静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

松阪ちりめんお細工物の会作品展に行ってきました

2017年03月05日 20時32分27秒 | kuni(地域)
 昨日は、松阪ちりめんお細工物の会作品展をちょっと覗いてきました。
 フェイスブック・フレンドで私たち夫婦共にお世話になっている鈴木さんが経営しておられる優遊館(大藤)にて。
 我が家から車で数分です。

ちりめん

ちりめんお細工


 いずれも、恥ずかしながらほとんど知識がありませんでしたが、鈴木さんとの交流を通じて僅かながらも知り始めたところです。

 こちらの「ちりめん細工教室」で制作された作品の数々が和室に静かに展示されておりました。

 細やかで僅かな色彩の違いが生み出す何とも言えない味わい。
 ちりめん生地の独特の風合いが、にわとりや童(わらべ)や蛙などに、新鮮な生命感を与えているようでした。

 優遊館HPに作品展の写真がアップされています。その雰囲気が伝わるかと思います。

 観ていて、純粋に作品を見つめ味わうことができました。
 展示室が混じり気なしの澄んだ空間に感じられました。

 それはなぜか?

 会場を出て車に乗ったときに気が付きました。
 そう言えば、作品に作者の名前がまったく無かった。

「記名」なしの作品たち。


 ふだん接している美術や音楽は、だいたいが「記名付き」。
 誰々の作品、誰々の作曲、誰々の演奏・・・。
 でも、この作品展は違った。
「誰々」は全く見えない作品展。
 ちりめん細工教室は入門してから修了まで7年を要するとのことですが、予備知識ゼロの私には、どの作品が1年目でどれが7年目のものとか、全く分かりません。
 ただ目の前の作品と対峙して、感じられるもの伝わってくるものを自分の中で確かめ味わうのみでした。
 そういう、実はあまり機会がない「余計なものがない鑑賞」だったのですね。

 毎日聴いている音楽も、作曲家や演奏者を全て隠して聴いてみたらどんな感じだろう???

 作品に名前を付すことは、一体いつごろから定着したのだろう?
 
 そんな、作品に記名することの起こりや、ずっと昔の名もない人が作った彫刻や土器の美しさを観ることとかについて、そういえば森有正の本に書いてあったなぁ、なんてことを思い出させてくれた「ちりめんお細工物の会作品展」でした。


 鈴木さんとも直接お話することもできて、とてもよかったです。
 ありがとうございました。




 写真は、おみやげにもらった絵葉書とストラップなど(妻撮影)。








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