バーンスタイン指揮ロンドン響のマーラー/交響曲第２番「復活」（DVD）

お盆が過ぎバーンスタインの誕生日が過ぎると、いよいよ夏も終わりに近づき、当地、伊勢平野の稲作地帯は、黄金色の稲穂の海原に赤いコンバインの船があちらこちらに漂う、おなじみの風景の頃となる。
まだまだ日差しはきついけどもね・・・。
で、今日はレニーの「復活」(DVD)を。


マーラー/交響曲第2番ハ短調『復活』

　シーラ・アームストロング(ソプラノ)
　ジャネット・ベイカー(メゾ・ソプラノ)
　エディンバラ音楽祭合唱団
　アーサー・オールダム（合唱指揮）
　ロンドン交響楽団

指揮：レナード・バーンスタイン
　1973年9月、イーリー大聖堂、イギリス


この演奏のレコード録音の方は1974年に「来日記念盤」（今や死語？）として発売されました。
当時の私は、なじみの楽器店に予約なんぞして、発売日を待たずして品物が店に届くや受け取りに行ったものでした。
もちろんＣＤも買っています。

この映像がＬＤで出ると聞いた時の私の興奮は、それはそれはすごかったですね。
今はもう、一つのアイテムが出るってだけで、こんなにワクワクすることってなくなっちゃいました。
歳ですかね？

今日、久しぶりに通して聴きました（観ました）。
やはりいいです。
ツギハギ映像も、もう何も気になりませぬ。
バーンスタインの強固な音楽の流れの持続は、いささかも切れていないからです。
ベル・アップも思いっきりやってくれて、ロンドン響、いいですね。

そして、何度観ても、最後はこみ上げてくるものがあります。

レコ芸の1974年９月号にジョン・マックルーアによるこの演奏の収録手記が載っています。
それによると・・・ああ、なるほどね、強い照明にイーリー教会に居着いてたコウモリやツバメ、それに鳩達が刺激されて、かなり飛び回ってましたね。
鳩がライトに激突する音も、そのまま入っているらしいです（ディスクの方かな？）。


「復活」を初めて聴いたのはバーンスタイン指揮ＮＹＰ盤でした。
それは、今は東京のとごかで産婦人科医をしているマーラー好きの同級生の部屋でした。
歩くだけで針が飛ぶような、グラグラする家の２階でした。
その後、友人に借りたショルティ指揮ロンドン響、バーンスタインの67年ライヴのテープなどで何度も聴き、そして自分のレコードとして初めて買ったのが当演奏でした。

名古屋で実際にバーンスタインを聴く、その数日前のことでした。

追記：
そのマックルーアの記事によると、まだまだ未発売の映像があるんですね。
ロンドン響との「春の祭典」、タングルウッドでのブラームス２番、４番など・・・。
いつかは出るのでしょうか？