先週、抜歯したところを診察していただきました。
抜歯痕の抜糸も一瞬のうちに終了。
診察を終えて、先週は疲れて行く気にもならなかったお城の桜を、今日は見に行ってきました。
もう散り始めていて、訪れる人も格段に少なくなっていましたが、晴天の下、まだまだ花は美しく、静かな城址をゆっくりと歩いて楽しんできました。
露天商さんも開店休業状態のようでした。
お弁当を広げている家族の姿もありました。
ここを訪れるのは一体何年振りでしょうか?
父といっしょに、まだ存命だった祖父を連れてきたのは、あれはいつだったか?
少なくとも35年以上前のことです。
地元にいながら、いつも前を通るだけでした。
平日の真昼間に、こういう格別な時間を過ごせるようになったのですから、病気になったことも悪いことばかりではありませんね。
こんな気持ちの良い日はベートーヴェンの「春」がぴったりです。
数日前に古い17センチ盤を引っ張り出して聴いたのが、この演奏でした。
私がこの曲の演奏で、いまだに一番気に入っている演奏です。
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」op.24
ヴァイオリン:和波孝禧
ピアノ:岩崎 淑
録音:1972年5月28日
中学生の一時期、「ミュージックエコー」という音楽雑誌を定期購読していました。
書店では売っていなくて、定期購読を申し込んでおいて学校で毎月受け取っていました。
毎号、本誌の特集と連動した曲を収めた17センチLPが付録として付いているのがたまらない魅力でした。
このレコードは、卒業も近づいた1973年1月号の付録でした。
当時、諸井三郎のベートーヴェン伝記に感化されていた私は、聴いたこともないけども曲名や作品番号だけはけっこう覚えていて、その一つひとつを、主にFM放送などで聴き進めていました。
「春」は、この盤の前にすでにシェリング&ルービンシュタインによるレコード(やはり17センチ盤)を持っていましたが、この和波さんと岩崎さんの演奏を初めて聴いた時の衝撃は今も忘れられません。
とにかく、「フレッシュ」で「活きのよい」演奏でした。
シェリングの演奏が「大人の演奏」だとして、これは「若者の演奏」だと思えました。
当時20歳代後半だった和波さんの「この曲は、このように弾きたいんだ!」という確信のようなもの、迷いなく突き進むようなエネルギーを感じたものでした。
もう冒頭のA音の鳴り方にそれが表れていました。
ピアノの岩崎さんも和波さんのアプローチと全く同方向で、例えば第1テーマがピアノに受け渡される上向音階の吹き上げるようなクレッシェンドをはじめ、随所に「爽やかで熱い」若者の音楽を聴かせています。
全曲、その意気込みと活き活き感に貫かれた極めて魅力的な演奏でした。、
今聴いても、その印象は変わらず、私の「スプリング・ソナタ」マイ・ベストの座は変わりません。
和波さん、一度だけ実演に接したことがあります。このレコーディングの少しあと、8月でした。
あのころは、今みたいに音楽家のハンディをことさらに大きくとり上げることも少なかったと思います。和波さんについてもそうでしたし、オルガニストのヴァルヒャについても、彼が全盲であったことなど、私はしばらくは知りませんでした。
ずいぶん前のレコードで、80年初めころにカセットに入れて車でもよく聴いていましたが、最近はEP盤の箱に入れっ放し状態でした。
先日、久しぶりに取り出したら盤面の汚れがひどくて、途中で針先にゴミが溜まって音がジュルジュルになったり針飛びを起こしたりしましたので、めったに使わないバランスウォッシャーなんてものを出してきてクリーニングしました。
そうしたら、まあ、なんともキレイな音がよみがえって、この時は本当にうれしくなりました。
レコードって、傷み易いようですが、けっこう長持ちするものですね。
CDとかよりも耐用年数は長いのではないでしょうか?
さて、今回の抜歯も、実は私の病気治療の一環なわけで、今後も、口腔内で起こるかも知れない副作用や骨損傷を注視していくためにベルケイドの合間(5週間に一度)に、こちらの病院で歯科診察を受けることになります。
一昨日「壊れた」ように見えた二男ですが、昨日の昼ごろから穏やかになり、調子のよいときの姿を見せてくれています。
昨日は、先日の三男のときのように関係者の方が4人来宅して下さって、二男の今後についての意見交換会(のようなもの)をしていただきました。
彼についても、施設入所を見据えた準備諸々をしていかなければいけないのかも知れません。あまり気は進みませんが・・・・。
抜歯痕の抜糸も一瞬のうちに終了。
診察を終えて、先週は疲れて行く気にもならなかったお城の桜を、今日は見に行ってきました。
もう散り始めていて、訪れる人も格段に少なくなっていましたが、晴天の下、まだまだ花は美しく、静かな城址をゆっくりと歩いて楽しんできました。
露天商さんも開店休業状態のようでした。
お弁当を広げている家族の姿もありました。
ここを訪れるのは一体何年振りでしょうか?
父といっしょに、まだ存命だった祖父を連れてきたのは、あれはいつだったか?
少なくとも35年以上前のことです。
地元にいながら、いつも前を通るだけでした。
平日の真昼間に、こういう格別な時間を過ごせるようになったのですから、病気になったことも悪いことばかりではありませんね。
こんな気持ちの良い日はベートーヴェンの「春」がぴったりです。
数日前に古い17センチ盤を引っ張り出して聴いたのが、この演奏でした。
私がこの曲の演奏で、いまだに一番気に入っている演奏です。
ベートーヴェン/ヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調「春」op.24
ヴァイオリン:和波孝禧
ピアノ:岩崎 淑
録音:1972年5月28日
中学生の一時期、「ミュージックエコー」という音楽雑誌を定期購読していました。
書店では売っていなくて、定期購読を申し込んでおいて学校で毎月受け取っていました。
毎号、本誌の特集と連動した曲を収めた17センチLPが付録として付いているのがたまらない魅力でした。
このレコードは、卒業も近づいた1973年1月号の付録でした。
当時、諸井三郎のベートーヴェン伝記に感化されていた私は、聴いたこともないけども曲名や作品番号だけはけっこう覚えていて、その一つひとつを、主にFM放送などで聴き進めていました。
「春」は、この盤の前にすでにシェリング&ルービンシュタインによるレコード(やはり17センチ盤)を持っていましたが、この和波さんと岩崎さんの演奏を初めて聴いた時の衝撃は今も忘れられません。
とにかく、「フレッシュ」で「活きのよい」演奏でした。
シェリングの演奏が「大人の演奏」だとして、これは「若者の演奏」だと思えました。
当時20歳代後半だった和波さんの「この曲は、このように弾きたいんだ!」という確信のようなもの、迷いなく突き進むようなエネルギーを感じたものでした。
もう冒頭のA音の鳴り方にそれが表れていました。
ピアノの岩崎さんも和波さんのアプローチと全く同方向で、例えば第1テーマがピアノに受け渡される上向音階の吹き上げるようなクレッシェンドをはじめ、随所に「爽やかで熱い」若者の音楽を聴かせています。
全曲、その意気込みと活き活き感に貫かれた極めて魅力的な演奏でした。、
今聴いても、その印象は変わらず、私の「スプリング・ソナタ」マイ・ベストの座は変わりません。
和波さん、一度だけ実演に接したことがあります。このレコーディングの少しあと、8月でした。
あのころは、今みたいに音楽家のハンディをことさらに大きくとり上げることも少なかったと思います。和波さんについてもそうでしたし、オルガニストのヴァルヒャについても、彼が全盲であったことなど、私はしばらくは知りませんでした。
ずいぶん前のレコードで、80年初めころにカセットに入れて車でもよく聴いていましたが、最近はEP盤の箱に入れっ放し状態でした。
先日、久しぶりに取り出したら盤面の汚れがひどくて、途中で針先にゴミが溜まって音がジュルジュルになったり針飛びを起こしたりしましたので、めったに使わないバランスウォッシャーなんてものを出してきてクリーニングしました。
そうしたら、まあ、なんともキレイな音がよみがえって、この時は本当にうれしくなりました。
レコードって、傷み易いようですが、けっこう長持ちするものですね。
CDとかよりも耐用年数は長いのではないでしょうか?
さて、今回の抜歯も、実は私の病気治療の一環なわけで、今後も、口腔内で起こるかも知れない副作用や骨損傷を注視していくためにベルケイドの合間(5週間に一度)に、こちらの病院で歯科診察を受けることになります。
一昨日「壊れた」ように見えた二男ですが、昨日の昼ごろから穏やかになり、調子のよいときの姿を見せてくれています。
昨日は、先日の三男のときのように関係者の方が4人来宅して下さって、二男の今後についての意見交換会(のようなもの)をしていただきました。
彼についても、施設入所を見据えた準備諸々をしていかなければいけないのかも知れません。あまり気は進みませんが・・・・。
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