静かな場所

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バーンスタイン指揮でチャイコフスキー/交響曲第1番<冬の日の幻想>を聴く

2013年08月17日 22時42分45秒 | バーンスタイン(東欧、ロシアの音楽)
「冬の日の幻想」ですが、なぜか私は真夏に聴きたくなる曲のひとつです。この曲を初めて聴いたのが真夏だったからでしょうか?


チャイコフスキー/交響曲第1番「冬の日の幻想」



管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック




指揮:レナード・バーンスタイン



録音:1970年10月20日


 この曲を初めて知ったのは、マイケル・ティルソン・トーマス指揮ボストン響のレコードで。その後かなり長い間、他の演奏を聴いていなかったので、他曲にもまして、その「刷り込み度」は半端ないものでした。だから、後に他の演奏(カラヤンとか当レニー盤とか、その他諸々)を聴いた時は、少なからず違和感がありました。今は、さすがにそういうこともありませんが・・・。

 さて、この演奏は1970年10月に録音されています。8月下旬から9月上旬にかけての来日公演を終えてしばらく後のことです。例によって、実演と並行してのレコーディングであったようです。(iwalinさんのHP参照)
 MTTの演奏に慣れた耳で聞くと、出だしは「やや遅い」感じ。そしてアンサンブルは(これもレニー録音の常ですが)やや粗い。しかし、しかし、しかし、聴こえてくる音楽の躍動感というか、不思議な活き活き感も、これまたレニー録音の常であり、まるでエアチェックのライヴ録音を聴くように、一気に最後まで聴きとおしてしまいます。
 各楽器の自己主張も、ベルアップが目に見えるような存在感。
 大好きな第2楽章は、祈るような冒頭から惹かれますが、最後のホルンの咆哮に続くメロディ回顧の場面では、主役のホルンを脇に回して、木管のオブリガートを前面に出していますね。
 ここは、初めて聴いた時は「なんで??」と思ったものです。繰り返し聴いた今となっては、もう「周知のこと」。もちろん驚きません。
 楽譜を見たことがないのでなんとも言えませんが、こっちが楽譜通りで、MTTの方が「改編」してたのかも?だって、たしか、カラヤンも(レニーほどではありませんが)同様のアプローチだったので。
 第3楽章も洗練味よりは、土臭くひきずったり跳ねたり。
 弾ける終楽章は、レニーなら、もしかしたら、もっと爆発させることができたかも知れませんが、4日間の実演のあとのレコーディングで、ちょっとお疲れだったのかも?

 しかし、私には愛すべき演奏であります。




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