はふ~っ
楽しかったし、圧倒されたし、カッコよかったし。
これですよ、これ。
これぞ、吉井武道館。
吉井さんは、一皮剥けたっていうか、なんか、むきたてのゆで玉子みたいでした。
こう言っちゃなんですが、去年の武道館とは別人のようです。
出で立ちは、こんなカンジ
ワッペンだらけの真っ赤なロングコート、
「おおおおっ」ってくらいカッコよかったです。
INには黒いシャツ、そのまたINに黒のVネックTシャツ、黒のコットンパンツ、
黒(茶?)靴、金のリボンタイ、腰に細い銀(金?)のチェーン、サングラス。
そして、コートの背中にはユニオンジャック。
TVを見て分かったんですが、安全ピンで留めてあるようなデザインなんですね。
あちこち安全ピンだらけ。
3曲目からコートを脱ぎ、黒シャツ姿に。そのシャツもワッペン&安全ピンだらけで
背中には豹柄みたいな毛皮が縫い付けてありました。
アンコールではコートをお召し替え。
このコート、『Four Seasons』のアルバムジャケットを元につくったんじゃないかって
思って、帰ってからジャケットをしげしげ見たけど、単なる勘違いのようでした(汗)
でも、雰囲気似てるでしょ?
顔はツヤツヤで肌に透明感があり、髪も先日(12月8日)と違ってツヤ感たっぷり(笑)
無理矢理じゃない若々しさがとても素敵でありました。
私の席はヒーセの5列後ろ(笑)
開演前に階段を下りてくる男性が目に入り、
「あら、なかなかいい男」と思って、よく見たらトライセラの和田唱くんでした(笑)
この席、吉井さんの表情が肉眼では見えない距離のため、
双眼鏡でガン見するつもりだったけど、ステージの上のでっかいスクリーンが、
美しく、且つ、どアップで見せてくれて、とても有り難かったです。
今回のセトリ、いいですね。
1曲目は【アシッドウーマン】
正攻法の始まり(笑)
この曲、やっぱカッコいいわ。
武道館の【アシッドウーマン】は更にカッコいいわ~。
【WEEKENDER】が3曲目なんて早い登場はフェス以外で初めてじゃないですか?
最初にグォっと熱を帯びさせて、と思ったら暗い曲コーナー(笑)で
じっくりどっぷり聴かせ、またドカーン、そしてじっくり、、
緩急の揺さぶりが凄く気持ち良かったです。
2年ぶりの【BLOWN UP CHILDREN】も嬉しかったけど、
新曲の【リバティーン】、これ滅茶滅茶カッコいい。
吉井さんが「NEW SONG リバティーン!」と叫んだのが聞き取れなくて、
私は最初洋楽のカヴァーかと思って聴いてたんですよ。
「カッコいいーーーーーーー」って(笑)
そしたら♪リバティーン♪リバティーン♪(笑)
いや、本当にかっちょいい曲ですわ。
今回、息子が一週間前になって「武道館行きたい」と言い出しやがって(笑)、
天井に近い席だけど、なんとかゲット出来て、そしたら、前日から39度近い
熱が出ちゃって、でも、空席にするのは絶対イヤだから
「熱冷まし飲んで行きなさい!」
鬼母です(笑)
その息子は帰りの車(運転手はダンナw)の中で
「楽しかった~。行って良かった~~。スッキリ治った気がするよ~」と(笑)
そして【リバティーン】を大絶賛しておりました。
演出では、今までになく低い位置からの照明が多用されていて、
中でも【ノーパン】の時、複数の照明クレーン(?)がステージと水平に
降りてきて、ガンガンに点滅しまくったのは、物凄い迫力でした。
初めてかと思われるレーザー光線も、奥行きを増幅させるような視覚効果があって、
とても楽しめました。
MCはこんなカンジ。
「44歳という面倒くさい年齢にもなると、人とか物とか土地の気が
分かるようになるんですね。今日のお客さんはいい気を持っていらっしゃる」
場内拍手~~。
「ライヴというのはそれが醍醐味です。」
いつ何処のことと比較して言ってるのか分からないけど、
言いたいことはなんとなく分かりますわ。
「今年もいろんな流行語がありましたが、僕が生み出したのは、、、、カモーネ」(笑)
前方のお客さんに
「君、めっちゃ可愛い!!! カモーネ」(笑)
“カモーネ”を付けてもいいから言って、言って~(笑)
そして、唐突に、
「来年改名します」
場内「えええーーーーーー???」
「カモーネ和哉、吉井カモーネ、じゃなくて、、、吉井ガジュマル」
場内???
「うっ スベった」(笑)
可愛いわぁ、吉井さん(笑)
バンド時代恒例の【東京ブギウギ】のサービスもありました。
最初吉井さんが歌い、次に大阪でやらされたバーニー以外のメンバー。
鶴ちゃんと、とてもスレンダーになった淳悟さんのコンビでは、
淳悟さんが凄く恥ずかしそうで、最後に
♪家族が見てる~♪(爆)
来年パパになるというジュリアンは歌が上手くてビックリ(笑)
優しい子守歌を聴かせてあげるんでしょうね。
佳史さんはサングラスをかけ、大好評の陽水バージョンで(笑)
佳史さんが言った「くうねるあそぶ」に隣の女性は「何?今の?」との反応。
「くうねるあそぶ(食う寝る遊ぶ)」というのは、井上陽水氏が出演した
日産セフィーロのCMで、キィーワードとして登場した糸井重里考案の言葉なんですよ。
若い人は知らないのね~(哀)
そういう私は、吉井さんが叫んだ「黒田さーーーーーーん」の意味が分からないんですけど(汗)
【Across the Universe】はジョンレノン音楽祭と同じように歌詞が映し出され、
それなのに吉井さんはズッポリ歌詞を間違えちゃいまして、
さぞや「あぁ、やっちまった」状態だったと思われますが、
でもそんなことはおくびにも出さず、きっちりと歌い上げてくれました。
さすがです(そこを褒めるかw)。
で、吉井さんの声はと言えば、少し掠れ気味。
バンドの音が大きすぎて声が埋もれてしまうことがあったり、
鳴るべき音が鳴らなかったり、肝心なとこでノイズが響いたりと、
そういう意味では全然完璧じゃなかったと思うんです(ド素人がスンマセン)が、
今日はね、そんなことどうでもいいか、という熱さがあったんですよ。
その最たるものが【Four Seasons】
【Across the Universe】のエンディングとクロスして
「ワン・ツー・スリー・フォ」のカウントで始まった【Four Seasons】
これはもう、圧巻でした。
凄かったです。
「勢い余ってマイクスタンドを倒しちゃいました」というくらい凄かったです。
凄すぎて、私はしばし放心状態になりました。
そして、いつも言うけど、本当に【TALI】は名曲ですね。
今日の【TALI】は神々しささえ感じTALIして。
アンコールでは意外や意外の【シルクスカーフに帽子のマダム】
「この曲は、戦時中の男女の恋愛を歌ったものだったんですが、
今考えると、これは両親のこととか、先祖とか、そういう人たちを想って
作ったんじゃないかと、そんな風に思います」と。
20代半ばにつくった曲を44歳になった吉井和哉が歌う、
その光景はとても素敵で、そして年月を経たその深い歌声、表現力は
この歌にとてもふさわしいものでした。
聴かせてくれて本当にありがとう。
そして、【アバンギャルドで行こうよ】
ヒーフェスで見せてもらいましたが、武道館のそれはまた格別ですね(笑)
息子が言うには、それまで静かに見ていた近くの女性が、
この曲が始まった途端狂ったように踊り出して「ビックリしたよ~」と(笑)
バンド時代の曲はやっぱり盛り上がると言う人がいるかも知れないけど、
昔の曲は当時の思い出とシンクロした分の肉付けがあるし、
時間の経過という成熟もあるし、それを言えば、ソロの曲はこれから
どんどん肉付けされるし成熟もしていくだろうし、
だから、もうバンド時代とかソロの曲とか区別するのは意味がないんじゃないか、
って私は思うんですよね。
そして、そんなことを超えたところに今の吉井和哉はいるんじゃないのかなって。
【FINAL COUNTDOWN】の会場の一体感もそうだし、
前述の【Four Seasons】の圧倒的な熱量なんて、まさにそれですよね。
そして新曲【LOVE&PEACE】
これ、ビックリです。
作詞は吉井さんで、作曲は他の人、みたいじゃありません?
そういう意味で凄く新鮮です。
聴き込んでいって、自分の中でどんな風に吉井和哉の曲として
消化されていくのかとても楽しみでもあります。
帰り道の会話が弾む、大満足の吉井武道館。
吉井さん、本当に本当にありがと~~~~~~♪
<セットリスト>
【アシッドウーマン】
【PHOENIX】
【WEEKENDER】
【ヘヴンリー】
【ウォーキングマン】
【人それぞれのマイウェイ】
【BLOWN UP CHILDREN】
【20GO】
【Do The Flippin】
【リバティーン】
【Across the Universe(From The Beatles)】
【Four Seasons】
【オジギソウ】
【TALI】
【BELIEVE】
【ノーパン】
【ビルマニア】
ENCORE
【シルクスカーフに帽子のマダム】
【アバンギャルドで行こうよ】
【FINAL COUNTDOWN】
【LOVE&PEACE】