***吉井和哉的日常生活***

アリ地獄に嵌って14年半 吉井和哉のない生活は、たぶん考えられない

南八ヶ岳の2日目

2014-06-30 23:40:45 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

 

2日目、6月30日(月)の朝は午前4時50分起床。

睡眠時間8時間30分。健康的だわ~~。

 

雲がかかる稜線がドラマチックに美しい。

タップリ寝て、気分も爽快です。

 

午前5時半。青空が広がってきました♪

稜線上の真ん中より少し右にある四角いのが昨日ラーメンを食べた赤岳天望荘。


二日目は周辺をプラプラして赤岳鉱泉経由で帰るだけのつもりでしたが、
やたらカラダが軽くて、「また稜線へ上がってみたいかも~」と。

周りの人たちは皆赤岳に登るために早々と出発準備。

「いいな~赤岳、天気もいいしさ~」 で、「行かない?赤岳?」と私。

「やだ」とダンナ。

「ええ~、行こうよ~~、行きたいよ~~~」

出発しようとしていた隣のテントの若いご夫婦が、うちらの会話を聞いて、

「絶対行った方がいいですよ!」

「ねえ、そうですよね~~」(笑)

 

ということで、急いで朝食を済ませ、赤岳へ向けて出発(笑)

 

時刻は午前6時40分。

文三郎(ブンザブロウ)尾根を行きます。

ちなみに、ダンナはこれを又三郎尾根と言いやがりまして、
近くで聞いてた人は絶対肩を震わせていたと思われます(汗)

 

文三郎尾根といえば延々と続く鉄の階段が名物だそうで、
下調べで「地獄の階段」とか書かれているのを見て覚悟はしていました。

これが、その鉄階段。

 

本当に延々と続きます。

が、階段が大嫌いな私なのに思ってたほど辛くなくて、「あら?」という感じ。


 

途中、阿弥陀岳の上に長野県警のヘリが。
3月末に宝剣で見たばかりなのに(汗)
あとで聞いたところによると、登山道を誤り滑落したとのことですが、
軽傷だったようで何よりです。

気を引き締めて行きます。

 

赤岳から中岳の鞍部。
ここも気に入ったので撮ってもらいましたが、姿勢が凄く不自然(笑)
あたしゃ女優にはなれませんや(←当たり前)

 

イワカガミの群生。

 

横岳、硫黄岳の連なり。いい眺めです。
盛夏は緑一面になるんだろうな~。

 

 

鉄階段のラストでマムートのロゴがお目見え。
ヤマレコなんかでよく見ていたので、いつ現れるか楽しみにしてたんです。
そのおかげで階段が意外と平気だったのかも。
マムートに感謝。


もうすぐ稜線というところから、奥から、阿弥陀岳、中岳。
斜面にはキバナシャクナゲがた~くさん咲いてました。

 

稜線到着♪
時刻は7時55分で、ここもほぼコースタイム通り(嬉)
私の場合、どうも斜度がゆるいほどコースタイムより遅れる気がするわ。

 

中岳、阿弥陀岳方面との分岐点にて、ダンナと2人でピース(←指がわからないw)

 

赤岳山頂までもうひと登り。

 

遠くにチラッと見える白い山塊は中央アルプスと南アルプス、かな。

 

キレット、権現岳への分岐点。このあたりから楽しい岩登り(笑)

近くにいた若い男性が「キツイですね~」と声を掛けてきて
「そうですね~」と言いつつも、(全然キツくないけどな~)と思う私。

本当に不思議なくらい平気。信じられない(笑)

今回は登る時の体重移動を一歩一歩確実にやってみたのが良かったのかも。

そんでもって、昨日もあったように私がよく体調を悪化させてしまうのは、
呼吸が浅いのかも、というダンナの推察から、今日は意識して深い呼吸をしながら
登ってみたのもあるかもしれないし、
加えて、毎日続けていた太ももの鍛錬の効果が出たのかなと。

 

ここで、お隣のテントのご夫婦に行き逢い、
「あ、来たんですね~♪」
「はい、来ちゃいました。背中を押してくれたおかげです♪」

 

楽しいぞ、チョウノスケ~~(笑)

 

んで、

午前8時40分、赤岳山頂(2,899m)に到着。

あたりは真っ白で展望ゼロ。

ついさっきまで青空だったのに。

でも、いい。全然OK!

 

ヘタレな自分が赤岳に登れたなんて嘘みたい。めっちゃ嬉しい。

足だって軽々さ(笑)

 

 

下山の前に赤岳頂上山荘で休憩&トイレ(@100円)

 

ココア@400円をいただきました。
剥げかけたホーローのマグカップがイイ感じです。

今日は体調悪化せず。
やっぱり呼吸の仕方が原因だったのかな~。

 

今回の山行で一番歩きづらかったのが、この頂上山荘から天望荘への下り。

どこを歩いても大丈夫そうだけど、どこも滑りそう(汗)
かといって手を使う斜度じゃないし、、
すんごく苦労しました。

 

で、今日も地蔵尾根から下りてきて、

行者小屋到着は11時30分。

 

テントを撤収して、

小屋でお昼ご飯。
ラーメン(@800円)は力強いお味でベリーグッドでございました。


往路と同じく、南沢から下山。

やたら南沢の道のりが長く感じられて、時間もコースタイムを
30分もオーバーしちゃいました(汗)

自分では元気なつもりでも、それなりに疲れていたんでしょうかね。

 

 
その後は、原村の『もみの湯』で温泉に浸かりリフレッシュ。

少しぬるめのお湯がすんごい気持ち良かったです。

 

温泉で売られていたバニラアイスがまためっちゃ美味しい。

 

 

2日間を振り返って、
今回、初めてまともに山に登ったって気がしました。

ヘタレなりに少し自信もついて、

赤岳、登って良かったよぉ。

 

今度は硫黄岳、横岳、赤岳を周回する南八ヶ岳のメインルートを歩いてみたいな~

 

 

 

 

 

 


南八ヶ岳の1日目

2014-06-30 23:35:46 | 美味しい話とか旅の話とか

 

 

初めてのテント泊山行は、1泊になったので、赤岳をやめて
上高地の小梨平でのんびりしようかとも思ったのですが、

まだ見たことのないチョウノスケソウと、赤岳のすぐお隣の横岳に咲くツクモグサを
ぜひ見てみたくて、予定通り南八ヶ岳に行くことにしました。

 


出発は6月29日(日)の午前2時15分。

道中はずっと小雨混じりのいまいちなお天気。

夜明け前の中央高速から見える八ヶ岳は雲の中です。

 

諏訪南インターで下りて、登山口である美濃戸まで車で入ります。

その手前の美濃戸口から美濃戸までの1時間の距離を歩く人も結構いました。
私は少しでも体力温存したいので車で端折ります。

道は悪路で車高の低い車は無理との情報でしたが、ゆっくり走れば問題なしでした。
荒れている部分は手を入れてくれたのかもです。


 

赤岳山荘の駐車場到着は午前5時20分。駐車料は1日1,000円。
8割方埋まってました。

おにぎりで朝食を済ませ、トイレを借り(@100円)、歩き出した6時20分頃には雨も上がりました。

 

行者小屋に近い方の南沢を行きます。

 

延々と樹林帯。木々も苔も雨に濡れて、中年の肌がしっとり潤います(嬉)

 

名前不明のキノコ。

花は別記事にします。

 

これも不明。
先っちょの茶色い玉が可愛い。

 

たぶんミヤマカタバミの葉っぱ。
ハートのパラソルみたい。


と、視線を上にずらせば、

岩が猿の顔のような。
これがホントの猿岩石?(笑)

 

登山靴売り場の岩模型そっくり。っていうか、岩模型のモデルがこれなんだわね。

 

 

マイナスイオンが溢れる林道。
とっても素敵な場所だったので、ダンナに撮ってもらいました。お気に入りの一枚です。

 

次第にお日様が射してきて、あたり一面に水蒸気のもやが、、

大地と植物の呼吸を全身に浴びているかのようで、
たまらなく気持ち良かったです。

 

 

少し開けた場所から見える大同心は南八ヶ岳の顔とも言えるそう。
雰囲気ありますね~。
ちょっとオッパイみたいにも見えるけどゞ( ̄∇ ̄;)ヲイヲイ


 

9時20分、行者小屋に到着。

標準コースタイム2時間のところが3時間かかってますが、
歩いては止まりで写真を撮りまくってるので、ほぼ予定通りというところ。

上の写真だと誰もいなさそうに見えるけど、

広場側はこんなに賑やか。奥がテントスペース。

 

テント場は友人の薦め通り、大同心、小同心、山々の西壁が見渡せる素晴らしい場所。

周りのテントが次々と撤収する中、設営した我が家のテントは一番小さかったです(汗)
なんせ軽さ重視ですから。

テント泊は1人1,000円。通常100円のトイレ使用料は無料になります。

 

今日の予定はツクモグサの咲く横岳のみ。
それならなんとか行けるかなと。

30分ほど休憩して、10時30分に出発。

地蔵尾根を行きます。

 

 

しばらくは樹林帯を歩き、

その後、ところどころ階段が出てきます。

 

高度が上がってくると、眼下に行者小屋、丘を越えて赤岳鉱泉がチラリ。

 

もう少し上がって、左の山は阿弥陀岳。山の向こうは茅野市街だと思われます。
雲が無ければ諏訪湖も見えるらしいです。

 

岩稜帯に入り、最初のお地蔵さんがお目見え。
今にも動き出しそうな、とってもリアルでイケメンなお顔(笑)

 

もうすぐ稜線です。

 

右手に赤岳、その手前には赤岳天望荘。

山旅番組でよく見た景色が目の前に。本物だ~~、本物(笑) 嬉しい~~~

 

地蔵の頭に到着。時刻は12時ジャスト。ほぼコースタイム通り(嬉)

 

左から、赤岳、中岳、阿弥陀岳。素敵な眺めです~~。

が、こちら側には行かず、廻れ左して、目的の横岳へ向かいます。

 

こちらが横岳。

ツクモグサを探しながら歩みを進めますが、上空が急に暗くなってきて、
「これはヤバイかも」と二十三夜峰のハシゴを過ぎたあたりでUターン(汗)

残念ながらツクモグサには逢えませんでしたが、

チョウノスケソウにはしっかりご対面。
花も葉も可愛いです~~。なのになんでチョウノスケ~~?(笑)

 

なんて悠長なことやってるうちに、遠くから雷も聞こえだしたので

 

赤岳天望荘に避難。

 

入った途端、大粒の雨が降り出しました。セーフ。
風も強いです。

丁度いい時間なので、ここでお昼。ラーメン@800円
フードコートで食べるようなさっぱりした味は嫌いじゃないけど、
動いた身体にはもう少し塩気が欲しいかな。
ダンナのおでんは写真撮り忘れ(汗)


で、完食したあと、何故か急激に体調悪化で吐く寸前(汗)
高山病か?(ラーメンのせいでは決してないですよ)

しばらく突っ伏して休み、なんとか回復。

トイレに行く途中、五右衛門風呂があるというのを知り、
「寒気もするし、このまま泊まっちゃおうかぁ」とダンナに打診するも
「高山病だったら、少しでも標高を下げた方がいい」と。
「ちぇっ」(笑)

雨が止んだので、五右衛門風呂に後ろ髪を引かれながら、
地蔵尾根から行者小屋へ下山。


歩いている時は平気だったのに、テントに着いたとたんまた体調悪化で、
シュラフにくるまり1時間ほど横になって、回復。

標高を下げたのに体調悪化ってことは高山病じゃない。
だとすると、なんなんでしょうか、原因は(汗)

 

 

 

夕食はキャベツとソーセージのスープ(←包丁いらず)とアルファ米のごはん。
超お手軽だけど、超美味しい♪
山は料理を10倍美味しくしてくれます(笑)

美味しい食事で体調は完全回復(笑)

 

午後7時半の風景。

黄色いのが我が家のテントです。
昼間着いた時は満杯だったテントスペースも、この時は6張りのみ。

残念ながら曇り空なので、空に向けてカメラを構えることもなく、午後8時過ぎには就寝(早っ)

 

この日何が嬉しかったって、
登山口の標高1,720mから赤岳天望荘の2,722mまで
1,000mを1日で登れたということ。

今まで実質600mくらいしか登ったことがなく、自分では1,000mなんて
無理だと思っていたから。

あとは体調悪化をどう防ぐかが課題。

 

ということで、二日目へつづきます。

 

 

 

 

 

 


花あれこれ@南八ヶ岳

2014-06-30 23:07:25 | 美味しい話とか旅の話とか

 

1泊2日の山旅で出逢った花たちを、撮った順にご紹介します。

 

まずは南沢から。

 

ミヤマカラマツ

 

マイヅルソウ

ミヤマカラマツもマイヅルソウも極小。
南八ヶ岳の花は総じて小さめでした。

 

キバナノコマノツメ

 

イワカガミ
千畳敷カールの時にはコイワカガミと書いたけど、植物学的にも
区別する必要はあまりないそうです。

 

コミヤマカタバミ
ハート型の葉っぱが丸っこいからコミヤマですね。上高地で覚えました。

 

不明。
これも苔の一種なんでしょうか。

 

一瞬、緑色のゲジゲジ?って後ずさっちゃいました。
名前は当然分かりません(汗)

 

ここから地蔵尾根。

タカネザクラ

 

ツガザクラ

 

イワヒゲ

 

イワウメ

 

ここからは稜線上。

 

ミヤマキンバイ

 

チョウノスケソウ

 

クモマナズナ

 

 

ここから文三郎尾根。

 

イワカガミとミツバオウレン

 

不明 
たぶん苔の一種かと。ラッパみたいね。

 

イワカガミたくさん

 

ミヤマダイコンソウ

 

ここから稜線から赤岳への登山道。

ミヤマシオガマのつぼみのフリーズ(笑)
最初ヨツバシオガマかなと思ったんだけど、葉っぱの切れ込みが細かいので、
たぶんミヤマシオガマ。

 

イワベンケイ
地味なので雌株かな。

 

 

ふたたび、チョウノスケソウ♪

 

 

ここから赤岳山頂から天望荘周辺。

キバナシャクナゲ

 

オヤマノエンドウ

 

ハクサンイチゲ
これもチングルマかと思っちゃったくらい小さい。

 

イワベンケイ(たぶん雄株)とウルップソウ

 

ウルップソウもいつか出逢ってみたかった花。
天望荘下のロープ外のところで咲いていたのでズームでもこれがやっと。
今度はアップで見てみたい。


 

コマクサ(のつぼみ)
この周辺にたくさんありました。
開花したら見事だろうな~。

 

 

今回一番逢いたかったツクモグサには、残念ながら横岳手前で
引き返してしまったので逢えず。


来年のお楽しみにとっておきますわ。

 

まだまだ老いてられないぜ(笑)