通勤退勤(遠くで12番街のキャロルを聴きながら)

　前方に、こんな車が走っていると、自分の車が映って楽しい（？）。


　毎朝、７時過ぎに三男をスクールバスに乗せ、そのまま通勤しているが、伊勢道（高速）で行くか国道で行くか、その日によって選んでいる。
　ひところは高速ばかりだったが、なんと言っても距離が長い。国道ルートよりも１５キロメートルほど長い。しかし所要時間は、だいたい５分～１０分ほど短い。だから、朝の５分から１０分は貴重であり、遠回りしてでも高速に乗っていた。
　ところが、ある日、高速方向への右折がなかなかできずに「ええい、じれったい」といつもの国道方向へとハンドルを切ったら、これが、けっこうスイスイと行って、高速利用とあまり変わらない所要時間で職場に着いたのだった。
　よく考えてみれば、三男をスクールバスに送るために以前より早い時間に家を出ており、その時間帯は以前に出勤していた時間帯よりも交通量がやや少ないのだと気付いた。それで、最近はずっと下（一般道ルート）で通っている。
　車内鑑賞も、エンジン音にそれぼと邪魔されず楽しめるが、今朝のラヴェル（「左手のための協奏曲」）の冒頭などは、やっぱり聞こえないのは仕方ない。
　朝はモニク・アースのラヴェルに魅了され、帰路では、その続きの「優雅で感傷的なワルツ」と佐藤隆の「１２番街のキャロル」などが、冷たい夜空にマッチしていた今日だった。
　そういえば、昨日は紀勢道が「重大事故通行止め」であるとの表示が出ていたが、帰宅してニュースを見てたら、そのトンネル事故の映像が出てきてびっくりした。ご高齢の方が３人亡くなられたとのこと。

12番街のキャロル 　佐藤隆