見てください
この艶 サーモンピンク
スモークは一般に
肉系には桜のチップ
魚系にはナラかブナのチップ
魚介系にはりんごのチップが相性がよく
私の作るスモークサーモンはブナ材を使用して作っております
ノルマンディーで魚料理担当の時
屋外でスモーカーで燻していたのですが
ステンレス製の箱に炭を入れチップを炭の上に乗せ
蓋をして箱の横にある穴から冷えた煙だけ
サーモンの入った大きな箱に送り込む方法で燻すのです
何故かというと熱をサーモンに与えないで燻す為に
こういう方法をとるのですが
燻製には冷燻 温燻 熱燻があり
火を通さず燻したいサーモンは冷燻なのです。
当時
私はスモークサーモンなど既製品のスモークサーモンしか
扱ったことが無く
スモークに関してまったくの素人
サーモンの入った箱と炭の入った箱に少し隙間を開けて
煙を送り込むとは露知らず
向かいの仕込み場に行く途中
サーモンの入った箱と炭の入った箱に隙間があると
箱と箱をくっつけて煙を流し込んでいました
その時の魚担当のフランクが
”誰だよースモークサーモンの箱の位置をうごかしたのは!”
と キュイジニエ達に文句を言っておりました
私はといえば まだ フランス語を聞き取れない時期だったので
何のことか チンプンカンプン?
向かいの仕込み場に用がありついでに
スモーカーの箱を見ると また隙間が
私は私で(誰だよー煙が逃げないようにくっつけて置いたのにー)と
思っていました
そして
フランクが開ける
私がくっつける
フランクが開ける
あちきがくっつける
を繰り返し 出来上がったサーモンは
燻り焼きサーモン!
ナイフでそぎ切りすれば 身はボロボロ 美味しそうなそぼろサーモンに
そんな失敗がありましたが
フランクとのやりとりのお陰で 今では本当においしい
スモークサーモンが出来るようになりました
ちなみに 私のお世話になったご夫婦がアトランタに住んでいまして
そこのお宅にしばらくお世話になった時に作った
スモークサーモンはア メーリカらしく
ヒッコリーのチップでスモークしました
仕上がりはバーべキュッ って感じの味で
スモーキーでうまかったー いいや とても美味でゴザイマシタ
スモークサーモンというと
オニオンスライスにレモンと西洋フウチョウ草の花のつぼみの酢漬けの
ケッパーを添えて食べるのが美味しいと思っておりませんか皆さん?
まあ それが好きと言われてしまえば どうぞお好きな食べ方でと
言うしかないのですが
聞く耳をお持ちの方は是非試して頂きたい
おいしいスモークサーモンの食べ方!
その前に
フランス料理に
お皿に塩 胡椒 バターで和えた熱々のポテトのスライスがのっていて
その上にニシンの燻製のオイル漬けを乗せながら頂く料理があるのですが
これがまたウメーの何の 失礼
美味 至福の喜び
ワインが美味しいのなんのって
「あー幸せー」
って感じです
そこで
それをスモークサーモンにと思い
作ってみた所 オーマイ ゴット
ピッタシカンカン 一等賞と言う感じでした
思えば
石狩鍋 鮭にジャガイモ
レアールの スモークサーモンにポテト
これしかないでしょー
聞く耳持っている方は是非おためしあれ
尚 粉ふき芋を作るのがメンドクサイ方は
ポテトを適当な厚さにスライスして塩胡椒して
耐熱の容器に少量の水を入れラップをして
電子レンジで加熱すればすぐ出来ますよ
またバターでなくてもドレッシングでもおいしいです
この時和風のドレッシングなら日本人のあなたなら尚よろしと
思うのです
また、ドイツ人でもイギリス人でも美味しく食べていただけるはず
理由はお醤油は
何処の国でも美味しく思えるから 結構私はくどいのです
そんなわけで
レアールのこだわりスモークサーモン
(何処がこだわったか解らなくなってしまいましたが)
スライス済み
100g ¥860(税込) これからの時期 とっても重宝いたします
この場をお借りして
ノルマンディーのフランクに謝罪したいと思います
「フランク ごめん 犯人は俺だったんだー
」