375's ROAD TO BOSTON/ゴールは虹の彼方に

米国在住ランナーの究極目標「ボストンマラソン」とアメリカ50州制覇を目指す人生の旅日記。

【大会レポート】第8回カントリーミュージック・マラソン

2007年05月01日 | 大会レポート 2007


フルマラソンの部、完走者4781人(登録人数、約6300人)。
ハーフマラソンの部、完走者19416人(登録人数、約23000人)。
車椅子の部、フルマラソン完走6人、ハーフマラソン完走2人。

4月28日(土曜日)、テネシー州ナッシュヴィルで開催された、カントリーミュージック・マラソン。西暦2000年にスタートし、今年で第8回目を迎えるが、年々規模が大きくなり、今回はフルとハーフの部門を合わせて、3万人近くの参加者を数えるようになった。今や、アメリカ南部最大のマラソン大会に成長した、と言ってもいいだろう。

このカントリーミュージック・マラソン、人気上昇の秘密はどこにあるのだろうか。参加してみてわかったのだが、レース後のコンサートも含めて、イヴェントとしての楽しさを前面に打ち出している点が大きい。コースは小刻みな起伏が多く、記録を狙うには向かないが、ダウンタウンの街並みと、郊外の美しい自然とを両方味わえるという、変化に富んだ面白さがある。

フルマラソンの部は、7時間前後で完走する能力があれば参加できるし、フルではちょっと厳しいという人には、ハーフの部も用意されているので、能力に応じたチョイスが可能である。さらに、コース上のほぼ1マイルごとに設置されたバンド・ステージでは熱い演奏が繰り広げられ、ハイスクールのチアリーダーをはじめとする応援団の声援もすごい。まさに、町ぐるみで、年に一度の大イヴェントを盛り上げている感じだ。



さて、レースであるが、まず心配されたのが天候。2日前の時点では雷雨、前日の予報でも70%の確率で雨が降ると報じられ、実際、スタート前はいつ降ってもおかしくない曇り空だった。ところがスタート後間もなく、雲が切れて日差しが照りつけ始め、予報とは逆に炎天下でのレースになっていく。サンオイルも塗っていなかったので、日焼けで腕や肩に炎症を起こす結果になった。

話には聞いていたのだが、コースはかなりタフで、序盤から小刻みな起伏が続く。スタートはダウンタウンの西側2マイルに位置するセンテニエル公園。パルテノン神殿のレプリカが建つ、市民の憩いの場だ。ここで、フルの部とハーフの部が同時にスタートし、市街地を経て南に折れていくのだが、5マイルから6マイル地点あたりは、風光明媚なカントリーサイドの住宅地となり、採れたて(?)のオレンジの差し入れがたくさん用意される。

ここから、北へ折り返し、再び市街地に入ると、11マイル地点で、フルとハーフの部が別れる。フルのランナーはさらに北上し、14マイルを過ぎたところでカンバーランド川の見事な流れが眼前に飛び込んでくる。このあたりが、最も雄大な自然を満喫できる地点。人里離れた、神秘の土地のような雰囲気がある。

16マイルのあたりで、コースは再び南に折れ、市庁舎の近くを通り、カンバーランド川を渡って東に向かっていく。22マイル過ぎ、シェルビー公園のあたりは、とりわけ緑の美しいところであるが、脚の疲れはピークに達している。24マイル過ぎは、ゴールに向けての最後の直線。道は平坦なはずなのだが、走ってみると異様に長い。

そして、フットボール等に利用されるLPフィールドの近くでゴールに駆け込む。このゴール手前200メートルくらいにかけての声援は圧倒的に素晴らしく、終わった瞬間、感極まって号泣しそうになった。マラソンの醍醐味ここにあり、といった感じである。

公式タイムは、4時間16分14秒。自己ベストより9分ほど遅れているが、これだけタフなコースを走ったわりには、良くまとめたような気もする。本格的な準備期間も短かったことを考えれば、むしろ上出来ではなかろうか。あとは、少し休んで、3週間後にNYCで行なわれる予定のHealthy Kidney 10kmで自己ベストを目指そうと思う。


★フルマラソン、5個目の完走メダル獲得!(総合順位 4781人中1575位)


最新の画像もっと見る

コメントを投稿