静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

ベートーヴェン/交響曲第1番(ショルティ、シカゴ旧録)

2007年02月25日 16時37分47秒 | ベートーヴェン
 
ベートーヴェン/交響曲第1番

指揮:サー・ゲオルグ・ショルティ

シカゴ交響楽団

1972年~74年頃の録音


久しぶりにショルティのレコードに針を下ろすと、もう最後まで聴いてしまいますね。
やっぱりサー・ゲオルグは期待を裏切らないです。
生真面目で融通のきかないインテンポ一徹の演奏ですが、こういうアプローチが、やっぱり、ぴったり来ます。
「ベートーヴェンの1番はこうなんだ」って、確信に満ちたような混じりっ気なし色気なしの演奏。その素晴らしさ。
昨夜、某ピアニストのbachを聴いて辟易したんですが、その鬱憤も晴れますね。その演奏はおそろしくクリアな音で指は回りまくっていましたが、昔から馴染んだバッハのコラール前奏曲が、技巧のデモンストレーションの道具みたいに痛々しく聞こえて無念でした。
それに比して、何よりも作曲家、作品への敬意が感じられるショルティ氏の姿勢には好感が持てます。
p(ピアノ)、pp(ピアニシモ)の描き分けも判で押したみたいな律儀さですが、少しも嫌味でない。
そして、フィナーレは程よく快速モード。
シカゴ響の音色は磨きに磨かれて、もう「透明」寸前の淡さですね。
あぁ~、天気はどんより曇ってますが、朝からいい気分。

追記:このレコードの解説にはショルティ氏のインタビューも載っていて、それも興味深いですよ。ウィーン・フィルと録った3曲の交響曲やトスカニーニとの出会い、フルトヴェングラーとの出会い等など。





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6 コメント

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Unknown (Unknown)
2007-02-26 06:49:33
MIXIのベーム氏のところから来ました。同じ名前(りゅう)で、どんな人かと思い失礼しました。
ショルテイは、最近聴いていませんが、記憶に残っているのは、ワルハラ城への神々の入場です。これは、震えました。顔も好きなんですが。
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>Unknown(りゅう)さん (親父りゅう)
2007-02-26 22:34:32
同HNですね。
さっき、お宅の方もお邪魔させていただきましたよ。

ショルティのワルハラ・・・全曲からの演奏でしょうか?
彼のパワフルな一面がよく出ている演奏だと思いますね。
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Unknown (Unknown)
2007-02-26 22:52:43
ウイーンフィルのもので、今レコードを捜しにいったら、ハイライト盤でした。19歳ぐらいの頃だったと思います。
今は、LPを聴く機会がなくなってしまい聴くことはありませんが、CDでありますか?  もう一度聴いてみたいです。
表紙が、大阪フェスティバルホールのもののようです。
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>Unknown(りゅう)さん (親父りゅう)
2007-02-27 00:15:47
CDで出てるのは、82年にウィーン・フィルと再録音した「指環」管弦楽曲集ですから、全曲からのハイライトは、今はなかなか入手できないんじゃないでしょうか。
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懐かしい全集です (mozart1889)
2007-03-03 04:09:57
ショルティ/CSOの旧盤、これ、懐かしいです。中古盤で買いました。
セットで3000円。25年前の当時としては中古としても破格でした。筋肉質の逞しい、男臭いベートーヴェン。ショルティは良かったです。
ところが、解説書が付いていませんでした。だから安かったんですね。
ですから、ショルティのインタビューは読んでいません。残念です。
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>mozart1889さん (親父りゅう)
2007-03-03 09:25:23
私も、実は中古で買ったものです。ただしネットで・・・。

当時、リアルタイムで聴いたのは3、5、6、7、8、9番でした。
このセットとカラヤンの62年盤全集と込みで3000円くらいでゲットしました。
解説書もLPセットの魅力のひとつですよね。
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