***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

実とか葉っぱとか@栂池自然園

2013-10-07 23:59:59 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

彩りの葉も、花の季節を終え、実となった姿もまた可愛い。


栂池自然園で出逢った実や葉っぱを、いつものようにズラズラと載せちゃいます。

※今回も“たぶん”が多いです(汗)

 


 

 

(たぶん)高嶺七竈(タカネナナカマド)
上の2枚は実が横を向いていて、葉全体に鋸歯があるのでタカネナナカマドかと。

 

 

こちらは(たぶん)裏白七竈(ウラジロナナカマド)
実が上を向いていて、実の先端が星形に窪んでいるのが特徴ということから、
ウラジロかなと。


 

竹縞蘭(タケシマラン)
オオバタケシマランかも。実がまん丸だとタケシマランで
長細いとオオバタケシマランなんだけど、これは微妙(汗)
花柄がねじれてるとオオバタケシマランという見分けは、この写真では
花柄が隠れてて分からず(汗)

 

(たぶん)五葉苺(ゴヨウイチゴ)
栂池自然園ではゴヨウイチゴ、ベニバナイチゴ、コガネイチゴの3種があるらしいんですが、
なんとなくゴヨウイチゴかな、と(笑)

 

黒吊花(クロツリバナ)
7月に千畳敷カールで可愛い花を見つけて、
8月の再訪時に実を探したんだけど見つからず。
ここでお目にかかれてめっちゃ嬉しい。

 

山母子(ヤマハハコ)
時季を過ぎドライフラワーみたいなった花がまたとっても可愛い。

 

 

(たぶん)鷹の爪(タカノツメ)
葉っぱが3枚セットになってるのを頼りに調べたら、この名前が出てきたので。
それによると落葉が発酵してカラメルのような甘い香りがするそう。
そこでハッと気づきました。このあたりを歩いていたとき、
焦がしたような甘い香りがしてて、香りの元は何?って思ったんですよ。
きっとこの葉っぱからだったんだ~。

 

 

黒豆の木(クロマメノキ)
黒豆という名だけど、実の色は黒というより青紫。
エンジ色の葉っぱが草紅葉が終わったあとを彩っていました。
「木道脇の実はみんな観光客が取っちゃうんだよ」と団体客を引率してた人が
言ってたけど、ホントかなぁ(汗)


 

(たぶん)虫狩(ムシカリ)またの名を大亀の木(オオカメノキ)

 

 

日光黄菅(ニッコウキスゲ)の枯れた状態
湿原の中に結構目立ってあったけど、何の花のあとだか分からず、
でも背の高さと姿形からニッコウキスゲかな~と。
あとで調べてみたら当たりで、私もなかなかやるじゃんと思ったり(笑)

 

 

更紗灯台(サラサドウダン)
真っ赤っかになるドウダンツツジと同じように素晴らしく鮮やかな色。
和を感じさせる濃淡も素敵。

 

 

(たぶん)峰楓(ミネカエデ)
こちらもこっくりとしたいい色です。

 

 

舞鶴草(マイヅルソウ)
深紅に透き通った実が独特。この色になる前の斑模様も面白いです(←こちらをどうぞ)

 


 

御前橘(ゴゼンタチバナ)
樹林帯の薄暗い山道を華やかに彩ってくれます。
白い花も美しいし実も可愛い。

 

 

稚児車(チングルマ)
千畳敷カールでお馴染みになったチングルマ。
色付いた葉にホワホワの穂が映えます。

 


熟した実や鮮やかな色の葉っぱが楽しめる秋の野山もいいもんですね。

 

 

 

 

 

 


紅葉狩り@栂池自然園

2013-10-07 23:59:00 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

予想通りハンドルを握ることなく(笑)行ってまいりました、

長野県は北安曇郡小谷(おたり)村の栂池自然園。

 

自分でも意外ですが栂池は初めてであります。
スキーでも八方とか栂池は遠いと思って敬遠してたんですけど、
この日、午前3時40分に出発して、栂池到着は6時50分で3時間ちょっと。
結構近いんですね(←運転しない奴が何を言うw)

 

ゴンドラの栂池高原駅。
8:00発の始発を待ちます。

ゴンドラからロープウエイへ乗り継ぎ、自然園駅まで約30分。
料金は自然園の入園料を含め往復大人ひとり3,300円ですが、
ウエブの割引クーポンで2,950円也。
抜かりありません(笑)

 

ゴンドラを降りロープウエイ駅へ向かう道。
色付きはじめの木々にテンション上がります。

この道を歩いているとき、焦がしたような甘い香りがしてたんですけど、
香りの元が何かは分からず。葉なのか樹液なのか。
(追記:タカノツメという木の葉が香ったのかもです)


なんてのんびり歩いてたら、ロープウエイに乗り込むのが最後の方になっちゃって
景色は後方しか見えず(汗)

 

 

で、

自然園に入りまして、栂池ヒュッテ前からの眺め↓

 

 

うおおおおおおーーーーーっ

スゲーです!


何、この色とりどり!(笑)

いきなりテンションMAX(笑)

 

 

最初にお目見えするのはミズバショウ湿原。


斜面の彩りと、雲の向こうは岩肌荒々しくそびえる峰。

あまりのスケール感にしばし呆然状態(笑)

 

テンションMAXのまま、約5、5kmの自然園一周へ。

 

 



自然園は紅葉というより、黄葉がメイン。
ダケカンバの黄色い葉と白い幹。その中に点在する紅い実と葉のナナカマド、
緑のオオシラビソ、熊笹、etc

本当に綺麗でした。

ちなみに、この地に多く見られるオオシラビソを地元ではツガの木と呼び、
湿原全体を池になぞられ、栂池という地名になったとか。



木道の脇の焦げたような植物はコバイケイソウです。
夏のコバイケイソウの姿はこちらでどうぞ。

葉っぱや実は別日記にしました。

 

ワタスゲ湿原。
終わりかけの草紅葉の中で紅く色付いてるのはクロマメの木の葉っぱ。
しゃがんでいる人は、そのクロマメの木を撮っていると思われます。

 


栂池自然園は『ミズバショウ湿原』『ワタスゲ湿原』『浮島湿原』『展望湿原』の4つの湿原から成る
日本有数の高層湿原。

高層湿原とは、分解されず堆積した泥炭や枯れた植物などが周囲よりも高くなったため
地下水の供給を受けず、雨水のみで維持されるようになった湿原、だそうです。
その堆積のスピードは1年間に0.1mm程度といわれ、1m堆積するには約1万年の歳月を要するとのこと。
自然の時間は次元が違いますね。

 

自然園一周は、ゆっくり歩いて3時間半から4時間だそうですが、
私たちは歩いているより立ち止まっている時間の方が長く、
5時間かけて一周しましたです(笑)

 

 

この池のように湿原の泥炭層にできる池沼は地塘と呼ばれ、
地塘は周囲と隔絶された環境であるため独特の生物相ができるのだそうです。

 

厳冬期は積雪6mを超えるという栂池ならではの樹形。

これ、ちょっとナウシカのオウムっぽくないですか。
あ、ない?(笑)


 

「綺麗だぁ~~」「綺麗だよぉ~」しか言葉が出ない私。ボキャブラリー不足です(汗)

 

 

 

色とりどりのモコモコに遠くのゴツゴツした山肌。

うほ~~これ現実の風景なんだよね?って感じでした。

  

 

楠川(くすかわ)の河原からの眺め。
ホントにどこから見ても凄いとしか言いようがなかったです。

 

園内の道は、楠川手前までは整備された木道ですが、
そこから先はところどころ根っこだらけの山道あり、急な階段ありで、
一周するならスニーカー以上の靴がよろしいかと。

 


 

ヤセ尾根手前の急坂。
登るのは前より苦にならなくなったけど、
階段は自由が効かないから苦手です(汗)

 

急坂の途中のサラサドウダンは燃えるような朱色をしてました。

 

 

自然園内最高地点である2,020mの展望台からの眺め。
右下に見えるのは雁股池。

 

この写真凄い気に入ってます。
ちょっとカナダっぽくないですか?(笑)(行ったことないけど)

 

 

展望湿原のデッキからの眺め。
日本三大雪渓のひとつである白馬の大雪渓が少しの間だけ見えましたが、
すぐ雲に覆われ白馬三山も見えなくなりました。

超満員の展望デッキの最前がたまたま空いて、そこでお昼。

クルミをいつもの5割増しで焼いたパンに、いつものより100円高い生ハムを挟んだ
ゴージャスなサンドイッチです(笑)
でも一番いい場所でのんびり食べるのは気が引けるので、早食いしてそそくさと退散(汗)

 

モウセン池。
この池には食虫植物のモウセンゴケが群生するそうです。

この美しい風景、ゆっくり静かに楽しみたいところでありましたが、

脇のベンチがこれまた超満員で叶わず(笑)

平日とはいえ、紅葉見頃でこのお天気ですもん、しようがないですね。



自然園全体の眺め。
すんごく精巧に作られた箱庭みたい。



この光の当たり具合も、すこぶる好物であります(笑)

こんな風に、下を見ては「はぁ~~」、横を見ては「ほぇ~~」で歩みは遅々として進まず(笑)

 

こちらは銀名水と名付けられた北アルプスの湧き水。
空いたペットボトルに入れて飲んだら、と~っても美味しかったです。

 

大自然の中にいる豆粒みたいな人を見ると、
人間も小さな虫も単なる生き物なんだって感じてしまいます。

 

 

浮島湿原の小さな浮島。

水面に映るダケカンバの白い幹が美しいこの場所でコーヒータイム。
園内は火気厳禁なので、インスタントのカプチーノで我慢。
それでもこの景色を見ながらですから、充分美味しかったです。

 

 



赤と黄色と緑に空の青と雲の白。
雲ひとつ無い青空もいいけど、表情豊かな雲がある風景ってそれ以上に素敵です。

 

 

右の建物はスタート地点の栂池ヒュッテ。
ヒュッテは現在、記念館として自然園の写真やスキー板などが展示されてます。

この写真も、“山小屋に帰り着く人々”ってな感じで好きなんです。

 

 

んで、今回たくさん撮った中で一番好きな写真がこれ↓

 

薄暗くなってきた中で、一瞬だけポォっ浮かびあがった斜面の木々、
静かに佇むチョコレート色の山荘、んもう、たまりませ~ん(笑)

人がいなければ最高なんだけど、それは日が暮れないと無理と思われ(笑)

 

 

といった感じに、この栂池自然園の風景は感嘆の連続でした。

今日の遠出を渋っていたダンナは

「欺されて来て良かった。感動したよ。ありがとう」と素直に言っておりました。

 

ホントに来て良かったよぉ~~。