千畳敷カールも3度目となると、花の名前も9割方分かるようになりました。
“黄色い花”“白い花”で済ませていたダンナも結構覚えてきて
「名前が分かると楽しいもんだな」とまんざらでもない様子であります。
では、千畳敷カールと木曽駒ヶ岳への山行で出逢った花たちを
ほぼ出逢った順にズラズラ~っと載せます。
山行の日記はこちらです。
小梅草(コバイケイソウ)
花姿はグワシッにも見えるし、ニョロニョロにも見えてユニーク(笑)
アップで見るとカルミアの花に似てますね。
こんな群落を見ることが出来て本当に幸せでした。
山母子(ヤマハハコ)
この花は千畳敷ホテル周辺でしか、お目にかかったことが無いです。
裏白七竃(ウラジロナナカマド)
この花とコバイケイソウ、二つの白い花の競演がカールを上品に彩っていました。
梅鉢草(ウメバチソウ)
派手さはないけど、とっても美しい花ですね。
大瓢箪木(オオヒョウタンボク)
蕾が可愛すぎる(笑) 秋口には二つ並んだ真っ赤な実になります。
深山前胡(ミヤマゼンコ)
去年、ハクサンボウフウなのか、ミヤマセンキュウなのか、ゼンコなのか
区別が付かなかった花。
今回は植物観察のグループリーダーみたいな方に隙を見て尋ね、
教えてもらいました(笑)
ちなみにハクサンボウフウは背が低く、センキュウは葉の切れ込みが細かいそうです。
兎菊(ウサギギク)
葉っぱが兎の耳に似ていることから名付けられたそうです。
黒唐飛廉(クロトウヒレン)
蕾です。開花は8月に入ってから。アザミの一種だそうです。
信濃弟切(シナノオトギリ)
蕾です。
弟切草といえば、GIRLIEですね。←吉井ファンなら分かる(笑)
小岩鏡(コイワカガミ)
葉っぱに光沢があるので岩鏡の名が付いたとか。
いつ見ても愛らしい花ですね。
黒吊花(クロツリバナ)
葉の陰に何かある、と覗いてみたらこんなに可愛い花が。
実がまたユニークな形らしいです。
次に来た時見ることが出来たらいいな~。
信濃金梅(シナノキンバイ)
今年はひときわ花が大きい気がします。
2枚目の写真は蕾。グリーンがかった色が素敵。
と思ったら、花びらに見えるところは萼片が変化したのだそう。
だから蕾の時の色が違うんですね。
深山金梅(ミヤマキンバイ)
花が小さくて葉っぱが苺の葉に良く似ています。
深山金鳳花(ミヤマキンポウゲ)
ヒョロッとしていて葉の切れ込みが大きいです。
シナノキンバイ、ミヤマキンバイ、ミヤマキンポウゲ、
時期も咲く場所もほぼ同じですが、特徴はバッチリ覚えたので、
もう迷わず答えられます(笑)
白山一華(ハクサンイチゲ)
これも花びらに見えるのは萼片なんだそうです。
カール内、特に八丁坂の脇で元気いっぱいに咲きまくってました。
力強く凛とした印象の花ですね。
稚児車(チングルマ)
可愛いです♪ 山の上の方では穂になっているのもチラホラ。
駒ヶ岳から馬の背にかけての群落は、しばし見惚れるほど見事でした。
青の栂桜(アオノツガザクラ)
花がわずかに緑色を帯びるので「青の」と付いたそうな。
小さいながら品のある花ですね。
3枚目の写真は葉っぱの形状から、たぶんアオノツガザクラの
花が終わったものかと、、違ったらゴメンです。
四葉塩釜(ヨツバシオガマ)
至る所に咲いてたので、つい油断して写真はこの一枚のみ。
ブレブレですんません(汗)
上部の花弁が鳥の横顔そっくりです。
深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)
複数の花が咲き揃う姿はなかなかお目にかかったことが無かったんですが、
これはどの花も瑞々しく綺麗でした。
珠芽虎の尾(ムカゴトラノオ)
下部のムカゴが落ちると苗になって繁殖するのだそうです。
唐松草(カラマツソウ)
花火みたいな花も葉っぱも可愛いけど、ピンクがかった蕾も可愛い♪
御前橘(ゴゼンタチバナ)
造形がなんとも美しい花。秋口には赤い実になります。
黒百合(クロユリ)
目立たないけど存在感があります。
花は茎の先に1~2個付くのが普通だそうですが、3枚目のは5個も付いてました。
全部咲くんでしょうか?
千島桔梗(チシマギキョウ)
みんな同じ方向の横向きなのがユニーク。
苔桃(コケモモ)
ところどころピンク色なのが可愛い♪
秋にはジャムでお馴染みの赤い実がなりますね。
黄花の駒の爪(キバナノコマノツメ)
名前の由来は、葉の形が馬のヒヅメに似てるからというけど、
似てますかね?(汗)
尾根付近の岩場にも結構咲いていたんですが、どうやらそれは
クモマスミレのよう。
違いはクモマスミレの葉は色が濃く先端が尖っているそうです。
8月末に行くときに是非確認してみたいです。
這松(ハイマツ)
松かさは花の翌年秋に付くって聞いたんですが、
花(赤いの)と松かさの出来はじめみたいのが一緒にあるって
どういうことでしょうか。
分かりませ~ん(汗)
深山黒菅(ミヤマクロスゲ)
すんごい地味。誰も目に留めてくれなくて可哀想な花ですが、
こうしてみると、なかなかカッコいいじゃないですか(笑)
岩弁慶(イワベンケイ)
雌雄異株なんだそうで、雄株の花の方が大きくて黄色みが強く、
雌株は花が貧弱で赤みが強いとのこと。
これはどっちだろ?近くで異株を探せば良かったわ(汗)
深山大根草(ミヤマダイコンソウ)
キンバイやキンポウゲと花が似てますが、葉っぱが丸くて分かりやすいです。
咲いてるのも岩場が多いし。
低地で咲くダイコンソウの仲間であることから、この名前が付いたそうな。
深山種漬花(ミヤマタネツケバナ)
小さな小さな花。
そこらで咲くタネツケバナの高地版ですね。
岩爪草(イワツメクサ)
繊細で可憐な花。
岩場のあちらこちらにたくさん咲いてました。
高嶺爪草(タカネツメクサ)
ちょっと見、岩爪草に似てますが、それより花も葉もしっかりした印象。
よく見るととても凝った作りをしている花です。
白山石楠花(ハクサンシャクナゲ)
駒ヶ岳山頂手前のハイマツの中にチラチラっと咲いていました。
駒草(コマクサ)
高山植物の女王といわれるコマクサ。
本編にも書きましたが、駒ヶ岳周辺ではコマクサが絶滅しており、
ここで咲いているのは皆地元の人が植えたものだそうです。
女王といわれるだけあって葉と花のバランスが見事。気品がありますね。
花をジ~っと見てたら「なんか馬の顔に似てるわ。あ、だから駒草か~~」と
今頃気付いた私でありました(笑)
姫薄雪草(ヒメウスユキソウ)
世界中で唯一この駒ヶ岳周辺でしか見られない花。
そうでなくてもとっても魅力的な花ですわ。
コマクサが高山植物の女王様なら、ヒメウスユキソウはお姫様かな。
駒ヶ岳の馬の背側にある群生地では本当にたくさんの花を見ることが出来ました。
来月もまたこの花に逢えるといいな~。