家の近所で第9の演奏委があったので行ってきました。
オケは我らが伊勢管。指揮はもちろん大谷氏。
友人の ぱんださんもブログ記事書いてます。
松阪第九コンサート
第1部 チェンバロの調べをあなたに
バッハ/プレリュード(平均律クラヴィア曲集第1巻第1曲)
クープラン/フローベルガー氏を模したプレリュード
クープラン/組曲ヘ長調
チェンバロ:岩佐美和子
第2部
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」
ソプラノ/佐波真奈己
アルト/中西美友紀
テノール/山口静生
バリトン/中川崇晴
管弦楽:伊勢管弦楽団
合唱:松阪第九コンサート合唱団
指揮:大谷正人
2012年12月9日(日) 午後2時開演
松阪市民文化会館
会場は満員。
演奏に先立って主催者を代表して山中光茂松阪市長の挨拶があった。
コンサートの前の、しかも市長の挨拶というのは初めてだが、これがなんとも自然で違和感のない、いい挨拶だった。
人柄だなぁって思いながら、心地よく聴いていた。
第1部はチェンバロ独奏。
これもよかった。
聴く前は「第九の前にチェンバロ???」って思ってて、正直なところは邪道じゃない?なんて思ってたけど、これがとてもよかった。
日頃から生演奏聴きたくても思うように聴けない今の私だからだろうか、いや、そうではないだろう。
何度も何度も聴いてきて自分もよく弾いていたプレリュードが、大きなホールの中では音は小さいながらもじんわりと沁み入ってきた。
クープランもよかった。満員の聴衆は拍手もできず、全3曲が終わるまで耳をそばだてて聴いていた。
15分の休憩をはさんで「第9」。
オーケストラは伊勢管。人数の偏り等も見られ、さすがに定演と同等のクオリティとは言えなかったが、それでも、伊勢管の良さはしっかりと出ていた。
平板に陥らず、曲の内包する世界をえぐり出すかのような大谷さんの指揮は、その温厚なお人柄とは真逆の鬼気迫るもの。
すばらしい!
第3楽章での弦の柔和な音色と表情は 一昨年のマーラーを思い起こさせた。
第2楽章が終わったところで、合唱とソリスト登場。
合唱は総勢2百余名。その半分以上がアルト。男声陣はテノール25名、バス21名、という空前のアンバランスだが、そんなことは、このコンサートではどうでもよかった。
半年間にわたって20回以上の練習を重ねてこられた、けっこうシニアな人たち主体の「市民合唱団」は懸命に歌った。
オーケストラも懸命に弾き続けた。
この日の演奏を聴いて、プロと比べてどうこう言うのはナンセンス。
そういう人は、わざわざここに来なくともいいのであって、電車に乗ってどこか遠い都市部でのプロ演奏に出かければいい。
私は(自宅から歩いて10分足らずの)この演奏会に、出かける間際まで台所で二男にお昼を食べさせ自分も食べて片付けて、ざぁっと洗い物を片付けて濡れた手を拭いてかけつけた。
会場には、そんな私と同じようにあわただしい日常から駆けつけたような人がいっぱいいた。
初めてクラシックの生を聴く人、初めて第9を聴く人・・・たくさんいただろう。
「拍手の仕方」などという無粋なプリントやスピーチも、この一回きりの松阪第9コンサートを「ちゃんと」成立させたい主催者さんたちの願いの表れである。
あの圧倒的な終楽章に全身を雷に打たれたような感動に震わせた人もいたに違いない。かつての自分と同じように。
すばらしい第9だった。
テクニックの面では、そりゃいろいろあったけど、それを越えて音楽は雄弁に語りかけた。
指揮者の大きな包容力もさることながら、全曲を通して実に表情豊かに魂を揺さぶる打音を刻み続けたティンパニ奏者は、この日最高の立役者であった。
フィナーレ突入寸前の一瞬の静寂に携帯着信音が鳴り響いたが、跳ね上がるようなオーケストラの進撃に蹴散らされ、最後はアマチュア精神の最良の部分と許容範囲が広く深いベートーヴェンの音楽がステージ上でがっちりと握手している錯覚に捉われるような、そんな幸福感に満ちた終幕だった。
オケは我らが伊勢管。指揮はもちろん大谷氏。
友人の ぱんださんもブログ記事書いてます。
松阪第九コンサート
第1部 チェンバロの調べをあなたに
バッハ/プレリュード(平均律クラヴィア曲集第1巻第1曲)
クープラン/フローベルガー氏を模したプレリュード
クープラン/組曲ヘ長調
チェンバロ:岩佐美和子
第2部
ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」
ソプラノ/佐波真奈己
アルト/中西美友紀
テノール/山口静生
バリトン/中川崇晴
管弦楽:伊勢管弦楽団
合唱:松阪第九コンサート合唱団
指揮:大谷正人
2012年12月9日(日) 午後2時開演
松阪市民文化会館
会場は満員。
演奏に先立って主催者を代表して山中光茂松阪市長の挨拶があった。
コンサートの前の、しかも市長の挨拶というのは初めてだが、これがなんとも自然で違和感のない、いい挨拶だった。
人柄だなぁって思いながら、心地よく聴いていた。
第1部はチェンバロ独奏。
これもよかった。
聴く前は「第九の前にチェンバロ???」って思ってて、正直なところは邪道じゃない?なんて思ってたけど、これがとてもよかった。
日頃から生演奏聴きたくても思うように聴けない今の私だからだろうか、いや、そうではないだろう。
何度も何度も聴いてきて自分もよく弾いていたプレリュードが、大きなホールの中では音は小さいながらもじんわりと沁み入ってきた。
クープランもよかった。満員の聴衆は拍手もできず、全3曲が終わるまで耳をそばだてて聴いていた。
15分の休憩をはさんで「第9」。
オーケストラは伊勢管。人数の偏り等も見られ、さすがに定演と同等のクオリティとは言えなかったが、それでも、伊勢管の良さはしっかりと出ていた。
平板に陥らず、曲の内包する世界をえぐり出すかのような大谷さんの指揮は、その温厚なお人柄とは真逆の鬼気迫るもの。
すばらしい!
第3楽章での弦の柔和な音色と表情は 一昨年のマーラーを思い起こさせた。
第2楽章が終わったところで、合唱とソリスト登場。
合唱は総勢2百余名。その半分以上がアルト。男声陣はテノール25名、バス21名、という空前のアンバランスだが、そんなことは、このコンサートではどうでもよかった。
半年間にわたって20回以上の練習を重ねてこられた、けっこうシニアな人たち主体の「市民合唱団」は懸命に歌った。
オーケストラも懸命に弾き続けた。
この日の演奏を聴いて、プロと比べてどうこう言うのはナンセンス。
そういう人は、わざわざここに来なくともいいのであって、電車に乗ってどこか遠い都市部でのプロ演奏に出かければいい。
私は(自宅から歩いて10分足らずの)この演奏会に、出かける間際まで台所で二男にお昼を食べさせ自分も食べて片付けて、ざぁっと洗い物を片付けて濡れた手を拭いてかけつけた。
会場には、そんな私と同じようにあわただしい日常から駆けつけたような人がいっぱいいた。
初めてクラシックの生を聴く人、初めて第9を聴く人・・・たくさんいただろう。
「拍手の仕方」などという無粋なプリントやスピーチも、この一回きりの松阪第9コンサートを「ちゃんと」成立させたい主催者さんたちの願いの表れである。
あの圧倒的な終楽章に全身を雷に打たれたような感動に震わせた人もいたに違いない。かつての自分と同じように。
すばらしい第9だった。
テクニックの面では、そりゃいろいろあったけど、それを越えて音楽は雄弁に語りかけた。
指揮者の大きな包容力もさることながら、全曲を通して実に表情豊かに魂を揺さぶる打音を刻み続けたティンパニ奏者は、この日最高の立役者であった。
フィナーレ突入寸前の一瞬の静寂に携帯着信音が鳴り響いたが、跳ね上がるようなオーケストラの進撃に蹴散らされ、最後はアマチュア精神の最良の部分と許容範囲が広く深いベートーヴェンの音楽がステージ上でがっちりと握手している錯覚に捉われるような、そんな幸福感に満ちた終幕だった。
またあの演奏がよみがえってきましたよ!
私もティンパニは本当に素晴らしかったと感じていたんですが、親父りゅうさんと同じでなんかとっても嬉しいです!
初めて出会った伊勢管♪今年の締めもよかったです!
親父りゅうさんのお陰で、とてもいい出会いでした♪
ありがとうございました。
特に第9は「その場」に居合わせて聴いて、はじめて「意味」が分かるようなところもある曲ですね。
24日の伊勢公演もぜひ行きたいと思っています。
(某情報によると、合唱は伊勢の方が上手とも聞いています。実際は聞いてみないと・・・・わかりませんけどね)
出演の側からの感想を少し・・・。
前日、いや当日のオケとの練習までアルトパートが大変不安を抱えていました。
特に“Uebelm sternen muss er・・・・”と女性パートだけで出てくるところの音程の不安さなどでした。
当日の発声練習から、合唱指導の岡本先生の再度の熱心な細かいクリニックがおこなわれ、本番を迎えました。
ところが、 なんと、本番ではその場所も、その他の不安なところもアルトパートはしっかりと歌いきりました。ステージ上で聴いていた私も感動! で 続く私たち男声の入ってゆくところも実に心地よく進めてゆくことができました。ブラボーです。
第九のステージには多く立たせていただいて、歌う側としてもいろいろな感動を得させていただいていますが、今回のあるとの本番でのすばらしい「やっちゃったね」も新しい感動でした。
伊勢でも皆さんとともにすばらしい演奏となるよう頑張ります。
五十鈴川沿いの紅葉がとてもきれいでした。
おやじりゅうさんに、観光スポットをお聞きすればよかった。
次回は、唯一のオーディオショップにも行けたらと思います。
伊勢の方もぜひ行きたいと思っています。
頑張ってください!
毎日伊勢に行き来していながら、内宮周辺にはなかなか行けないのですが、紅葉はさぞきれいだったかと思います。
またの機会がありましたら、ぜひお声をかけてくださいまし。
オーディオショップ?
サウンドエースのことですかね?
私も、よくひやかしに行ったりカセットデッキを買ったりしましたが、ここも最近は行ってません。
なにしろ、オーディオ・ショップは「虫を呼ぶ」と高くつきますので(苦笑)。
伊勢の演奏会までもう5回寝ると本番となります。
この日曜日(16日)は玉城わかば学園の体育館で伊勢管との練習がありました。
シューベルトの「キリエ」、モーツァルトの「アヴェヴェルムコルプス」の練習に続いてベートーヴェンの「第九」の練習が行われました。
指揮者の大谷先生の熱も一段と入ってきています。私たち合唱でステージに立つメンバーも最後の練習と、かなり熱が入ってきました。
大谷先生の熱の入り方には今のところ負けていますが、前日のゲネプロ、当日リハで指揮者以上の熱気で本番を迎えたいと思っています。
第9もですが、シューベルトの6番ミサとかいいですよね。
聴きに行くつもりですが、とても楽しみです。伊勢の第9は知人友人もたくさん出ていますし・・・。
大谷さんのあの誠実な情熱はすこいですね。客席で聴いていても、それは伝わってきます。きっとものすごく譜面をよく読み込んでいらっしゃるのでしょうね。
いよいよですよ。
大谷さんの作り上げたいと思っているべー9をオケと私たち合唱がどれだけ理解し、努力しているかだと思います。
残念ながら私を含め、大谷さんの音楽を作れるだけ行っていないことが心惜しいところです。
でも、本番まで、その努力をし、本番でも最後まで実現に向けて「頑張って」行きます。
聴きに行けたらいいのですが、こればかりは明日にならないと決められない我が家です(苦笑)。
演奏会のご成功をお祈りしております。