春うらら

　４月も、早11日となっている。家族状況が相変わらずなので、音盤、映画等の鑑賞タイムはほとんど無い。全く、歴史を見ても文化が発展進化したのは室町時代の一部とか江戸時代のような、戦(いくさ)のない平和な時代だったわけで、今の我が家は、日々、生きることに追われている戦国時代みたいなものであろうか。未聴盤の山を前にして「さて、どれを聴こうか」なんて贅沢な悩みを持つ時間もない。とにかく手が届いた盤をチラ聴きしたり車で聴いたりしてるだけ。それでも、音楽はいいものだ。干乾びたこっちの体内に、神経の隙間に、それは染み入ってくるのである。もう、演奏がどうだとか録音がなんだとか、そんなことはどうでもエエくらいに「音楽」が入ってくる。

　さて、そんな我が家ではあるが年度末の異常な多忙期は脱したので、好きなことさえ我慢すれば何とか人様並みの生活はやっていけるわけで、今日は午後からみんなでプチ・ドライブに出た。

　暖かいなぁ～。

　桜は、まだまだ見られる所が多い。嬉野から一志にかけての田園地帯をゴットンゴットンと走っていると、ベームの「田園」でも聴きたくなってきたが、子ども達は「おかあさんといっしょ」の歌をずっと聴いている。
　山の中腹や麓の所々、川べりに点在する桜の美しいことと言ったらないな。お花見なんて、もう随分とやったことない。もう明日は散り始めるだろう、この花々の姿を運転しながらではあったが、けっこう見てしまった。カミさんに、「危ない!」って言われながら・・・。

　田園地帯の真ん中にあるミニ○トップの駐車場で抹茶ソフトを食べる。子ども達はアイスが嫌いなのでフライドポテトと持参したお菓子とお茶。遠く、田んぼの向こうに近鉄の踏切が見え、ひっきりなしに電車が行き来している。「けん」が小さい頃から何度も見に来ている踏切である。ほんまに、何年、何十年だっても我が家の生活パターンは変わっていないのであるなぁ。
　んでもなぁ、５年前の今頃から２年間くらいはよかったよなぁ・・・・なんて、ちょっぴり詠嘆。

　田んぼは、もう田植えが済んでいるのもあり、代かき最中のもあり、いろいろであるが、年々早くなっているような気がする。

　で、私達の車の隣に停まっている車でも母子が窓外を見ながらアイスを食べていたが、その親子は明らかに私達親子と「同類」であった。でも、その子は(たぶんダウン症)スプーンを上手に使ってアイスを食べていた。ウチの子達には、あの使い方は無理である。でも、なんとなく親近感を抱いてしまった。そうだよね、休日、連れ出さないと、家ん中にいるだけではもたないもんね。

そうですよね、名前を知らないお母さん！

　

その後、今日明日の食材を買って帰った。
今しがた、「りゅう」の学校に提出する書類を揃え、本に記名を済ませたところ。さあ、次は自分の在宅仕事とメシの準備だ。

　今晩くらいは、なんか聴けるヒマあるかな？