静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

阪神淡路大震災12年

2007年01月17日 21時50分24秒 | Dialy
12年前の今日、阪神淡路大震災。

あの日、ここ三重県の松阪市でも、いつもとは違う大きく長い揺れで起こされた。
私達は、まだ隣の「離れ」の二階に住んでいたから、ことさら大きな揺れに感じた。

「これは、どこかで大きな地震があったのだろう」

すぐにテレビをつける。
詳細はまだ入って来ていなかった。
「震度5程度かぁ」

庭の石灯篭が倒れていたのが、この辺りでは珍しい日ごろよりも強く長い揺れであったことを物語っていた。

そんな感じで、テレビを見ながら昼食朝食を済ませて職場へ。
職場でも、勤務中はテレビなど誰も見ていないから何も分からない。

その日、津市の三重県文化会館で小澤征爾氏指揮新日フィルのコンサートがあり、私は勤務終了と共に車を津市に走らせた。
ふだんは聴かないAMラジオにスイッチして驚いた。
安否情報を延々とやっている。
しだいに、ことの深刻さ、地震の大きさが伝わってきた。


・・・・・



それから一月と数日後、スラトキン指揮セントルイス響を聴きに大阪に出かけたのたが、気のせいか街の雰囲気が何か以前と違うと思った。
どこか、気が引き締まるような何とも言えない雰囲気を。
そして、演奏会場のシンフォニー・ホール内は空席だらけ。
セントルイス響のコンサートがこんなに不入りとは考えられない。
震災のつめ跡はまだまだ多くの人の生活に残っていることを実感したのだった。
ガラガラのホールにコリリアーノ、ブラームス、チャイコフスキーが鳴り響いた。
(セントルイス響のメンバーが徒歩で被災地に入り、人々を励ますために演奏活動をしたとのニュースはそのちょっと後で知る。)



この平凡に過ぎていく日々のなんと幸福でありがたいことなのか、そのことをあらためて思う12年目の今日でした。

犠牲となられた方のご冥福をあらためてお祈りいたします。



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