ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなった。
どちらかと言うとオペラの熱心な聴き手ではない私だが、高校の合唱部時代に彼の歌う「誰も寝てはならぬ」や「冷たい手を」、「人知れぬ涙」などなど、定番アリアの数々に魅せられたことが、少しずつでもオペラを聴く道へと私を誘ったのだ。カラヤンの「ラ・ボエーム」は何度繰り返し聴いたことだろう。メータの振る「トゥーランドット」全曲も・・・。いつかのドキュメントで聴いた父との二重唱「天使の糧」(フランク)は、聴き入る彼の母親の姿共々、思わずじぃ~んときたものだった。
音楽に親しみ始めた頃から知っているアーティストの死は、やはり寂しい。
パヴァロッティ、亡くなりましたね。膵臓ガンだったですね。
僕はパヴァロッティのあまり良い聴き手ではなかったんですが、あの高音はいつも感心してました。
「ボエーム」は特に懐かしい1枚です。
在りし日の歌声を流し続けていました。
天が彼に与えた声をもう聴けないのかと
思うとなんとも言えないですね。
楽譜が読めなくたって、歌は歌えるってこと、
実は歌とはそういうものだ、ってことを
彼は教えてくれました。
同感、同感の内容でしたね。
私は、初出盤ではなく、ちょっと後で安くなった全曲盤で買いましたが、ホント、何度も何度も聞きました。ボーカル・スコアままで買っちゃいましたよ。歌もオケも、もう、こっちが溶けてしまうほどの美しさでしたね。
>楽譜が読めなくたって、歌は歌えるってこと、
>実は歌とはそういうものだ、ってこと
そうですね。
御意ですよ。
「歌う」ことにいろいろな意味付けがあるようてすが、「歌うこと」「歌を聴き、味わうこと」、ごく単純なただそれだけのことのはるか延長線上にパヴァロッティを聴く喜びがあったかと思います。