ビストロ レアール

石川県小松市にある「ビストロ レアール」のシェフがつづるあんなことこんなこと

キムチのために

2006年04月07日 | アート
パリの4セプタンブル駅近くの

韓国料理店のキムチ

パトロンのムッシュ リーが

これ作れるかといって

旅行用パンフレットに写っている写真を元に

製作

ムッシュ リーがそれにボールペンでドットをつけ

石で出来ているかのように見せてあります

たいがいの方が気が付きませんでした

見せようと思って

片手で持ってヒョイと持ち上げた時に

”えっ うそー”と いう表情を見れるのがとても楽しい作品でした

お店のウインドウに飾ってあります

パリに行かれた際には

是非 キムチに


パックの卵

2006年04月07日 | アート
復活祭には卵の形のショコラやいろいろな

卵型のお菓子がありますが

これは

発泡スチロール

殻の柄はボールペンでドットをつけて

大理石模様と細かく傷をつけて木目調にしたもので

それぞれ

天使のような輪と

卵から羽が生えており

一つは釣り糸でション弁小僧のようにしてあります

ジャンルーのために

2006年04月07日 | アート
ノルマンディーのレストランで

プロンジュ(洗い場)兼 ワインを管理する

ジャンルー

彼はアルコールをこよなく愛する人で

マグナム瓶よりも大きなワインのボトルを作り

ラベルの部分には彼の名前を貼り付けてあります

フランス人の家庭にはよく

バーコーナーみたいな所があって

お酒類がはいった棚があったりするもので

きっとジャンルーのお酒のコーナーに飾ってあるのではないかと

思います。

テーブルの左端のクローネンブルグのビールの瓶を見れば

その大きさが判るのではないでしょうか

クリストフのために

2006年04月07日 | アート
このタブローはパティシェのアシスタントの

クリストフにあげたもので

女神をイメージして作ったものですが

人間の体を彫るのはむずかしいもので

腕になる部分は

鳥の羽になっております

胴体と羽は一体整形で

お魚の入ってくる発泡スチロール箱の

角の部分で一刀彫になっております

灯篭

2006年04月05日 | アート
パリのオペラ座近くにある

”おぐら”という和食レストランに一つ

フランスで折り紙とお琴を教えていらっしゃる

木村さん宅に一つ

灯篭を作りました

ちゃんと電球を埋め込んであるので

明かりがつくのです

この写真の灯篭は 茶色でぬってしまったので今一でしたが

二つ目は石で出来ているように

グレーで塗りました

カリンヌに作ったタブロー

2006年04月05日 | アート
フィリップの奥さんになったカリンヌに作ってあげたタブローです

石壁に 生命の象徴 ツタがからまり

林檎の枝に止る小鳥

明かりは私のいたレストランの門の横にあった明かりを基に

製作

石壁にはKARINNEと

別にアルファベットをきり抜いたものを貼り付けてあります

右下にちょっと出ているのは

休憩時間に散歩していて拾った山鳥の羽を

筆に見立て私のサインを書いているかのように見せました。

立体感

2006年04月05日 | アート
ちょっと斜めから見ると

立体的なのが解りますでしょ

写真では解りにくいかもしれませんが

照明器具にガラスの代わりに

板ゼラチンをはめ込んであります

板ゼラチンの表面に菱形の網目模様があってなかなか雰囲気がでております

林檎の枝はジャルダンの落ち枝です

フランスで初めての作品

2006年04月04日 | アート
私の得意な細工物の一つに

発泡スチロールの細工物があるのです

ノルマンディーのレストランに働く事になってから

最初の一ヶ月は給料が出せないとのことでしたが

働けるのならば仕方がないと思いました

しかし この船のお陰で最初の月からお給料が出ました

発泡スチロールはお魚の入ってくるものを使用

着色はコーヒーコンサントレといって

キャラメルリキッドのようなものでお菓子の材料です

帆も発泡スチロールで出来ていて

帆の表面にレースペーパーのレースの部分を切って

星型にしたり花型にしたりとのりで付けてあります

発泡スチロールをきるのには

料理用包丁一本

縄はしごやマストに使っている糸は

お肉をポトフやローストのお肉をしばる時に使う

タコ糸

船の周りには発泡スチロールの1センチ幅のものを一枚一枚貼り付けて

大砲の部分は鉄の棒で熱して溶かし穴を開け

大砲を埋め込みました

設計図は頭の中でイメージして適当(性格も)

長さは約1メートル80

高さは90~1メートル程でしょうか

腕を組んでいるのがムッシュ スカヴィネール

手を組んでいるのが 多分 私?

これでフランスでの船出が始まりました