また、マタチッチの音盤です。
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」
伊藤京子(S)、荒道子(A)、森敏孝(T)、大橋国一(BR)
東京混声合唱団、二期会合唱団、日本合唱協会、
藤原歌劇団合唱部、東京放送合唱団
NHK交響楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
録音:1966年12月29日 東京厚生年金会館<NHKによるライヴ録音>
前に1973年録音の第9について書きましたが、今回、1966年盤が出ましたので早速買い求めました。
やっぱり、よかったです。
録音はやや鮮度落ちますが、聴いているうちに気にならなくなります。
第1楽章は、やや「エンジン全開一歩手前」という感じです。
(第9の実演って、そういうケースが多いかと思います)
第2楽章以降、ボルテージも上昇して73年盤と同様、破裂しそうな圧力釜の如き豪演となります。
野太いのに聖なる光を放つような独特の第3楽章。
1回目の警告ファンファーレの後の、細糸が絡み合うような弦の美しさ!
そして、第4楽章の豪快さは、ああ、さすがマタチッチ。
いろいろやってる細かい「芸」も73年、75年と同じ(って言うか、こっちのが先ですね)。
合唱は、今時は聴けないような物凄い気合の入り様です。
オケの響き、洗練度で言うと、現在のN響とはまるで別物みたいな素朴な響きですが、こっちの方が生命感に満ちている、なんて感じてしまいました。
限度知らずのパーカッション鳴らしまくりですが、少しも嫌味でない。
昨今、自宅鑑賞で、今さら「第9」で感動?って感覚も無きにしもあらずですが、これは違いますね。
そのひたむきさに、こっちも熱くさせられました。初めて聴いたような興奮でした。
マタチッチとN響のディスク、まだ聴いていないのも全部買っちゃおうかな????
ベートーヴェン:交響曲第9番「合唱つき」
伊藤京子(S)、荒道子(A)、森敏孝(T)、大橋国一(BR)
東京混声合唱団、二期会合唱団、日本合唱協会、
藤原歌劇団合唱部、東京放送合唱団
NHK交響楽団
ロヴロ・フォン・マタチッチ指揮
録音:1966年12月29日 東京厚生年金会館<NHKによるライヴ録音>
前に1973年録音の第9について書きましたが、今回、1966年盤が出ましたので早速買い求めました。
やっぱり、よかったです。
録音はやや鮮度落ちますが、聴いているうちに気にならなくなります。
第1楽章は、やや「エンジン全開一歩手前」という感じです。
(第9の実演って、そういうケースが多いかと思います)
第2楽章以降、ボルテージも上昇して73年盤と同様、破裂しそうな圧力釜の如き豪演となります。
野太いのに聖なる光を放つような独特の第3楽章。
1回目の警告ファンファーレの後の、細糸が絡み合うような弦の美しさ!
そして、第4楽章の豪快さは、ああ、さすがマタチッチ。
いろいろやってる細かい「芸」も73年、75年と同じ(って言うか、こっちのが先ですね)。
合唱は、今時は聴けないような物凄い気合の入り様です。
オケの響き、洗練度で言うと、現在のN響とはまるで別物みたいな素朴な響きですが、こっちの方が生命感に満ちている、なんて感じてしまいました。
限度知らずのパーカッション鳴らしまくりですが、少しも嫌味でない。
昨今、自宅鑑賞で、今さら「第9」で感動?って感覚も無きにしもあらずですが、これは違いますね。
そのひたむきさに、こっちも熱くさせられました。初めて聴いたような興奮でした。
マタチッチとN響のディスク、まだ聴いていないのも全部買っちゃおうかな????
ベートーヴェン:交響曲第9番二短調作品125「合唱」マタチッチ(ロヴロ・フォン),伊藤京子,荒道子,森敏孝,大橋国一,東京混声合唱団,二期会合唱団,日本合唱協会,藤原歌劇団合唱部キングレコードこのアイテムの詳細を見る |
>1楽章は意外と平凡に感じましたが
第9の第1楽章って、実演だとけっこうエンジンかからないうちに終わっちゃうみたいだと感じています。セッション録音とは勝手が違うのかも知れませんね。
拙記事にも書いてますが73年盤は、当時、リアルタイムで放送に接し強烈な印象を受けました。
長らくディスク化を熱望していたものですので、リリースされた時は、それはもう喜んだものですよ。
66年版の暖かい心のこもった演奏にめろめろです。1楽章は意外と平凡に感じましたが、2楽章のテンポの揺らぎ、間の取り方、3楽章の暖かさなど心に響きます。クレッシェンドとともに加速し、ピークでテンポをいきなり落として歌わせるところなど、なんと印象的なことでしょう。4楽章も素晴らしいです。後半の女性コーラスと金管のフーガなど、ここの輝かせ方はこうでなくちゃ、と、本当に感激しました。ヒスノイズは多いものの音の鮮度に関しては十分満足がいきます。私にとって最高の第九になりそうです。
73年版も同じ傾向の演奏で、楽団の気合がさらに入っているようで、壮絶な演奏ですね。録音もいいし、素晴らしいです。ただし、男性独唱の芸風が曲にあわないのか、上滑りに聞こえるのと、合唱の音色が今ひとつ深みに欠けるように思いました。少し残念です。声楽チームが66年版のメンバーだったらなあ・・・とちょっとだけ思っちゃいました。
いずれにしてもどちらも素晴らしい演奏に感じました。この二つの演奏は日本の誇りだと思います。
マタチッチ盤、お気に入られるとよろしいですが。
試聴の2楽章のティンパニの強打と独特の間のとりかた、3楽章の暖かい音に参ってしまいました。バイロイトのような熱演をステレオ録音で聞けるのでは、と期待してしまいます。両方買っちゃおうかな・・・(^^)。クラシック音楽は廃盤になると2度と手に入らない可能性がありますからねえ。
わたしもフルトヴェングラーはバイロイトに飽き足らず、ウィーンフィルのものを買っちゃいました。そんなものですよね。バイロイトも第2世代復刻、とかで音が新鮮らしいということに踊らされて注文中です(^^)。
ただいま迷い中ですが、購入したら、また感想など書かせていただきます。
ありがとうございました。
ようこそお越し下さいました。
マタチッチN響の第9比較ですが、音質は73年盤の方がいいです。オケの精度も73年盤の方が上。
ということで、どちらかひとつと言われたら73年の方を推すのが一般的かなぁ?と思いますが、しかし、66年の方も、独特のワイルドさがあり、また、やりたいようにやりきった豪快さでは勝っているとも言えます。ゆえに、マタチッチ・ファンとしてはどちらも手元に置いておきたいという気持ちですね。
・・・たいした情報になりませんね(汗)