375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

第29回Philadelphia Distance Run ~大会レポート。

2006年09月18日 | 大会レポート 2006


★表彰台で声援に応えるQちゃん
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第29回を数える伝統のハーフ・マラソン大会、Philadelphia Distance Runのスタートは7時45分。あのNYCハーフ・マラソンのごった返した混雑ぶりを体験していたので、用心して1時間30分前には会場に着いたのだが、まだトイレに並ぶ人も少なく、思いのほか静かな雰囲気だった。

ようやく、混雑気味になってきたのは、スタート45分前くらいだろうか。参加人数からすると、NYCハーフ・マラソンと同じか、それよりも多いくらいなのだが、こちらのほうが、のんびりしているというか、どことなくゆとりがある。やはり伝統の大会だけあって、運営もスムーズで、実に整然としたものだ。このあたりは、街の性格もあるのだろうか。

スタートの号砲とともに、前方から順々にスタート。最前列のエリート・ランナーの中には、Qちゃんもいるはず。自分はそこから、1分半ほど後方のスタート・グループなので、走っている姿は見えない。今の時点では、想像しながら、応援するしかない。

最初の2マイルくらいまでは、市内のマーケット・ストリートという大通りを東に向かうルートなので、前方の太陽がまぶしい。この日は快晴で、しかも気温が華氏80度まで上がるという。コース的にはNYCほどの起伏はないはずだが、高温ということを考えると、あまりカッ飛ばすこともできない。とりあえず、NYCハーフの時よりも若干早めのペースで、前半を乗り切ることに決める。

3マイル地点で25分ちょうど。1マイル=8分20秒のペースで、まずまずの序盤戦だ。このあたりは、ウォルナット・ストリートという商店街を西に向かうルート。その後、ベン・フランクリン・パークウェイを北上、いったんスタート地点のあるフィラデルフィア美術館の近くを通り過ぎ、フェアモント公園のマーティン・ルーサー・キング・ドライブを北へ向かっていくことになる。

3マイル地点から8マイル地点までは、1マイル平均=8分10秒にペースアップ。このあたりが、今回最も気持ちよく走れた区間だった。景色もなかなかのもので、機会があればゆっくり写真を撮ってみたいとも思った。ただ、8マイル地点を過ぎると、やはり日差しの強さが気になってくる。なるべく日陰を選んで走ったものの、足が少しづつ重くなってくることに、気がついた。

9マイルの通過タイムは1時間14分17秒。8マイル地点から、8分30秒かかってしまった。コース的には、ちょうど9マイル地点のあたりで、橋を渡って南へ折り返す形になる。その後は、ケリー・ドライブという通りを、そのままゴールに向かって突き進むのだ。「ここからは、マイル8分ちょうどでいこう」、と心に決める。

10マイル、11マイル、12マイルと、すべて8分刻みで通過。しかし、最後の1マイルが遠い。ラスト・スパートをかけたいのに、まったくスピードが上がらず、かなりバタバタの状態でゴール。自分の時計では1時間47分22秒。3週間前のNYCハーフよりも20秒ほど上回って、どうにか自己ベストを達成した。これ以上のペースで押すことは、今の段階ではちょっと厳しいので、まずは、実力どおりの結果だと思う。


★ゴールに向かうランナーたち。
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さて、今回のお目当ては、他でもなくQちゃんである。
なにしろ、自分でレースに参加していると、結果がわからない。Qちゃんが何位で、どれだけのタイムだったかを知るには、表彰式を待つしかないのである。

そして、いよいよ表彰式。ひな壇の左側を見ると、そこにはQちゃんが・・・。

なんとなくドキドキしてきた。この嬉しいような、心が躍るような感覚はいったい何なのだろう。このような高揚感は、これまでの人生の中でも、数えるくらいしか経験したことがないはずだ。

それにしても、1時間12分というのは、自分の感覚では、とてつもなく速い。自分が9マイル地点を通過している頃には、もうゴールしているのだから・・・。

表彰式が終わって、ひな壇から降りてくると、チームQのスタッフらしき人たちと帰り支度を始める。自分の他に日本人のランナーは見当たらない。Qちゃんの知り合いとおぼしきカップル一組だけが、一緒に写真を撮ったりしている。

このチャンスを逃すわけにはいかない。スタッフ相手では断られるかもしれないので、直接本人に話しかけた。
一緒に写真を撮ってもいいですか?

すると、Qちゃんは快く応じてくれて、一緒にツーショットに収まる。文字通り、夢のような瞬間だったので、自分でもどんな会話を交わしたのか、覚えていないのだが、最後にQちゃんが嬉しそうな笑顔を浮かべ、「これからも、応援してくださいネ」と言って別れたのが、印象的だった。

この日の出会いは、たぶん一生の励みになることだろう。


Qちゃんスマイル健在! 後ろの建物は、フィラデルフィア美術館


Qちゃんとのツーショット実現



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3 コメント

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TBありがとうございました (にゃんこままの部屋)
2006-09-18 16:24:19
うあー!

Qちゃんとのツーショットうらやましぃ~



ランナーやっていてよかったなぁと思う瞬間でもありますよね~

これからも頑張ってくださいね。



Qちゃんにはいくつになってもランナーとして輝いていてほしいなという気持ちはあります。

もちろん次のオリンピックにむけて、頑張ってほしい。応援しています
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書かせて下さい (ちょこっと)
2006-09-19 23:54:10
フィラデルフィア ハーフマラソン完走そして自己新おめでとうございます。

Qちゃんとツーショット す、凄~~~い。お二人共素敵な笑顔です。

確か「久しぶりに大きな大会で走れてうれしく思います。日本の大会でもガンバリます」

とインタビューでしゃべっていました。
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もうひとりの天使。 (孤独なウルフ☆)
2006-09-20 12:28:52
一緒に写真を撮る時、Qちゃんのほうから体をすり寄せてくる感じだったので、思わずドキッとしました。



偉大なランナーである以前に、夢にあふれた純粋な心を持った女の子… という感じがします。
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