で聴いてみたら、全然印象が違いました。
なかなかいいじゃないですか!
ワイセンベルクってほとんど持っていなくて(たぶん持っているのはカラヤン、バーンスタインとの協奏曲録音だけ)、どうも私とは相性よくないピアニストですが、リマスターで印象一新の見本みたいな経験でした。
で、それ以上に圧倒されたのが、そのあとに入っていたトリプル・コンチェルトです。
これは、ちょうど私がレコード芸術誌を初めて買った71年初頭くらいにレコードが出て、大変な話題になっていました。
当時は新世界レーベル(ビクター)から発売されていました。
カラヤンをけっこうけなしていた某評論家も、この演奏でのカラヤン=ベルリン・フィルを絶賛していたのを憶えています。
ワイセンベルクとのピアノ協奏曲第4番の後、引き続いて鳴り出したトリプル・コンチェルトの、そのオーケストラの響きは圧倒的。
さっきのピアノ協奏曲でのベルリン・フィルも、まあ悪くはなかったけど、こうして並べて聴くと、あっちは「通常運転」モードであったと感じます。
こっちの方は気合い入りまくってすごいことになっていました。
そんなに熱く燃える曲ではありませんが、オケの強奏部分のコクの深さ、殺気だったアインザッツなどに「表面張力」ギリギリの本気を感じました(なんのこっちゃ)。
3人のソリストも、リード役のチェロ(ロストロポーヴィチ)が張り切っているのは当然として、嫌々やっても、あまり分からないピアノ(リヒテル)とヴァイオリン(オイストラフ)も「無難」に巨匠を演じているようです。
しかし、誰が何と言おうと、この演奏の主役は指揮者とオーケストラであると、私は断言したいと思います。
素晴らしい演奏でした。
ワーナー盤はオリジナル・ジャケットではありませんが、リマスターによる音質刷新がいいから許す(?)。
https://blog.goo.ne.jp/narkejp/e/b6b542233e08689cd3c3f6cfa54c565d
いい曲ですよね。
私も同感です。
たしかに白熱してどんどん盛り上がる、という感じは薄いですが、ベートーヴェンが仕えていた貴族にピアノ演奏で花を持たせるために書いた(らしい)独特の組み合わせが面白いですよね。
スターン、オーマンディ他の演奏も、いいと思います。
ほかに、フィリップスがカラヤン盤に対抗して録音したのでは?と、当時、勝手に思ったシュタルケル、シェリング、アラウ他のもいいです。