鹿児島便り 2021 丑年_No.04（ 2021年03月08日発行）_大根の種まき

実家のある鹿屋に帰りました。近所の畑で農作業をされている二人、何をしているのかな？って声をかけてみました。

良く耕された黒土の上をトラクターが通っていくと、あっという間に大きな畝がまっすぐ作られていきます。上手に畝立てができる機械だな～なんて感心してみていたら、畝が立った後に白い粉末様のものがずっと続いています。



種だと思って「何の種ですか？」って聴いたら、粉末は種ではなく虫よけの薬だとのこと。





種はシーダーテープ（丸い糸巻きのようなものにセット）をパイプを使って地中に植え込んでいくとのこと。なんとも合理的だと思いました。知らないって情けないですよね。種は目につかなかったので、何を植えられているんですか？って聴いたら大根の種を撒いているところとのこと。春は薬を撒かないと葉っぱが出た時点で虫に食い荒らされるそうです。
秋の種まきの大根は大丈夫らしいです。農業は大変です。合理的な装置で、畝を立て、種を一定の深さに植え込んで、その上薬まで撒く、一台３役です。



後ろをただ付いていっているだけのように見えた若者に「あなたは何をするの？」って聞いたらシーダーテープをスタート地点で動かないよう埋めて、後は後ろをついて行き、その畝の最後の場所で次の畝立ての為にトラクターがターンする際、シーダーテープを切って一作業。体育大学生でアルバイトだというので、「良い仕事だね。」って言ったら「ハイ」なんて楽しそうでした。大学の種目は何？って聞いたら柔道だそうです。畑の中を歩くのは足腰を鍛えるのにも良さそうです。鹿屋は全国唯一の国立のスポーツ単科大学のある町です。





ひっくり返した土から出てくる虫を期待してハクセキレイが何羽か忙しそうに歩き廻っていました。